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2008年 WRC

2008.01.13 23:06 CST

日本はまた連休かーっ。
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もともとそれほどアクセス数の多くない本 blog だが、その少ない中でも WRC のことを書くと目に見えてアクセスが減るのだった。いかに FIA 公認の四輪自動車世界選手権とは言え、F1 あたりと比べると知名度という点でははるかに及ばない現状ではこれも仕方なし。まあ普通「ラリー」というと「パリダカ」ぐらいしか思い浮かばないよな。

そういえば今年のダカール・ラリーは安全上の問題により中止だったか。大変残念だが、昨今のアフリカの情勢をみればこれもまた仕方なし。こうしたお祭りが、何の支障もなく開催される平和な世界が少しでも早くやって来ることを心から願う。

それはともかく、2008 年 WRC も間もなく始まる。最初のイベントは例年通り伝統と格式のモンテカルロ・ラリー。去年は暖冬の影響でほとんど雪が無く、限りなくターマックイベントと化してしまったようだが今年はどうか。

WRC サーカスが始まる前に、フォードはフォーカス RS WRC 2008 年バージョンのニューカラーリングを公開した。
Focus RS WRC 2008

マシンのスペック自体は去年の 07 スペックと同じらしいが、外観で特に目立つのがスポンサーであるアブダビの巨大なロゴ。だいたいチーム名もこれまでの BP フォード・ワールドラリーチームから、BP フォード・アブダビ・ワールドラリーチームとなったことからもアブダビの影響力の大きさがうかがえる。ちなみにアブダビとは UAE の連邦首都のこと。元もと中東ではラリー競技はサッカーと並んで非常に人気が高い。そこにアブダビ観光局が着眼。観光客の呼び込みに力を注ぐアブダビと、さらなる資金集めを画策していたフォードチームとの思惑が一致。結果として今年はこうしたチーム体制になったらしい。そういえばアブダビは 2009 年には F1 が開催される。昨今の猛烈な原油高騰でウハウハ(死語)な資金力を元に、モータスポーツを通じて知名度向上に取り組む中東国はこれからも出てくるのかも。

フォードのドライバーのラインナップはすでに発表されているが、昨年いっぱいで引退したマーカス・グロンホルムの代わりにミッコ・ヒルボネンがエースに昇格。さらに去年ストバート M スポーツで大活躍したヤリ-マーティ・ラトバラがセカンドドライバーという体制。上り調子の若手を揃えた布陣は、かなり期待できる。しかしさすがに 4 年連続ドライバーズ・チャンピオンの王者セバスチャン・ローブにはまだ一歩及ばないか。とりあえず今年はマニファクチャラーズ・ポイント重視というところだろうか。

また今年から WRC にフル参戦するスズキも、スズキ SX4 WRC の新しいカラーリングを公開している。昨年までの無味乾燥な白ベースから、スイフトスーパー 1600 でおなじみのコーポレイト・カラーであるイエローをまとい、実にスズキらしいというか鮮やかな印象となった。

SX4 WRC 2008

スズキの 2008 年のドライバーは、ベテランのトニ・ガルデマイスターと若手パー−ガンナー・アンダーソンという組み合わせ。ガルデマイスターはフォードやシュコダでワークスドライバーとして約 100 戦の WRC 出場回数をもつ。実力はそれなりにあるのに車に恵まれないなど今ひとつ不運なドライバー人生を送ってきたが、新規参戦チームで捲土重来を果たせるか。一方のアンダーソンは、スズキの下で JRC に参戦し、二度のドライバーズタイトルを獲得してている若手のホープ。初の WRC へのステップアップで相当気合いが入っているに違いない。とは言え、なにせ WRC 新規参戦一年目のチームとマシンである。さすがに上位争いに食い込むのはかなり厳しいだろう。だが何と言っても久々の新規加入マニュファクチャ、それも日本の自動車メーカである。日本人ラリーファンとしては是非とも頑張ってほしいもの。

今年の WRC はどんな年になるのか。モンテの開幕が楽しみである。

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ああ山海堂

2007.12.06 23:29 CST

2007 年の WRC も先日のラリー・イングランドにて全ての日程が終了し、さて来年はどんなシーズンになるのかと思っていたら、意外なところから意外なニュースが飛び込んできた。

