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Archive: CD評

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「Return of the mother head's family reunion」RICHIE KOTZEN

2007.12.27 23:37 CST

リターン・オブ・ザ・マザー・ヘッズ・ファミリー・リユニオンリターン・オブ・ザ・マザー・ヘッズ・ファミリー・リユニオン
リッチー・コッツェン

R and C Ltd.( C)(M) 2007-07-18
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ハイテク・ギタリストにて絶品ブルージーヴォイスの持ち主、リッチー・コッツェンの最新アルバム。13 年前にリリースされた名盤「Mother head's family reunion」の続編として久々のバンド形式で作られた。

かつては POIZON や NMR.BIG などそれなりにメジャーなバンドに在籍していたものの、バンドに加入したのがいずれもバンドとしての全盛期を過ぎた後でのことだったので今ひとつ不遇な印象のある人。しかしなにせギターは猛烈に上手く、またブルージーかつハスキーな歌声は、そこらのへなちょこヴォーカリストが裸足で逃げ出す巧者ながら、MRLBIG が解散した以降はソロ名義での活動がほとんどであったためか、どちらかというと「ミュージシャンズ ミュージシャン」的な存在であった。そのソロ作品も作品ごとにブルーズ、フュージョン、ファンク、R&B とジャンル的には多彩ながらも、ギターも歌も滅茶苦茶上手いのになんだか器用貧乏というかキャラが立っていないというべきか、引き出しの多さが逆に散漫な印象になったことは否めない。

そのソロ作品の中で出色の出来だったのが「Mother head's family reuion」アルバムである。60〜70 年代的ブルーズ風味を基本として、そこにハードロックやファンク、R&B のエッセンスを適度に振り掛け、バカテク・ギターとエモーショナルなヴォーカルを大々的にフィーチャーしつつ、なにより楽曲のどれもが格好いいという正に奇跡的な作品だった。

そこで本作である。タイトルからして「Return of the mother head's family reunion」である。そのまんまじゃないかという意見もあるが、これこそリッチー・コッツェンの気合いの表れであるとファンは勝手に思うのである。

肝心の内容も素晴らしい。前作と同じく 70 年代チックでファンキーでブルージーなロックサウンドが基本だが、豪快さと繊細さが絶妙に同居するギター・プレイ、円熟と艶が端々ににじみ出るヴォーカルに、13 年の月日を経た成長を感じられる。またバンド形式で作成されたからか、たった一人で全ての楽器を演奏していた最近の作品と比べると明らかにドライブ感が増している。ファンキーなロック曲、しっとり聞かせるバラッド、激しくドライブするハードロック調と、作風は多彩ながらバンドとしての一体感があり、ソロではなくバンドとして作られた楽曲のどれもが 良く練り上げられているし、それぞれのパートの聞かせどころも多い。なにより久々に弾きまくっているという感じのギタープレイが凄まじい。渋いヴォーカルもいいけれど、やっぱりリッチー・コッツェンはギターを弾いてナンボだよな、と改めて実感するのだった。

ギターは上手くてヴォーカルも格好いい、なおかつルックスも見目麗しいとくれば、もう少しブレイクしても良いと思うんだが、どうか。

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「Rise of the Tyrant」 ARCH ENEMY

2007.10.15 23:00 CST

Rise of the TyrantRise of the Tyrant
Arch Enemy

Cma 2007-09-25
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スウェーデン産メロディック・デス・メタル・バンド ARCH ENEMY の約 2 年振りのリリースとなる 7th アルバム。

ヴォーカリストが Angela Gossow に変わった「Wages of Sin」では、そのおよそ女性とは思えない気合いが入りまくったウルトラ・デス・ヴォイスに度肝を抜かれたものの、それに続く二作は肝心の楽曲が今ひとつ煮え切らない出来映えで、個人的にはなんとなく物足りなさを感じていたのだった。しかし本作は、バンド初期の作品での特徴だった叙情性と劇性、そこに Angela Gossow 加入以降に顕著となったソリッドさとブルータルな激性とが、がっぷり四つに融合した好盤となった。

それを実現したのは、何よりも Michael Amott (g) & Christopher Amott (g)兄弟によるギタープレイが果たした役割が大きい。金属と金属がこすれあうような鋭利なリフで突進しつつ、随所にマイケル・シェンカーを彷彿とさせるメロディアスかつエモーシャルな悶絶パートが配置され、楽曲に華を添える。ギターの音量が異常にでかすぎるのはご愛敬だが、これだけ素晴らしいプレイを聴かせてくれるのだから文句はあるまい。

