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Archive: 北京赴任準備

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北京引っ越し第一弾

2005.06.19 20:29 CST

土曜日は北京引っ越し第一弾、船便の荷物を発送。

先日このページで書いたとおり、北京での住居は家具・電化製品付きなので、基本的に今回発送する荷物は冬物の衣類と本、CD、趣味の物品、それと一部の電化製品ぐらいのものだが、なんといっても荷物の多い我が家のこと。最終的に段ボールにして総数 18 個と相成った。こんなにと言いますか、それだけで済んだのか、と言うべきか。ちなみにこれら以外の荷物は会社で借りてくれたトランクルームに置いていくのだけれど、もちろん今回の海外発送分よりそちらの方がはるかに量は多い。まだ完全に荷造りは終わっていないが、はたして段ボール何個になるのか。とりあえずそれはまた後日考えることにする。

やって来た引っ越し屋の作業員は二人。室内で荷物の搬送と一部荷物の梱包を担当する人と、階下でトラックに積み込む側に別れ、テキパキと段ボールを運び出していく。それにしてもこの室内担当者、わりに小柄で痩身の若いあんちゃんなのに、文庫本や CD が満載された段ボール箱をひょいと持ち上げて次々と持っていく。プロである。

電化製品は梱包してくれるということでそのままにしておいたが、これらの梱包も実に手際がよい。複雑な形状をしたプリンタやエスプレッソメーカも、エアクッション(通称プチプチ)や薄紙を巧みに組み合わせてクッションにし、あれよあれよという間に見事に梱包していく。やはりプロである。そういえば私も学生時代はよく引っ越し屋のバイトをやったものだが、運び入れ出しばかりやっていたような気がする。やはりこういう壊れ物や電化製品の梱包はそれなりにノウハウがあり、バイトにはおいそれと任せられないのだろうか。

なかでも圧巻はギターの梱包であった。ギターのような妙な形の荷物を一体どうやって段ボールに入れるのかと思ったら、段ボール箱を解体して切り貼りし、ピタリとギターが収まるようなカスタム形状の箱を作っていく。最終的にはまるでドラキュラが中から出てきそうな西洋棺桶風の入れ物が出来上がった。もちろんこの中にギター二本がぴっちりと収まってしまった。その間、わずかに十分あまり。プロだ。プロの仕事だ。


とりあえずはこれで引っ越し第一弾は終了である。ちなみに今回送った荷物が船便で中国へ送られ、無事に税関を通過し、北京の新住所にまで送り届けられるまでには、約一ヶ月かかるとのこと。飛行機で飛べば三時間あまりの距離なのに、荷物を送るとなるとえらく長いことかかるわけだ。ま、きっと北京に着いて最初の一ヶ月なぞあっという間に過ぎるはず。忘れた頃にひょっこり届きそうである。

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北京で住むところ決定

2005.06.02 23:56 CST

北京に赴任することには決まったものの、当然ながら仕事をするにも生活するにも、まずは住むところが決まらないと何も始まらない。そんなわけで先日の北京出張の目的の一つは、赴任後の住居を探すことであった。仕事の合間をぬい、現地の不動産屋に紹介してもらった四つの物件を見て回った。

ちなみに中国で私のような外国人が借りる賃貸物件の場合、基本的には家具付きで、さらに家賃の中にガス、電気、上下水道の基本的な光熱費と電話料金(国際電話はのぞく)、そして最近ではネットの接続料金まで含むことが一般的である。そしてもちろん家賃は全て会社持ち。ありがたやありがたや。ま、それも踏まえて。

まずは物件 1。こちらは北京市内の大使館街にあるマンションで、北京でも比較的古くから外国人向けに賃貸していたところらしい。以前は大使館に勤務する外交官が住んでいたこともあるとのこと。大使館街だけあってさすがに警備はかなり厳重で、建物の敷地内に入る門には警備員が常駐し、部外者の立ち入りを厳しくチェックしている。

と、安全面はかなり安心できるのだが、いかんせん建物がちょっと古めかしく、内装も主に欧米の人間向けに作られているので全てが大振り。天井がやたら高いのは開放感があっていいのだけど、日本人の感覚からするとちょっと開けっぴろげすぎという感じ。たとえて言うならヨーロッパあたりのちょっと古いホテルみたいな案配か。実際、住んでいるのもほとんどが欧米系の人達だそうである。まあどうせ異国に住むなら思い切ってこういうところを選んでみるのも一興だが、純血日本人の私なぞはなんだか落ち着かないような気がする。ということで、こちらはパス。