■山海堂、12月3日付で業務停止、解散へ(新文化 12月4日)

山海堂(東京・本郷、資本金6000万円、松元龍治代表)は12月3日昼ごろ、全社員を集め解雇と解散する旨を伝えた。同日業務を全面的に停止し、債務整理を長屋憲一弁護士(TEL03-5226-1122)に一任した。信用調査機関の調べによると、平成18年2月期の時点で売上高は10億円、金融機関の借入金は10億円。負債は約17億円程度と推計される。今後について長屋憲一法律事務所では「現段階では未定。一両日中に方向性を決定」と話している。社屋はロックアウトされ、社員は解雇されている現状から自己破産の手続きがとられることが濃厚とみられる。

マジですか。

山海堂と言えば、理工学、土木系の技術書などの良書を発行することでその筋には有名な出版社だったのだが、我々モータスポーツファンにとっては数々の車やオートバイク、レース関連の雑誌でおなじみ。特に日本では老舗にして今や稀少でもある WRC 専門誌「Rally-X」は、日本の WRC マニア達の唯一の情報雑誌であった。もちろん私も創刊当時から十数年にわたる読者で、海外に暮らすようになってからも定期購読契約してわざわざ日本から送ってもらっていた。まあしかし、「日本唯一」と言っても所詮は WRC。日本の知名度や人気を鑑みると、発行数などは他の自動車雑誌や F1 誌に比べれば微々たるものだろう。最近は出版界に不況の嵐が吹き荒れ、大手でさえアップアップのところが多いとも聞く。この手の良書を多く出しながらも、ジャンル的にはあくまでも堅く、かつマニアックな出版社は相当厳しいのが現状だろう。

しかし出版業界の内情は寡聞にして全く知らないが、これでも肩書き的には会社のエライ人として言わせていただくならば、売上高 10 億円の会社で借入金 10 億円、負債 17 億円とは、どう考えても尋常な額ではない。普通の会社のキャッシュフローであれば、こんな大負債になる前にとっくに潰れているはずである。想像するに、今まで綱渡りでなんとかやって来たものの、何か決定的な失策で完全ショート、ギブアップということになってしまったのでは。まあ人様の会社なのでいい加減なことは言えないが、おそらくそういうストーリーだったように思われる。

それにしても、当然ながら「Rally-X」はあえなく廃刊である。もうあの独特の誌面が読めなくなるのは大変悲しく、そして大変困る。どこかの出版社が引き継いでくれないものだろうか。

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2007 年 WRC 第 16 戦グレートブリテン

2007.12.02 23:59 CST

2007 年 WRC の最終戦、第 16 戦ラリー・グレートブリテンがイギリスのウェールズで行われた。グレートブリテンと言えば雨に霧、そしてグチャグチャに荒れた泥の路面が風物詩だが、今年もその例に漏れずに、大雨と濃い霧が大発生と天候は大荒れ。ある意味これぞ由緒正しくも厳しいコンディションのラリーとなった模様。

その 2007 年最終戦を制したのは、フォード・フォーカスRS WRC07のミッコ・ヒルボネン。レグ 1 ですでに十分なリードを築き、その後も安定した走りでアドバンテージを守りきって堂々の優勝。これで今季 3 勝目、WRC 通算 4 勝目をマークした。

総合 2 位は、マーカス・グロンホルム(フォード)。第 14 戦のラリー・ジャパン終了時点でドライバーズポイントランキング 2 位のセバスチャン・ローブ(シトロエン)に 6 ポイントのリードを築いていたグロンホルムだが、第 15 戦アイルランドでクラッシュにより痛恨のリタイア。アイルランドで優勝したローブに逆転され、逆に 6 ポイントのリードを許すことになった。もしこのグレートブリテンで優勝したとしても、ローブが 5 位以内に入れば逆転王者は不可能という、いつものローブの走りを考えると猛烈に厳しい状況で迎えた最終戦だったわけである。それを悟ってかどうかは知らないが、本来のキレ味鋭い走りは最後まで見られなかったのが残念。今季かぎりで引退を表明しているグロンホルムは、このグレートブリテンが自身のキャリアにとっても最終戦であった。最後を勝利で飾れなかったのはファンとしては大変残念だが、しかしこれもまたラリー。一説によると、来期もスポットという形で WRC に参戦するのでは、という噂もある。まだまだ十分、世界最高峰の戦いの場で争える力はあると思うのだが。