また、おそらく世界で最も気合いの入った妙齢の女性、Angela Gossow 姐貴 (vo) の歌声(というかシャウトか)も、かつてのデス声一本槍から、引くところは引き、かつ咆哮パートは更に獣性を増しと、エネルギーと説得力を増しつつも良質のエモーションを引き出しているのがポイント。しかし Angela 姐さん、どういうトレーニングをしたらこういう声を連続して出せるようになるんでしょうか。

重金属音楽の中でもさらに激性の増した音楽性なので聴き手を猛烈に選ぶが、興味のある方は是非聴いてみていただきたい。今、世界のエクストリーム音楽はこんなことになっとるんですわ。参考として、本作の曲ではないが以前のアルバムの PV を以下に。金髪を振り乱して獣のように吠えまくる Angela 姐さんに激しく萌えたら、あなたは当たりだ。何が当たりだか。

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「United Abominations」 MEGADETH

2007.07.04 23:45 CST

United AbominationsUnited Abominations
Megadeth

Roadrunner 2007-05-15
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アメリカ産重鎮シニカル・スラッシュ・メタル・バンド MEGADETH の最新作。

バンド解散から一転、復活作となった前作「THE SYSTEM HAS FAILED」が、ほぼデイヴ・ムステイン大佐のソロ作同然という形で作られたのに対し、約 2 年半ぶりとなる今作はバンドとしての体制を整えて制作された。前作では若干ツメが甘いながらも、ファンの誰もが望む MEGADETH が MEGADETH たらしめるために必要としていたシニシズムを(一応は)取り戻したアルバムであったが、今作ではそのシニシズムがより強固な音像として表現することに成功している。その結果、往年の緊迫感も復活。これぞ MEGADETH 以外の何者でもない、唯一無二のアルバムに仕上がったという印象。

ということで、とりあえずはほっとしたというか、MEGADETH がデビューした当時から追いかけているオールドファンにしてみたら、「よくやってくれた」と快哉したいところである。オープニングナンバー #1 からして 80 年代の体臭が色濃く匂うザクザクしたリフに、複雑でひねくれた展開が炸裂、そこにムステイン大佐があの「スネ夫声」でシニカルな歌詞を毒づけば、これぞ MEGADETH という案配。若干ムーディーな中盤がやや中ダレしている感もあるが、そこを過ぎればまたもや後半の #10 や #11 で再び MEGADETH 節が炸裂する。あたりのアグレッシヴな展開なぞは、なさすがの出来映えと唸るしかない。

しかしどこかに微妙な寂寥感を感じているのも事実である。確かにあの大量のキャベツの千切りを作るが如くなザクザクとしたギター・リフや、一筋縄ではいかない複雑で突拍子もない曲展開は、かつてのキレが戻ってきたという感じではある。悪くない。しかしこれで良いのか、これで満足かと問われると、ううむ、と唸って即答できない。

スピードもアグレッシヴな展開も、ザクザクと複雑なリフも、シニカルで怒りと皮肉が満載の歌詞も、かつての MEGADETH が備えていたものはあらかた揃っている。しかしあの触れたもの全て袈裟切りにしてしまうような、多くの人の血を吸った日本刀のような切れ味と妖しさ、尖った破壊衝動的なサウンドまでには、残念ながらもうあと一歩及ばないのであった。これを退化ととるか、はたまた円熟の極みととるか。いやほんと、もうあとちょっとなんだけどねえ。

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「Systematic Chaos」 DREAM THEATER

2007.06.26 23:13 CST

システマティック・ケイオスシステマティック・ケイオス
ドリーム・シアター

ロードランナー・ジャパン 2007-06-06
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米国東海岸出身、暗黒プログレッシヴ・メタル・バンド DREAM THEATER の 2 年振りとなるスタジオ 9 作目。

メンバによる「これまでの DREAM THEATER の音楽を総括・俯瞰したような作風だ」との言葉に、それってもしかして焦点が絞り切れてないのか単なる焼き直しってことでは、と捻くれ気味の不安をおぼえつつ、恐る恐る聴いてみる。するとオープニングを飾る #1 の冒頭部分でいきなり超絶テクニカル・アンサンブルが炸裂。なんだよ、やっぱりスゲエじゃないの、と次々に繰り出される超絶技巧とスリリングな展開に心躍りつつ安堵する。