続いて見たのは物件 2。ここは北京でも老舗の日本人向けマンションで、日本の不動産屋が日本人のため(だけ)に作った物件。さすがに日本人向けに作っているだけあって、ホスピタリティに抜かりはない。マンション内には日本食レストランや日本の食材を扱ったスーパーはもちろんのこと、日本人医師が常駐した立派な設備を持った総合病院、はては漫画喫茶(もちろん置いてあるのは日本の漫画)まである。フロントも 24 時間日本語対応が可で、部屋に引き込まれているテレビは NHK-BS や民放系 CS の他に、地上波のフジテレビや日本テレビも放映しているという。日中ここで生活する奥様のために各種のサークル活動や、近所の大型スーパーまでの送迎バスもある。ううむ、噂には聞いていたが正に至れり尽くせりの環境である。ここに住めばほとんど日本にいるのと変わらない生活を送ることもできそうだ。当然ながら入居者は 100% 日本人。そりゃそうだわなあ。

しかし困ったことに大きな問題がある。多くの日本人が生活する巨大マンションで、いわば一つの閉鎖的な村社会を形成しているところだからなのか、聞くところによると、どうも入居者内での奥様方の序列が存在するらしいのである。どこそこの大企業の重役クラスの奥様が幅をきかせ、中小会社の平社員の奥さんを見下す。運転手付の車で超高級デパートに乗りつける我が身を誇り、送迎バスに乗って買い物に行く普通の奥さんをバカにし、村八分にする。まるで安物の昼ドラマかレディース・コミックのような信じがたい世界だが、実際にここではそうした風潮が平然とまかり通っているそうである。本当にあるんですなこんなことが。

もっとも入居している皆が皆そうではないだろうし、自分がエライと激しく勘違いしている性悪オババは無視すればいいだけのこと。しかしここで生活する以上、多かれ少なかれそうした人種との接触は避けられないし、無用なトラブルに巻き込まれないとも限らない。なにせ七面倒くさい人間関係が大嫌いなのがハマダ家の血。これさえなければ内外の環境を含め、とりあえず最初に住むところとしてはまずまずな物件ではあるのだけれど、残念ながら仕方なし。よってここもパス。しかしまあそれにしても序列ですか。お前ら一体何様だ?会ったことないけど。会いたくもないが。

残る物件は二つ。正直言ってどちらも甲乙付けがたい。まずはそのうちの一つ、物件 3 は、これも北京では有名な外国人向け高層マンションで、安全面も問題なし。立地条件的にも「北京の六本木」と呼ばれる繁華街に近く、また大きなデパートが近くにあって普段生活する上では困ることはなさそう。付帯設備的にも豪勢なジムやプールもあり、入居者に日本人も多いこともあってフロントは日本語も通じる。さらにマンションの敷地内には北京で一番美味いと評判のパン屋もあって、パン好きの我が家としてはこれもポイントが高い。

ただし肝心の部屋が、ちょっと今一つなのである。広さとしては問題ないが、紹介されたところは全て北向きで少し暗い感じなのだった。もっとも北京はいつもガスっぽくてカラッと晴れた日はそれほどないし、そもそも埃も多いので窓を開けっぱなしにすることも出来ず、北向きなのも問題は少ないような気もする。それでもやっぱり部屋が暗いのはどうか。かみさんたっての希望である猫の飼育が不可なのもマイナスポイント。また、収納スペースがほとんどないのも、物が多い我が家にはちょいと厳しい。

実はここは下見に来る以前から目を付けていた物件で、もし出来るのであればここに住んでみたいと思っていたのだった。だが実際に見てみると残念ながら決定打には欠けるというところ。これも予算の関係で、もしかしたらもう少し金をかければもっと良い部屋があるのかもしれないけれど。自分で金を出すわけじゃないのに言いたいこと言ってますが。

対して物件 4。こちらも立地条件的には申し分はない。マンションが建つ近辺には北京市内でも有数のビジネス街があり、地下鉄の駅も歩いていける距離にあるから、ちょっとした買い物や足をのばした観光なぞにも便利。普段の買い物も近所に欧米系や地元の大型スーパーがある。こちらも生活する上で困ることはなし。