総合 3 位にはローブ。この結果も予想通りというかなんというか。5 位以内で走りきればそれで良しという、ローブにしてみれば楽勝だったに違いない。実際、グロンホルムや後続のドライバーのタイムを眺めつつ、ミスしない程度に最後の最後まで抑制のきいた走りは、まさしく余裕の一言。これで 4 年連続、4 度目の世界チャンピオンの玉座についたわけだ。この記録はかつて「帝王」と呼ばれたトミ・マキネンと並ぶ大記録。まあマキネンが全盛期だった 10 年前とは時代も WRC を取り巻く環境も違うとは言え、素晴らしい記録であるには違いない。

4 位にはペター・ソルベルグ(スバル)。今季は結局最後までマシンのハンドリングと信頼性に自信が持てず、本来の走りが全く出来なかったのが寂しい。今のところ一応はスバルとの契約が残っているソルベルグだが、このままいくとストーブリーグで電撃移籍発表、なんてこともじゅうぶんあり得るような。というよりも、このままダラダラと無意味な時間を過ごしているぐらいならば、さっさとスバルなぞ見限った方がよっぽどマシなのでは、と無責任に思ったり。

以下、総合 5 位はダニエル・ソルド(シトロエン)、総合 6 位はマシュー・ウイルソン(フォード)。7 位にはクリス・アトキンソン(スバル)、8 位はマンフレット・ストール(シトロエン)。

WRC と併設して開催された PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)では、レグ 1 でガブリエル・ポッゾ(三菱)がコースアウト、リタイアしたことで、ポイントリーダーである新井敏弘(スバル)が 2 度目の PWRC ドライバーズ王者のタイトルを手にすることになった。今季は参加者も増え、非常に厳しい戦いが続いた中での王者獲得は本当に素晴らしい結果である。こうして世界を相手に戦い、そして堂々の結果を出すというのは、一人の日本人ラリーファンとしても、そして同い年のオヤジとしても心から尊敬に値する。なんつっても世界チャンプですぜ。しかも FIA 公認の四輪競技で、さらにこれが二度目のタイトル獲得。すげえ。凄すぎる。ここまできたら来年もタイトルを取って、ついでに国民栄誉賞でももらってほしい。

ということで、今年の WRC サーカスもこれにて終了である。結果から見れば予想通りローブの優勝で終わったわけだが、ニュージーランドでのグロンホルムとの秒差のバトルなど、それなりに面白い場面もあった。しかしグロンホルムがいなくなる来年ははたしてどうか。今季 3 勝を上げ、その安定感と堅実さですっかりポディウムの常連となったミッコ・ヒルボネン、ターマック(舗装路)では時折ローブを凌ぐウルトラタイムを叩き出す、スペイン出身の「カルロス・サインツ二世」ことダニエル・ソルド、今年後半からの猛烈な成長ぶりには誰もが驚いたヤリ・マティ・ラトバラなど、若手ドライバーの台頭も徐々に進んではいるが、ローブのライバルとなるとまだ少し力不足という感じか。

これでペター・ソルベルグとクリス・アトキンソンのスバル勢が絡んでくればもう少しは面白い展開になると思うが、スバルはドライバー云々の前に、まずまともに走る車を用意するのが先決。インプレッサ 2008WRC のデビューは間近いけれど、はたして最初からコンペティティブなマシンに仕上がっているか非常に疑問である。来年からスズキも正式に WRC に参戦するという明るい話題もあるが、さすがに一年目でいきなりトップ争いに食い込むのは、モンスター田嶋氏をもってしてもかなり厳しいだろう。