しかし聴き進めていくと、なにやら妙な引っかかりを感じずにはいられないのだった。神業のような超絶技巧はあくまでも楽曲の一部であり、その超絶技巧と別の超絶技巧がタペストリーのように折り重なりつつ、技巧が旋律を呼び、また旋律が技巧を呼ぶという重層的な構築美がこのバンドの最大の魅力だったと思う。しかし今作ではそれぞれの超絶技巧に完膚無きまでに悶絶させられるものの、それらがあくまでも「点」であり、重奏も複奏も連続もしていかないのである。この手のテクニカル系バンドとして、出来ればやらない方がいい一つの手法「超絶技巧のための超絶技巧」に、もしかして DREAM THEATER も陥ってしまったのだろうか。

それでも前述のオープニング・チューンや、ネオ・クラシカル風のメロウな美旋律が素晴らしい #2、前々作 "Train of Thought" に収録されていた "This Dying Soul" を伏線とした陰鬱プログレッシヴの #5 あたりはかなり気に入っているのだけど。

とは言え、どこまでも限りなく奥深いのが DREAM THEATER の音楽である。前作 "Octavarium" だって最初に聴いた時は全くピンと来なかったが、聴き続けるうちにその「円環」をコンセプトとした楽曲群にすっかり魅せられて、いまやをすっかりお気に入りである。本作もしばらくすれば、きっと全然別の感想を抱くに違いない。というか、そうであってほしいわけだが。

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「Gods Of War」 MANOWAR

2007.06.18 23:42 CST

ゴッズ・オヴ・ウォーゴッズ・オヴ・ウォー
マノウォー

マーキー・インコーポレイティドビクター 2007-04-25
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唯我独尊系ムキムキマッチョ轟音爆走メタルバンド、MANOWAR の最新作。

シンフォニック・オペラへの傾倒が顕著だった前作の作風をさらにおし進め、今回はアルバム丸ごとオペラティックな作品となった。北欧のオーディン神話をコンセプトとして、物語風に各曲が配置され、その曲中、曲間の折々にオーケストラやナレーションがさらに雄大なスケール感を演出。まるで一本の映画を見ているかのような、実に荘厳な雰囲気のアルバムである。

コンセプトアルバムということで、楽曲の方もどれも大作よりの作りになっている。それでもいかにも MONOWAR たる疾走感や、勇壮なクワイア、思わず拳を振り上げたくなるような高揚感はもちろん健在。いやー、これはライヴを是非見てみたい。

ということで、大変優れたアルバムではあるのだが、しかしそれもバンドのこれまでの背景や現在の立ち位置、今回のアルバムコンセプトなどを理解してはじめて言えることである。演奏はともかくとして、何せあのルックスである。半端なくムッキムキのマッチョなおっさん達が、長髪を振り乱しつつ大音響で爆走するわけである。知らん人には単なるギャグにしか見えない可能性が非常に高い。そういう意味では激しく聴き手を選ぶ音楽ではあるが、忠誠を誓った人間にとってはすでに唯一神、絶対神の領域に達していると言っても過言ではない。世の中にはっすね、こういう音楽もあるんすよ奥さん。

で、私?もちろん忠誠を誓った者の一人である。Hail!

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「The Heart Of Everything」 WITHIN TEMPTATION

2007.06.10 23:36 CST

ザ・ハート・オブ・エヴリシングザ・ハート・オブ・エヴリシング
ウィズイン・テンプテーション キース・カピュート

ロードランナー・ジャパン 2007-04-11
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オランダ出身のシンフォニック・ゴシック・メタル・バンドの重鎮、WITHIN TEMPTATION の四枚目スタジオアルバム。壮麗、荘厳かつ重厚なオーケストレーションにメタリックなヘヴィネスを溶け込ませるという基本路線はそのままに、前作でその傾向が強くなってきたコンテンポラリーな要素をさらに推し進め、ある意味順当な進化と言える新作。