で、何と言ってもここの最大のポイントは、建物が新しくて綺麗なことである。なにせ出来たのが昨年の九月だから、正に新築ホヤホヤという感じ。最新の物件だからか内装もかなり凝っていて、黒基調のシックな家具が配置され、調度品は北欧系メーカを採用。照明なぞもオシャレなデザインでやたらとかっちょいい。全体的にコジャレたニューリッチ層向けアーバン系マンションといったところか。付帯設備としても最新のジム設備やサウナも建物の中にあって、もちろん入居者は無料で使用できる。肝心の部屋は南向きで広さも十分。さらに猫オッケーなのも評価高し。収納スペースも十二分にある。

ただしこちらの物件にもマイナスポイントがある。それは日本語が全く通じないこと。元々が特に日本人向けと銘打っていないためか、フロントや付帯設備は基本的に中国語、もしくは簡単な英語のみの対応なのである。まあこれも仕事や生活をしていけば嫌でも中国語のレベルは上がるだろうから、要は慣れの問題であり大したことではないような気もするが、しかし暮らし始めや「イザ」という時には若干の不安は残る。ううむ。

と、間取り図やらネットから仕入れた情報やらで、ああでもないこうでもないと吟味に吟味を重ねること一週間。最終的には物件 4 でいくことに決定した。確かに物件 3 は立地条件や周辺環境は魅力ではあるが、やはり肝心の住む部屋がもう一つであることは否めない。対して物件 4 も日本語が通じないというマイナス要因はあるけれど、それはそれ、気合いで乗り切ればなんとかなるはず。何と言っても、どうせ住むなら新しくて綺麗なところの方がいいものなあ。

ということで、住むところも無事に決定したわけである。あとは引っ越しの準備か。こちらの方がよほど問題ありそうだが。

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健康診断を受ける

2005.05.14 17:23 CST

中国で駐在ビザ(Zビザ)を取るためにはいくつかの書類が必要となるが、そのうちの一つに「外国人体格検査記録」というものがある。これは要するに健康診断書なわけだが、少々面倒くさいのが、いわゆるところの国公立病院でないとダメだということ。いかにも権威主義と言うか、健康診断書なぞ別に普通の医療機関でだっていいじゃないかと思うのだけど、中国政府のご指定ということならば仕方なし。ということで、今日は新宿にある国立国際医療センターに健康診断を受けに行ってきた。

まずは病院内の渡航者健康センターにて必要書類に記入。その後、身長・体重・視力・聴力・色覚の検査と、医師による問診と内科検診を受ける。担当医師は海外での医療経験も長いようで、問診半分、世間話半分に最近の海外での医療事情や衛生状態などの話を聞く。ここは中国政府ご指定の医療機関だからか、やはり中国のビザを取得するために来る人が多いのか、中国事情にもやたらと詳しい。そういえば待合室には中国の医療情報のプリントが沢山置いてあった。

問診のあとは各検査のための病院内ツアーである。まずは採血と検尿。外来のラッシュ時間帯である。午前中だからか結構混んでいる。受付入口で受付を済まし、入り口脇に置いてある巨大なモニタに表示されている現在の待ち時間を見ると、「現在25分待ち」の表示が。仕方がないので最初に検尿を済ませて、しばらく待っているうちにようやく私の番が来た。

まるで銀行のように看護士がズラッと並んでいるカウンターに若干ビビりつつ、順番が来ていよいよ採血開始である。普通、採血というとアンプル二、三本のはずだが、今回はたぶんたっぷり五本は取られた。血液検査では血液型や肝機能検査の他に、肝炎や梅毒、HIV などの感染症の抗体検査も行うから、その分血液も多量に必要なのだろうか。ポンポンと手慣れた様子で次々とアンプルに採血して終了。お次は放射線室で胸部 X 線撮影である。X 線撮影はそれほど待ち時間も無く終了し、最後に心機能検査室で心電図検査。こちらもほとんど待たずに終了。再び渡航者健康センターへ戻って会計。

ちなみに今回の検査は、お一人様のお値段は約 22,000 円也。今回ももちろん全額会社持ちなので懐は全く痛まないわけだが、やはり高い。やっぱり非保険診療だと結構するもんですな。

ところで今回の検査結果は一週間後に取りに来ることになる。検査と違って本人が来る必要は必ずしもなく、かみさん一人でも構わないのだが、しかしその場合は私の委任状がいるという。それもこれも、この四月から施行された個人情報保護法によって個人情報の管理については非常にうるさくなったため。法律で決められたことなので従うしかないわけだけど、なんだか面倒臭い世の中になったもんではある。