しかし何が起こるか予測不可能なのがラリーというモータースポーツである。と言うか、何か起こってくれないと、どう考えても来年はローブのぶっちぎりで終わりそうな気がするし、実際そうなる確率は非常に高い。まあローブ以外の誰かが勝つよりも、ライバル不在でやる気がなくなったローブがシーズン途中で WRC を投げ出すなんてことの方がよっぽどありそうな気がするあたりに、昨今の WRC の状況を反映しているわけである。「昔は良かった」などと懐古趣味の爺様みたいなことは言いたくないが、それでも今ひとつ面白くないのも事実。もちろんローブは史上最高の偉大なドライバーだが、その他がこれじゃなあ、というのが正直なところ。あのネット越しにラップタイムを見ているだけで血湧き肉躍るような全開バトルが、はたして来年何回見ることが出来るのだろうか。

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2007 年 WRC 第 14 戦ラリージャパン

2007.11.04 23:56 CST

すでに先週末のことだが、一応備忘録として。

2007 年 WRC 第 14 戦は、ことしで四回目の開催となるラリージャパン。ラリー前はドライバーズポイントランキングでわずか 4 ポイント差の熾烈な争いを繰り広げているマーカス・グロンホルム(フォード)とセバスチャン・ローブ(シトロエン)の一騎打ちになると大方の予想であった。しかし今回のラリージャパンは波乱に次ぐ波乱が待っていた。

まずはラリー開始早々のレグ 1(一日目)、SS4 陸別でグロンホルムがクラッシュ。なんとかサービスまでたどり着くものの、ボディだけでなくロールケージにも損傷があることが判明し、安全性に問題ありとの規定により翌日の再走も不可となる完全リタイヤ。早くも姿を消すことになった。せっかくの得意のグラベル(未舗装路)、しかも一昨年は優勝もしているジャパンだったのに、いきなりリタイヤとは。天候不順で道路状況はかなり悪かったそうだが、それにしたってもったいない。

グロンホルムのリタイヤにより一気に楽になったはずのローブ。しかしそのローブもレグ 2 の SS13 でコースアウトを喫し、まさかのリタイアとなってしまった。なんでも、コ・ドライバーのダニエル・エレナがペースノートの読み上げを間違え、コーナーのターンインに失敗してクラッシュとのこと。たしかエレナ氏、いつだったかのラリーでもノートを間違えたり、燃料の残量計算を間違えて途中でガス欠 → リタイヤなんてことも過去にあったと記憶している。まあ世界最高峰のコドラも人間である。そりゃ、たまには間違いも犯すのも仕方ないが、何もこんな時に、という気がしないでもない。

グロンホルムとローブのトップ二人だけでなく、今回のラリーはさらなるリタイヤの続出で大荒れ状態となった。スバルのペター・ソルベルグも初日 SS5 からSS6へと向うリエゾン区間でギアトラブルが発生。SS アタックは不可能となり、あえなくリタイアの憂き目に。また同僚のクリス・アトキンソンも SS6 でクラッシュ。車両のダメージが大きく、こちらは完全にリタイアとなってしまう。ちなみにスバルはサードシートのチェビー・ポンスもレグ 2 の SS12 でフロントサスペンションが破損し低速コーナーで横滑り、地面のくぼみにはまり、脱出することが出来ずにこれまたリタイヤ。せっかくのスバルのホームイベントなのに、いいところが一つもなく全滅とはなあ。まあ今のスバルじゃ仕方なしか。

ということで、上位陣がことごとくリタイヤし、もう何がなんだかぐだぐだとなったラリーを制したのは、ミッコ・ヒルボネン(フォード)。エースのグロンホルムがリタイヤし、上位完走が絶対命題となったプレッシャーをはねのけ、終始安定したタイムを刻んだのは見事。来年はグロンホルムが引退してフォードのエースドライバーの座につくことはほぼ決定だが、今年の実績であれば十分その重責も全うできるのでは。

