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Archive: 映画など

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METAL A HEADBANGER’S JOURNEY

2006.04.04 23:24 CST

日本出張から北京に帰り、ドタバタとあれこれやっているうちに、気がつくと早くも四月。

四月に入った北京は今やすっかり春である。いや、最高気温が連日 20 ℃を越すから、春というよりも体感的にはすでに初夏に近い暖かさだ。たしか日本に行く前は外を歩くにはコートがないとかなり厳しいほど寒かった気がするが、それから一ヶ月も経たないうちに一気に気温が上昇した。「北京に春と秋は無い」と良く言うが、実際に暮らしてみると確かにそうかも、と思える季節の移り変わりの速さだ。ともあれ、長く厳しい冬もようやく終わり、これからは暖かくなる一方。寒いのが苦手な私としては歓迎すべきことではある。

しかし暖かさとともにやって来るのが黄砂。すでにその先陣が、西北から吹く風に乗って北京にもやって来ている。おかげで空はどことなく黄色っぽく、街中は埃っぽい。それでもまだまだ序の口で、本格的な黄砂襲来はもう少し先だそうである。それでもすでちょっと外を歩くと髪の毛が砂でジャリジャリする気がする。北京に来て初めての春。そして初めての黄砂。これから本格的に黄砂がやって来たら一体どういうことになるのか、楽しみであり、ちょっと不安であり。

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ネットで見つけたネタで一発。

METAL A HEADBANGER’S JOURNEY

異変は1986年−へヴィメタルが世界で最も有名な音楽となった。
若者は髪を伸ばし、メロイックサインを振りかざし、そしてエアギターを弾いた。しかし、それを好まない者もいた。批評家は、メタルは野蛮な音楽であると非難し、“病的”で“不快”、“悲惨”“危険”とまで評した。
へヴィメタルはモラルをかき乱す存在で、メタル・ファンは生活水準が低く、将来性のない若者ばかりで、社会破滅の元凶であるとみなされた。

「なぜメタルはいつも偏見を持たれ、非難されるのか」そんな思いに取り憑かれた一人の男が、その答え探しに旅立った―――。

少年時代からメタルを愛する監督、サム・ダンは自らの愛するメタルのルーツを探す旅に出る。L.A からバーミンガムの薄汚れた路地、果てはノルウェーの暗い森に至るまで、メタルの聖地を次々に訪れ、そのルーツに迫る。

その中で、自らの尊敬するヒーローと会い、メタルとセクシャリティや宗教、暴力、死との強い結びつきを改めて思い知らされるサム。そして大のメタル・ファンの彼ですら弁護することのできないカルチャーを初めて知る。それは、誤解されてきた芸術を改めて見直すことでもあった。

本作は、メタルという音楽に秘められた複雑なカルチャーの全てを映し出しながら、それに伴う社会を鋭く描いたドキュメンタリーである。

なんでも筋金入りのメタル・マニアの監督が世界中のメタル聖地を訪ねて回るというドキュメンタリー映画だそうである。いやもう、てっきりエイプリル・フールネタだとばかり思ってスルーしていたが、その後気になっていろいろネットで調べてみるとどうやら本物らしい。なんだか凄いことになってますが。

この真面目なんだか馬鹿なのかよく分からない映画ではあるが、しかし相当気合いは入っているようで出演陣はかなり豪華。BLACK SABBATHALICE COOPERIRON MAIDENDIOMOTORHEAD などの大御所はもちろん、SLAYERROB ZOMBIESLIPKNOT、はては CANNIBAL CORPSE(!)などのマニアックなところまで、とりあえず意気込みだけは凄そうな様相を呈している。でもその割にはメタルの歴史を語る上では外すことの出来ない METALLICAMEGADETH、それにいわゆるところの「メタルに対する偏見」の権化たる OZZY OSBOURNEJUDES PRIEST が入っていないあたりは若干片手落ちの感が否めない。いまさら過去の苦い経験をあれこれほじくり返されるのが嫌だったんですかね。

ということで、全国 300 万人のメタル・マニア必見!かどうかは知らないが、機会があれば是非どうぞ。
私?そのうち中国で海賊版 DVD でも出たら買ってもいいかも。

「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」
6/24(土)より、渋谷シネ・アミューズ他にてロードショー

http://www.metal-movie.com/

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「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」