ともあれ、これで健康診断も無事に終了。諸手続もいくつか交わし、少しずつではあるが赴任に向けた準備も進みつつある。おお、あとはまだ B 型肝炎の予防接種が残っていたか。赴任までの残り日数を考えるとノンビリもしてられないが、ううむ、いつ行こうかねえ。

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二回目の予防接種

2005.04.28 23:59 CST

昨日は二回目の予防接種を受けてきた。受けたところは前回同様、お台場の東京検疫所。受けた予防接種も、これまた前回同様に以下の五種類だ。ついでに金額も並記しておく。

 ・ジフテリア 3,200円
 ・日本脳炎 4,300円
 ・狂犬病 6,400円
 ・破傷風 3,500円
 ・A 型肝炎 8,000円

前回受けたときに各注射の証明書を作っていたので、今回はその金額はかからないが、それでも注射だけで約 25,000 円、二人分で合計 50,000 円である。もちろん今回も費用は全額会社持ちなのでいくらかかろうがどうと言うことはないが、やはり高いものである。

これで二回目が終了したが、免疫を確実に発現させるためには半年後にもう一度打たなければならない。前回と合わせて二回目で若干慣れたとは言え、やはり筋肉注射は痛い。それが全部で五本である。かなりの苦痛である。正直言って、もうこれ以上予防接種なぞ打ちたくないが、自分の体のためだから仕方なし。半年後にまたこの苦行が待っているかと思うと、ちょっと気が重い。半年後と言うことは、今度は中国で打つことになるのか。少しでも苦痛を少なくしてくれるよう、中国の医者の技量が高いことを祈るしかない。ちなみに一番痛いのはジフテリアだ。マジで、泣きそうになるほど、痛い。しかしなんで注射ごとに痛さが違うのだろうか。

ところで前回の時に日記にも書いた問診票だが、今回は写真を撮ってきた。それがこれだ。

今回も「冒険」にはチェックしませんでした。当たり前か。

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就労ビザ取得までの(遠い)道のり

2005.04.07 12:16 CST

中国へ外国人が入国する場合、以前は観光目的であってもビザ(査証)が必要だったが、2003 年 9 月 1 日より普通パスポートを持つ日本人が商用、観光、親族訪問、トランジットの目的で入国する場合(ただし 15 日以内の滞在に限る)ノービザになった。しかし私のようなに長期間に渡って中国に住み、かつ就労する場合は当然ながらビザが必要になる。

ちなみに中国のビザには観光査証・親戚訪問査証(L−ビザ)、業務査証・文化交流訪問査証(F−ビザ)、留学査証(X−ビザ)、通過査証(G−ビザ)、報道査証(J−ビザ)などがあるが、私のように駐在期間が六ヶ月以上の場合は駐在査証(Z−ビザ)となる。また各ビザにもいくつか種類があって、有効期間内に一度の中国入国が可能なシングル・ビザ、二度の入国が可能なダブル・ビザ、そして何度でも入国することが出来るマルチプル・ビザがある。したがって最終的に私が取得するのは「F−ビザ(マルチプル・タイプ)」である。

しかしこの Z−ビザを取るのが一苦労なのである。取得までの基本的な流れとしては、まずは中国国内で、

 1. 就業許可証の取得
 2. シングル・タイプの Z−ビザ取得許可証の取得

を行い、その後に一度日本に戻って、

 3.在日中国大使館からシングルZビザ取得

再び中国にて、

 4. シングル・タイプ Z−ビザをマルチ・タイプに切り替え

という、中国−日本間を都合二往復する行程を辿って、ようやく就労ビザを入手することができるわけだ。これだけで飛行機のマイルがかなりたまりそうである。

そして申請に必要な書類も山盛り。ざっと列記すると、受入れ企業の営業許可証、批准証書、定款及び合弁企業であれば合弁契約書の各写し、外国人就業許可証申請書、同企業と赴任予定者(以下、本人と言う)との雇用意向書、同企業が当該人材の雇用確保ができないことを証明する書類(求人広告など)、日本の派遣元企業が発行する本人の履歴証明書、本人の資格証明書(大学卒業証書等)の写し、本人の健康診断書、本人のパスポートの写し、そして本人の写真、などなど。