以下、二位にはダニエル・ソルド(シトロエン)、三位はヘニング・ソルベルグ(ストバート・フォード)。四位にはマシュー・ウィルソン(フォード)。ミッコはともかくとして、まさかこの三人がこれほど上位でフィニッシュするとは誰も予想しなかったのではないか。ラリーとは最後まで走りきってナンボの競技であり、いくら瞬間的に速くてもリタイヤすれば何の意味もない。上位陣がことごとく去り、結果的にセカンドグループのドライバーが勝ってしまうということは過去にも何度もあったが、ここまで「誰もいなくなった」ラリーは近年珍しい。まあこうした意外性もまたラリーの面白いところである。しかしマシューが四位て。棚ぼたとは正にこのことですなあ。

しかしグロンホルムとローブが揃ってノーポイントで終わったことで、今年のドライバーズタイトル争いは残り二戦にもちこされることになった。残るラウンドはアイルランドと最終戦のグレートブリテン。ターマック(舗装路)のアイルランドはローブが絶対有利だし、グラベルのグレートブリテンはグロンホルムの得意とするところ。両者ともに絶対にミスをするわけにはいかず、なおかつ全力で勝ちに行かなければタイトルを掴むことはできないだろう。はたして最後にはどちらが勝っているのか。今年の年末は非常に面白いことになりそうである。

参考 リンク:
ラリー・ジャパン公式サイト
スバル WRC オフィシャル

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嘘だと言ってよ、マクレー

2007.09.16 19:57 CST

■ 自家用ヘリが墜落、世界ラリー元王者・マクレー氏が死去
■ McRae Believed To Be On Crash Helicopter
■ Colin McRae feared dead in helicopter crash
■ コリン・マクレー氏 事故死か?

元世界ラリー選手権(World Rally Championship)王者のコリン・マクレー(Colin McRae、英国)氏が所有するヘリコプターが墜落したと現地15日に複数のテレビ局が伝えた。

 スコットランド南部のストラスクライド(Strathclyde)警察の広報担当者は、事故で4人が死亡し、遺体の正式な身元確認は16日までされない見込みであると発表。また広報担当者はAFPに対し「ナラークの雑木林で16時10分頃(現地時間)に墜落したヘリコプターの中には4人が乗っていたことが確認されました。ヘリコプターはマクレー氏が所有するもので、おそらく彼は乗っていたと思われます。しかし正確な身元確認が行われるまでは誰が乗っていたかは確認できません。警察は調査を続けており、事故原因を徹底調査しております」と語った。

 マクレー氏はヘリコプターの操縦免許を保持し日頃からヘリコプターで旅行に出かけることがあった。

 マクレーは1995年シーズンの世界ラリー選手権で年間優勝を飾り、また1996、1997、2001年シーズンでは年間2位を獲得し、1996年にはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)より大英勲章第五位(Member of the Order of the British Empire:MBE)を受勲した。

ほんとなのか?来シーズンは WRC にフル参戦するスズキにワークスドライバーとして抜擢されるのでは、という噂もあって、もしかしたら久々にマクレーの豪快なドライビングを見ることが出来るかも、と密かに期待していたのだが・・・。

グロンホルムの引退、そしてマクレーの事故死。ただただ涙。どうか安らかに。私、当分立ち直れそうもありません。

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嘘だと言ってよ、マーカス

2007.09.14 20:15 CST

■ Gronholm announces retirement

フォードのマーカス・グロンホルムが、今シーズン限りでの現役引退を表明。引退の理由として、「今回の決定は信じられないぐらい難しいかった。ラリーはずっと人生そのものだったから。自分としてはまだトップで戦えるスピードを有しているうちに辞めたいと思った。勝てなくなるまで、引退するという結論を持ち越したくなかった」とのこと。

ラリーというモータースポーツは、サーキットレースのようなここ一発の速さよりも、経験に裏打ちされた熟練の技が勝敗を決することが多い競技である。そういう意味では現在 39 才のグロンホルムは、正に脂の乗りきったドライバーであった。今年もこれまでドライバーズ・ポイント、マニファクチャラーズ・ポイントともにトップの位置にあり、まだ五戦残しているものの、十分にチャンピオンの座をつかむチャンスはある。まだまだトップレベルでやれるとは思うのだが、本人のコメントのように「ここが引き際」と感じたのだろうか。