2005.05.30 23:14 CST

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

北京出張の行きの飛行機の中で鑑賞。両親を失った三人兄弟が遺産を狙う親戚の伯爵を相手に知恵と勇気で戦う、という話。寡聞にして知らなかったのだが、原作は世界的に有名なファンタジー小説だそうで。

まるでティム・バートン作品のような幻想的でダークな世界が舞台で、重厚なゴシック・ホラーに出てくるような屋敷や時代がかった登場人物たちの衣装など、絵的にはなかなか楽しめる。しかしジム・キャリー演じるオラフ伯爵が、「憎めない悪役」というよりも本物の極悪人なので、なんとも生々しくていけない。エキセントリックなサブ・キャラクタ(強迫観念症を煩った叔母さん役でメリル・ストリーブがいい味出している)も多数出てくるが、どうも今一つストーリーから浮いているような気も。

ただ主人公の三兄弟が大変可愛く、とくに長女役のエミリー・ブラウニングはまだかなり若いのに演技力も確かで、今後の注目株だと思う。

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「ハウルの動く城」

2005.01.13 09:39 CST

幕張シネプレックスにて「ハウルの動く城」を今ごろ鑑賞。

見終わってからネットでの評判を見ると賛否両論あるようで、たしかにハウルの行動原理は意味不明だし、戦争の描き方はいい加減(どことどこが戦っていて、なんで戦争をしているのかすらわからない)、双方の国家にとって重要な存在であるらしい「魔法使い」という属性についても全く説明なし。そもそもタイトルである「動く城」がどうして動かなければならないのかの提示すらない。でもそんなことはどうだっていいのだ。ファンタジックなラブ・ストーリーを描く上では、そんなものは全ておまけなんだから。

本当は清楚できれいな少女なのに、美貌の母と妹を持ったせいで、根深い容貌コンプレックスを抱えるソフィー。若い娘としての自分は無価値であり、家族の中でも帽子作りという職業においても、自分は華やかな存在を支える「裏方」である、と自分を諦めている。一方のハウルも同じで、「美しくなければ生きている意味がない」と言い切るわりに、本当は自分に自信がない弱虫もの。そんな弱虫のままのハウルを受け入れるソフィー。二人がお互いをお互いの姿のままを受け入れる、それが「愛」ってやつなんだよ。そうこの映画は言っているわけである。

それにしても、主人公であるソフィーは魔女に呪いをかけられて老婆になってしまうのだけど、これは本当に魔女の呪いだったのだろうか。老婆になった当初こそ腰が曲がっていかにも「90 歳のお年寄り」だったが、物語が進むにつれて、いつの間にか腰はまっすぐになり、溌剌と動くようになっている。つまり、魔女の呪いはすでに解けている、あるいは解けかけているということだろうか。そしてきっとソフィーは魔女に呪いをかけられる前に、自分で自分自身に呪いをかけていたのだ。自分は妹や母親と違って地味で容貌もイケてない。そのためこれから一生を帽子屋の一室で暮らさねばならない、という自分で自分にかけてしまった呪い。魔女に出会うずっと以前から、ソフィーの心はとっくに老婆だった。しかしハウルの存在によって、徐々にその呪縛から解き放たれていく。そういえば大団円の結末でソフィーは元の 19 歳の姿に戻ったのだが、髪の色は老婆時代の灰色のままだった。これはつまり、元の帽子屋の縫子だったソフィーに戻ったのではなく、老婆の経験を通して生まれ変わった新しいソフィーであることを示していると思われる。

どうでもいいが、余計なお世話だけどハウルと一緒になっても多分幸せにはなれないような気がする。と、老婆心ながらソフィーには忠告したい。

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「イノセンス」DVD発売発表

2004.07.05 11:02 CST

先日劇場公開された「イノセンス」の、DVD 版の発売がついに発表された。噂されていた 5 万円コレクターズ BOX など、おまけ(と言っていいのだろうか)の内容によっていくつかのバージョンがあるようで、マニア心をくすぐる商品ラインナップを揃えている。

まずはその噂のコレクターズ BOX だが、こちらは予約限定品で予約締め切り日は 8/10。様々な特典がついているうち、やはりなんといっても目を惹くのは劇中にも出てきた「ガイノイドフィギュア」だろう。作画スタッフに球体関節人形の動きを理解させるために作ったガイノイドと同じ仕様だそうで、なかなか精巧な出来ぐらいらしい。これだけでも欲しい気はするが、さすがに 5 万円と聞くとちょっとな。