もちろん会社や雇用関連の書類については会社でやってもらうとして、私が用意しなければならないのは大学の卒業証明書と健康診断書だ。このうち卒業証明書はともかく、面倒なのが健康診断書である。中国のビザ申請の場合、健康診断を受ける医療機関はどこでもいいというわけでなく、国公立病院か日赤系の病院に限られる。また健康診断の内容もキッチリ指定されており、結構な種類の診断を受けなければならない。おそらくは丸一日がかりだろうか。赴任前のこのクソ忙しい時に面倒なことこの上ない。まあ決められていることだからしょうがないのではあるが。

ということで、まずは簡単な大学の卒業証明書の取得だ。調べてみると、大学の教務課は土曜日もやっているらしい。この週末にでも久々に母校に行ってみよう。

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予防接種五本打つ

2005.04.04 23:43 CST

北京に赴任することが決まって、やることは山ほどあるわけだが、今日はそのなかの一つ、予防接種を打ちに行ってきた。

清潔な日本で暮らしていると感染症の恐怖を実感することはほとんどないが、海外、さらにアジア圏である中国では何が起こるかわからない。ネットなどでいろいろ調べてみると中国ではまだいくつかの感染症が存在していて、特に長期赴任する場合には、「破傷風」「ジフテリア」「日本脳炎」「A 型肝炎」そして「狂犬病」の五つの予防接種を受けた方が良いとのこと。さらに日常生活で感染することはまれではあるものの「B 型肝炎」も受けておいた方が良いらしい。こんなにたくさんワクチンを打たなければならないのかと思うと愕然とするが、ともあれ備えあれば憂いなしということか。個人でできることは全てやっておきたいものだしなあ。

受診機関もいろいろ検討した結果、お台場の東京検疫所へ行くことにした。ここでは残念ながら「B 型肝炎」の予防接種は扱っていないので、それ以外の五種類の予防接種を受ける。

検疫所に着いて受け付けに行くと、まずは問診票を手渡された。住所や氏名に続いて、体調や渡航に関する質問が並ぶシートを順に記入していくと、「渡航目的」欄に目がとまる。

「あなたが渡航する目的を次の中から選んで下さい」

ほうほう。

「仕事」「観光」

まあ俺の場合はもちろんしご

「冒険」

ぼうけん?

これはやはりコンゴの奥地にムケーレ・ムベンベを探しに行ったり、エチオピア奥地にある幻の白ナイル源流に古代裸族の血塗られた儀式を見に行ったり、ミャンマーの赤い密林を縦走して伝説の野人ナトゥーを生け捕りに行ったり(でも実は熊)する時にチェックするのだろうか。漢なら一生に一度はこの欄のチェックボックスにレ点を付けてみたいものである。

問診表の記入が終わって、医師による簡単な説明の後はいよいよ注射だ。シャレーに種類ごとに色分けされた五本の注射器が居並ぶ様はなかなか壮観である。ちなみにこれらは全て筋肉注射。今回は本数が多いので右の肩口に二本、左に三本注射するわけだが、点滴や献血などの静脈注射と違って筋肉層に届くまで奥深く針が差し込まれるので、これがまた、かなり痛い。医師によると痛い順番に打っているとのことだが、違いなぞ俺には分からない。痛い。全部痛い。極めて事務的に五本全ての注射が終了した時にはぐったりと疲れてしまった。

ちなみにこれらの予防接種は全部で三回受ける必要がある。次回は一ヶ月後、その次は一年後だ。ということは、あと二回もこの責め苦を受けなきゃならんのか。海外へ赴任することの大変さを、身をもって実感している私である。

今後誰かの役に立つかもしれないので、一応資料的なこととして今回の予防接種の代金を以下に。

 ・ジフテリア 3,200円
 ・日本脳炎 4,300円
 ・狂犬病 6,400円
 ・破傷風 3,500円
 ・A 型肝炎 8,000円

これにそれぞれの接種証明書が一通 830 円。よって一人分の合計で 29,550 円、二人分の総計 59,100 円也。さらに今回は受けなかったが B 型肝炎の予防接種も一回当たり数千円かかるので、一回の予防接種二人分合計で約 70,000 円ほどかかることになる。これを三回受けると 210,000 円。もちろん保険が効かないので全額負担だからこれだけの金額になるわけだが、なんとも結構かかるものだ。まあ全額会社持ちだから個人的には痛くもなんともないのだけど。

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