グロンホルムは今でこそ WRC 最高峰のドライバーとして名を馳せているが、その長いキャリアの中で下積み生活が特に長かったことで知られる。WRC にデビューしたのは比較的早かったもののなかなか芽が出ず、シーズンを通してワークスドライバーとして参戦できるようになったのは 31 才の時。その後はプジョー 206 WRC の圧倒的な戦闘力と、グロンホルム自身の実力が見事に噛み合って、一時は「無敵の帝王」と呼ばれる大活躍であった。プジョーからフォードに移籍した後も着実に勝ち星を重ね、これまでに WRC 30 勝をマーク。「苦労人」として多くのファンに愛されるとともに、その戦歴が伝説として長く語り継がれるであろう、偉大なるフィンランド人ドライバーである。

その彼が今季かぎりで引退とは実に寂しいかぎり。トミ・マキネンが引退し、コリン・マクレー、カルロス・サインツも WRC から去っていった。病魔に倒れたリチャード・バーンズ、あまりにも不幸な事故により熱意を無くしてしまったマルコ・マルティン、レギュレーションの改定によりシートを失ったハリ・ロバンペラやジル・パニッツィなど、名物ドライバーが次々と WRC の表舞台から姿を消していく中、ベテランと呼べるのはグロンホルムぐらいしかいなかった。そしてついにグロンホルムも WRC サーカスからリタイヤ。だが、これも本人の決断なら仕方がない。

でも出来ることなら、せめてあと一シーズン、あと一年だけでいいから走ってくれないものか。だってさ、あんたがいなくなったら WRC がまたつまらなくなっちまうよ。

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2007 年 WRC 第九戦 Rallye Finland

2007.08.07 23:10 CST

2007 年 WRC 第九戦はラリー・フィンランド。このラリーは、アスファルトのように固くしまったグラベル(未舗装路)が特徴で、最高時速は 200km/h を超えるという WRC でも屈指の高速ステージである。ステージ中には多くのクレスト(隆起)があり、そこを超ハイ・スピードで突っ込んでいくラリー・マシンが、時には 50m を超えるほどの大ジャンプを見せるのが大人気のラリー。またかつて「1000 湖ラリー」と呼ばれたほどコースステージ周辺にはたくさんの湖や森が広がっていて、そうしたフィンランドの美しい大自然と世界最高峰のラリー・マシンとの対比が、WRC カレンダーの中でも屈指の人気を誇っている。

その高速バトルを制したのは、地元フィンランド出身のマーカス・グロンホルム(フォード)。今回のラリーからフォードはニューマシン「フォーカスRS WRC07」を投入。前身である 06 年型モデルからは、前後のフェンダーとリアウィングの形状を変更して空力性能を高めたほか、エンジンの軽量化でマシンのバランスを最適化。WR カー随一と定評のある足まわりや駆動系ユニットなどは手を加えずに、細部の熟成に注力した「正常進化バージョン」らしいが、フォードの狙いは的中。結果として 23 本の SS 中、17 本のステージでトップタイムを叩き出すという堂々たる勝利で今季4勝目を獲得した。なんでもグロンホルムはこのフィンランド戦の後に来年以降の身の振り方(引退も含む)を発表するらしいが、実力、実績ともにまだまだ十分世界最高峰のラリー・ドライバーである。というか、今グロンホルムがいなくなったら、誰がセバスチャン・ローブ(シトロエン)を負かすことができるのか。

2 位には同じくフォードのミッコ・ヒルボネン。チームメイトのグロンホルムに追いつくことはできなかったが、それでもグロンホルムとの差は 24 秒と同格の走り。地元のフィンランドだったということを差し引いても、このタイムは見事の一言に尽きる。数年前までは、ここ一発は早いながらも安定感に欠けることが多かったが、フォードに移籍してからは猛烈な成長を遂げ、今やすっかり表彰台の常連である。あのミッコがねえ、と老 WRC ファンとしては実に感慨深い。

3 位にはシトロエンのセバスチャン・ローブ。ローブは未だフィンランドで勝ったことがなく、今年こそはとの意気込みはあったはず。だがローブとシトロエン C4 WRC の「世界最速パッケージ」をもってしてもフィンランドの壁は厚かったか。今年の WRC はこれから後半にかけて得意のターマック(舗装路)ラリーが続くので、そちらで挽回というところですかね。