ただ今回はちょっとパターンにはまり気味というか、幾分安易とも思えるポップさと、いわゆるところの「EVANESSENCE化」が若干気になる。それでも Sharon den Adel の、正に天界から降臨した天使の如き可憐な歌声には心奪われてしまうし、また楽曲の方も、ポップになりながらもこれぞシンフォニック、ゴシックという、心洗われるような荘厳さと静謐に溢れており、どれも粒ぞろいの佳曲ばかり。さすがこの道十年、王道耽美派ゴシック・メタルの頂点に君臨するプライドは伊達ではない。それでも前作、前々作あたりと比較すると、インパクトという点では少し弱めか。これで絶対的なキラーチューンがあれば完璧だったんだが。

まあそれもこのバンドに期待するレベルがあまりに高いゆえであって、一般的な基準であれば十分高品質なアルバムである。メタル一辺倒でないポップな曲調は、メタルヘッドだけでなく一般的なリスナーにも十二分に訴求力があると思われる。エンヤあたりが好きな人にもおすすめです。

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「Glyder」Glyder

2007.01.10 23:48 CST

GlyderGlyder
Glyder

Bad Reputation 2006-04-24
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アイルランドより突如登場した若きハード・ロック・バンド GLYDER のデビュー・アルバム。

なんでも故 Phil Lynott の追悼イベント「Vibe for Philo」がきっかけとなって結成されたバンドらしいが、まさにかつての THIN LIZZY の匂いがプンプンとする音像に驚く。

ちょっと冷めた声調でメロウに歌うヴォーカル、ハイパーかつ攻撃的なリフで突進しつつ、時に甘美なメロディを奏でて楽曲に彩りを添えるギター、モコモコと中域がブーストされたいかにも「70 年代」らしい音作りと、「ドットタン・ドットダン」と刻まれるブギーのリズムが感涙を誘うリズム隊、そして 20 代前半という若さ全開の荒々しさが想起させる N.W.O.B.H.M. の体臭。適度に隙間の空いたサウンド・プロダクションも、「らしさ」を後押しする。ただ古くさいだけじゃなく、どことなく DIZZY MIZZ LIZZY を想わせるモダン・ロックっぽさが、さすがに 21 世紀に生きるバンドだと思い出させてくれるが、いやほんと、Lynott 氏がもし今生きていたら、きっとこんな感じの音楽をやっていたのでは、と思わせる。ただちょっとヴォーカルに個性が無いというか、もう少しそそられる何かが出てくれれば言うこと無しなんだが。

しかし、彼らの平均年齢が 20 代前半と言うことは、THIN LIZZY の現役時代はもちろんリアルタイムで体験していないはずだし、下手すると生まれた頃にはすでに Phil Lynott 氏はこの世にいなかったのかもしれない。素晴らしい本物の音楽は、こうして時代や世代を超えて受け継がれていくもんなんですなあ。

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「Live in Munich 1977 (DVD)」 Rainbow

2006.01.19 23:52 CST

リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977
レインボー

バップ 2005-12-21
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元々ドイツの TV 番組用に収録され、また日本でも NHK の音楽番組「YOUNG MUSIC SHOW」で TV 放映された 1977 年 10 月 20 日にミュンヘン・オリンピア・ホールで開催されたライヴを収めた RAINBOW の伝説の映像が、28 年の年月を経てついにオフィシャル・リリースされた。

「ミュンヘン・ライヴ」が DVD 化されたことも凄いが、しかもこれはライヴの模様をノーカットで収めた完全コンプリート版というから素晴らしさ倍増である。あの「オズの魔法使い」の「Over the rainbow」を使ったライヴ開始場面から、最後の Ritchie Blackmore 師匠によるギター破壊に至るまで、壮絶なライヴの模様を余すところ無く堪能できる。

こうして RAINBOW のライヴ映像が拝めるだけでもありがたいのに、しかも当時、ロック市場に燦然と輝く名盤「Rainbow Rising」を発表し、バンドとして乗りに乗っている時期だっただけに、ともかくそのパフォーマンスは凄まじいの一言。カリスマのオーラを強烈に発散させつつ、ストラトキャスターをまるで悪魔の如く自在に操る Ritchie 師匠、スタジオ盤をはるかに凌駕する、一種神懸かりな咆哮で度肝を抜く(ジーンズの月と星のアップリケが可愛い)Ronnie James Dio、そしてシンバルの叩き方が世界一格好いい豪腕ドラマー故・Cozy Powell。この、いわゆるところの「三頭政治 RAINBOW」が繰り広げるパフォーマンスは、正に鬼気としか言いようがない。