その他のバージョンでは、「リミテッドエディション VOLUME 1 DOG BOX」は犬のオルゴール付き、「リミテッドエディション VOLUME 2 STAFF BOX」は絵コンテと脚本、アフレコ台本がつくそうである。これらは各15,000 セットの限定生産。この犬のオルゴールも購買意欲をそそられるが、「リミテッドエディション」は Amazon での予約がもう締め切られてしまっている。ううむ、早すぎ。ちなみに本編 DVD の仕様はみんな同じかと思いきや、スタンダード版のみ 5.1ch の音声はドルビーデジタル EX のみで、それ以外には DTS-EX も収録されているとのこと。我が家のオーディオ環境ではどちらでもあまり関係ないのだが、なんとなく DTS-EX で見てみたいとは思う。

ま、結局自分で買うならやっぱり「スタンダード版」ですかね。

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「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」

2004.04.15 12:08 CST

今さらという感がしないでもないが、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をようやく鑑賞。見たところは先週に引き続き、幕張のシネプレックス 10 幕張にて。ここのハコは音響が素晴らしく(「HDCS」というシステムらしい)、さらに椅子が比較的ゆったりした作りなので、のんびりした気分で映画鑑賞できるから最近気に入っている。ちなみに公開から二ヶ月、しかも平日のレイト・ショーだけあって、館内はガラガラ。やはりチーズと映画は賞味期限ギリギリが一番美味しいのである。

さて映画だ。3 時間 20 分という長尺なれど、長大な物語の最終章にふさわしく、随所に盛り上がりどころ満載でまったく飽きることがない。特に映像的なハイライトであるミナス・ティリスでの戦闘シーンは圧巻。前作(第二部)のヘルム峡谷の戦闘も凄かったが、さらにパワー全開という感じか。壮大な物語をいっそう盛り上げる音楽も実に素晴らしい。

ストーリーとしては、なんといってもサムの忠実な従者ぶりが感動的。実はこの物語の真の主役はサムだったんじゃないかと思えるほどだ。「指輪の重荷は負えないけど、あなたを背負うことは出来る」なんて、なかなか言えないセリフじゃないですか。さらに旅の仲間が久しぶりに再会するシーン、皆が揃って懐かしのホビット庄へ帰還するシーンにも、ぐっとくるものがあった。パブ風居酒屋の片隅で無言で労いの杯をかわすシーンもいい。

しかし何か今ひとつ不親切に思えるところが多かった気もするのである。たとえば思いつくだけでも、サルマンはどうなったのかとか(すっかり毒気が抜けて普通になった、という説明はあったが)、トンネルで出現する巨大グモのことを何故揃いも揃って「婆さん」と呼ぶのかとか(どう見てもそういうキャラとは思えない。女郎蜘蛛なのか?)、そして最後になぜフロドが西の国へ旅立たなきゃならないのかなど、特に説明も何もないのでさっぱりわからない。

それに、やはりアルウェンが出てくるところだけ物語の流れから浮いていたような気がしてしょうがないのだ。この手の物語の常道からすれば、アラゴルンとくっつくのはやっぱり出番の多いエオウィンなのではないかと思うのだけど、今回はほとんど出番もなく、エピソードもろくに語られていないアルウェンが最後にいきなり出てきてアラゴルンと熱烈なキスをするというのは、どうにも納得できないような。しかもエオウィンの方だって、どういうわけかファラミアとくっついていることを思わせるカットがあるのも謎。そんな伏線、どこかにあったっけ。原作を読んだのはもうかれこれ 20 年以上前だから、細かいストーリーやエピソードをほとんど忘れているからかもしれないが、ここらあたりはちゃんと原作には描写されているのだろうか。やっぱりもう一回読み直す必要がありますかね。

ということで細かいことを言えばいろいろあるが、そんな些細なことはどうでもよくなるほど、実に壮大なスケールの映画だった。こんなにもすごい作品はそうそうお目にかかれるものじゃない。

