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「エロイカより愛をこめて」 33 巻

2006.07.20 23:55 CST [ 読書感想 ]

エロイカより愛をこめて 33 (33)エロイカより愛をこめて 33 (33)
青池 保子

秋田書店 2006-06-16
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1976 年より始まった長編スパイ・アクション・コメディ・コミックの最新刊。

今回は前巻から開始された「ケルティックスパイラル」の続きで、いくつかの複線が正にスパイラルのように絡み合った事件の全貌がようやく見えてきたというところ。コードネーム「シリウス」の正体も明らかになり、ここから物語は一気に終盤になだれ込むかといった案配。話を進めるためか今回はどちらかというとシリアスな内容が多く、このコミック独特のおちゃらけやお笑いどころは幾分少なめだが、エーベルバッハ少佐と部長の陰険漫才などお約束の場面もあり、十分楽しませてくれる。また、相変わらず登場人物たちは皆元気で、少佐をはじめとしたおじさん達のパワーが炸裂しているのも微笑ましい。ちなみに今回の舞台は少佐の地元ドイツ。やはりこれはワールドカップにちなんでというところか。

ところで今回のストーリーの中で出てくる「マジノ線」「ジークフリート線」だが、これを読んで昔テレビか何かで見た映画「西部戦線異状なし」を思い出した。第一次大戦下の「塹壕戦」による膠着した戦闘の様子を生々しく描いた名作と呼ばれる映画らしい。らしい、というのはこの映画を見たのがずいぶん昔でストーリーも何もあらかた忘れてしまったからだが、最前線の塹壕の中で両軍がにらみ合いを続け、双方 が一進一退の突撃を繰り返し多くの若い兵士が命を落とすという戦争の限りないやるせなさと、森の中に果てしなく続く塹壕の壁(ジークフリート線)の仰々しさが妙に印象に残っている。

どうでもいいが、一時中断の後に連載が再開されてから、ジェイムズ君がますます人間離れしつつあるのが気になる。まあリアル世界のジェイムズ君も今や昔の輝きは見る陰もなく、レスポールをブイブイ言わせたロックスターというより最近は仙人に近い容貌になりつつあるので、実情と合致していると言えなくもないわけだが。

しかしこの漫画、本物のジェイムズ君や伯爵が見たらどう思うんだろうか。天国にいるボーナム君はきっと大笑いしながら読んでると思うけど。

投稿者 hamada : 2006.07.20 23:55 CST

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