ともかく最初から最後まで、一瞬たりとも目が離せないが、なかでもクライマックスはやはり Cozy のドラムソロだろう。チャイコフスキーの "1812" にあわせて壮絶なプレイを見せるあの有名なドラムソロの、このあまりの格好良さはどうだ。TV 画面の前で涙で瞳を潤わせながら、狂ったように「エア・ドラム」をしてしまった私である。世にドラマーは多けれど、はたしてここまでカリスマだった人がいるだろうか。本当に、惜しい人を亡くしたものだ。

そういえばこの映像は、今も横浜駅西口にある某練習スタジオのロビーで、私が高校生だった当時、たまに流れていたのを思い出した。バンドの練習が終わってロビーで一息ついている時、皆で食い入るように見つめていたものだ。それから幾星霜。よもやこうしてまた見ることができるとは。生きていれば良いことの一つもあるもんですな。

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TAKANAKA

2005.08.07 23:51 CST

B0000566X0TAKANAKA
高中正義

キティMME 1995-05-25
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私が夏と聞いて思い出すのが、高中正義のこのアルバムだ。

高中正義は何年か前に Kinki Kids の番組「LOVE LOVE 愛してる」にレギュラー出演していたので、特徴ある顔と名前(と妙な衣装)は知っている人は多いと思うが、やっている音楽や楽曲まで知っている人は少ないかもしれない。だが高中氏の曲は CM ソングやテレビ番組の BGM に使用されることが大変多く、知らず知らずのうちに耳に残っていることもあるはず。

1977 年に発表されたこの 2nd ソロ・アルバムは、そんなキャッチーな曲がずらりとならんでいる。今でも Live の定番であり代表曲「Ready to fly」や、日本の「マンボ感」を作り上げたのはこの曲と言っても過言ではない「Manbo NO.5」、アルバムリリース当時ファンだったというアグネス・ラムに捧げた曲「SWEET AGNES」など、正に夏の海辺で聞くにはもってこいのトロピカル・ムードが満載。参加メンバも村上“ポンタ”秀一松岡直也深町純など超凄腕スタジオ・ミュージシャンばかりで演奏も文句の付けどころは無し。

で、突然聴きたくなって、さっそく iTunes Music Store でダウンロードしてみた。このアルバムを聴いていれば暑くて埃っぽい北京の街並みも、一気にバハマの海辺に早変わりだ。と言ったら言い過ぎっすかね。

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「Octavarium」 Dream Theater

2005.06.09 12:04 CST

B0009A1AS2Octavarium
Dream Theater

Atlantic 2005-06-07
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超絶技巧系プログレッシヴ・ヘヴィ・メタル・バンド DREAM THEATER のスタジオ 8th となる新アルバム。タイトルの 「Octavarium」 にならい、“8” そして “5” という数字に関連する様々なメタファをアートワークの随所に忍ばせるという、DREAM THEATER らしい深みのあるアルバムジャケットが印象的。

まずは前半。前作での収録曲 "This Dying Soul" を引用し、所々に「おお?」と思わせるフレーズがあるもののなんとなく地味なオープニング・チューン #1 から、早くも二曲目に来たかというメロウ・バラッドの #2、雑誌のインタビューで答えていたのはもしやこれかと思わせる、たしかにかつての PINKFLOYD っぽくホワッとした不思議な感覚の #3、妙に明るく脳天気な感じが「少し弾けた U2」みたいな #4と、前作での「極悪暗黒プログレッシヴ」とは全く性質を異にするヌルくて地味〜な印象に、「やってもうたか DREAMTHEATER」との不安が募る。

しかし後半に入ると俄然テンション急上昇。正に「パニック」に陥るような複雑な曲展開で疾走する #5、中間部のネオ・クラシカル系ユニゾン・プレイがあまりに壮絶な #6、前作での「BLACK SABBATH meets RUSH」的な「極悪暗黒プログレッシヴ」を更に進化させた #7(なんとなく Ozzy Osbourne の「Diary of a madman」のオマージュという気も) という、強烈極まりないダーク・プログレッシヴ三連発には「参りました」と降参するしかない。一応期待していた最後の大曲 #8(演奏時間:約 24分)の想定内のマッタリ加減も、この三曲で帳消しにできるほど。

ただしやはり全体としては、なんとも地味で散漫な感じなのは否めない。これで今後じっくり聴き込んで、また印象が変わることに期待したいのだけど、どうですかねえ。

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