蛇足ながらついでに言うと、アルウェン(リヴ・タイラー)のお父さん役、どうせならスティーヴン・タイラーにやってほしかったと思うのは私だけですかそうですか。

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「イノセンス」

2004.04.08 23:35 CST

イノセンスを幕張のシネプレックス 10 幕張にて鑑賞。映画「MATRIX」を作ったウォシャウスキー兄弟をはじめとして世界中のクリエイターに大きな影響を与えた前作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編。近未来サイバーパンク SF アクションアニメ。

なにせ音響と映像は素晴らしいの一言。特に音関係はすごい。ルーカススタジオで銃声からバセットハウンド(犬)の足音まで一つ一つ作ったそうだが、間違いなく世界最高レベルだと思う。そして前評判通り、マニアック過ぎる SF 的要素、意味深で哲学的かつな衒学的なセリフの数々、さらに大仰な CG と随所に配置された効果的な音楽と、まさに「押井節」全開といった案配。

ストーリーは基本的に前作からの続編という形だが、主題としては「人間が人形を作りたがり、そのくせ不気味に感じるのはなぜか?」という、SF の世界では割とメジャーなテーマが基本となっている。その流れでは抜け殻のバトー、機械の人形、生身のトグサそして犬と、各々の定義としてのコントラストが活きていたと思う。そして副題は「孤独」か。脳の一部以外すべて機械であるバトーが最愛の相棒を失い、「自分以外の何か」、つまり新しい相棒である「犬」(トグサの立場がないわけだが)にアクセスし、自己を確認したくなる気持ちはなんとなく理解できる。

そしてもちろん物語の根底に流れるのは、バトーと素子の切ない関係だ。終盤、バトーが人形に洋服をかけるシーンでは思わずぐっときてしまった。情熱的な描写ではないが、深く静かに相手を思う男の淡い感情が見事に表現された良いシーンだったと思う。一方の素子のほうも「ネットに繋ぐとき、私はいつも貴方のそばにいる」と言っていた。やはり素子もバトーへの「愛」を持っていたのだろうか。

それにしてもこの映画、見事なまでに色気もなにも全くなしである。なにせ登場人物が揃いも揃って終ぞニコリともしないムサ苦しいおっさん達と、愛玩道具の割に全くエロティックでない無機質な人形、そして犬。以上。まあ元々そういう手合いのアニメではないのだけど、しかしこれだけでも観る人間を選ぶような気がする。

ちなみに現在「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」が日本テレビ系列で放映されている。もしまだこのシリーズを未見であれば、まずはこちらから見てみるのも手っ取り早いかも。

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「ファインディング・ニモ」

2004.01.17 22:11 CST

天気予報は見事に外れ、結局雪はほとんど降らず。しかし寒い。北京には負けるが。

そういえば北京から帰ってくる飛行機で「ファインディング・ニモ」を見た。面白いという前評判を聞いていたとはいえ、今回の主人公キャラクタには今ひとつ魅力を感じていなかったし、しかも吹き替え版とあって全然期待しないで見たのだが、逆の意味で期待を裏切られた。

基本的ストーリーは太平洋を舞台にしたありがちな冒険ものなのだけど、小さな水槽の中さえも一つの大きな世界へと変えてしまう演出力と、小さな熱帯魚を主人公に据えながら、美しい珊瑚礁、光の届かない深海、激しい海流、果ては大空までもを冒険の舞台へと変えてしまう、この構成力。そして息をもつかぬハイテンポなストーリー展開にぐいぐい引き込まれつつ、ベタな親子愛モノとわかっているのに、いつの間にか滂沱が頬を濡らすのである。いやもう、完璧にやられました。

また、クマノミのお父さんの声を吹き替えていた木梨憲武が非常に良かったし、相棒のナンヨウハギの声を当てた室井滋のおとぼけ振りはさすがと思わせる。今まで吹き替え版はどうにも見る気がしなかったが、これぐらい出来が素晴らしければ下手な字幕版を見るよりよっぽどいい。芸達者な人は、たとえ声だけの演技でも魅力的なのだなあ。

ところでこの「ニモ」のおかげでクマノミが品薄になり、産地の珊瑚礁の海では乱獲されているらしい。 どうしてあの映画を見て、自分の家の水槽でクマノミを泳がせてみたいと思いますかね。動物に癒して貰わないと普通に生きることもできないのだろうか。かくも人間とは弱く、能天気で自分勝手な生き物だ。

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