以降、4 位はクリス・アトキンソン(スバル)、5 位はヘニング・ソルベルグ(フォード)、6 位はチェビー・ポンス(スバル)。MMSP がプリペアした三菱ランサー WRC05 で出場したウルモ・アーヴァが 7 位に入って、三菱ヲタの私としては嬉しいところ。

スバルのエース、ペター・ソルベルグは、またしてもまともにラリーを走ることが出来なかった。レグ 1(一日目)にいきなりデフのトラブルに見舞われ、ほとんど 2WD 状態での走行を強いられる。さらにオーバステア気味のハンドリングに悩まされ、それらはサービスで対策を施して一時は改善されたものの、レグ 2 で再びデフとステアリングのトラブルが再発。チームはマシンの状態を調べるために競技続行を断念して、哀れ二日目でリタイヤする羽目になった。チームメイトのクリス・アトキンソンのマシンはほとんどトラブルはなく、無事に 4 位フィニッシュしているわけで、ここまで来ると何かの呪いとか祟りとか非科学的な何かが作用しているのでは、としか思えなくなる。せっかく前戦のアクロポリスでは久々の表彰台に登って、やっとこれから復調かと思ったのにまたこれでは、いい加減、本人のやる気も失せてくるのでは。

ふと思い立ち、Youtube でラリー・フィンランドの動画がどこかに落ちてないかと検索したら、早くも今年のラリーの動画があったので貼っておく。しかしまあほんとに、どうやったらこういう風に車が動くんでしょうか。

次回はラリー・ドイチュランド。

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2007 年 WRC 第一戦 Rallye Monte-Calro

2007.01.24 23:05 CST

いろいろあった 2006 年シーズンが 12 月のグレートブリテンで終わったと思ったのもつかの間、2007 年の WRC もいつものように開幕である。今年もこれまでと同様に全 16 戦が予定されており、昨年までのトルコ、オーストラリア、キプロスがカレンダー落ちし、ノルウェー、ポルトガル、アイルランドが新たに戦いの場として加えられた。まあいろいろ問題が取りざたされている WRC だが、とりあえず今年も無事に開幕したことに感謝。

ということで 2007 年 WRC の第一戦は、伝統と格式のラリー・モンテカルロ。

例年のモンテカルロでは、ラリーの中心となるヘッドクォータとサービスパークはモナコに置かれていたが、今年はフランス東部の町ヴァランスに変更。サービスパークがモナコから北東に約 400km も移動したためにコースも一新された。また本来ならこの時期は、SS の舞台となるフレンチアルプスは雪が降り積もったスノーコンディションになる。その一方で日向の部分では雪が溶けマッドコンディションになったり、その溶けた雪が夜のうちにツルツルに凍ったり、また山を降りた麓の地域では雪のないドライコンディションになったりと、路面がめまぐるしく変化するのがモナコの特徴。それら猫の目の如く変わる路面に対応する最適なタイヤを選択し、そしていかにしてタイヤとマシンの性能を限界まで絞り出せるかが勝負の分かれ目であった。

しかし今年は暖冬の影響でステージに雪はまったくなし。日中の気温は山間部でも 10 度前後とかなり暖かい。そのためステージの多くのパートがドライで、一部ウェットという路面コンディション。ラリー・モンテカルロらしくない、いわゆる普通のターマック(舗装路)ラリーとなった模様。

結果としては、シトロエンのニューマシン C4WRC を駆った昨年のチャンピオン、セバスチャン・ローブが合計タイム 3 時間 10 分 27 秒 4 で全ての SS を走りきり、二年ぶり四度目のモンテカルロ制覇を果たした。2 位には、チームメイトのダニエル・ソルドが入り、シトロエンはワンツーでワークス復帰初戦、そしてニューマシンのデビュー戦を飾った。事前の情報によると、C4WRC は相当熟成が進んでおり、特にターマックでは前車クサラ WRC と遜色ない速さとのことだったが、見事なデビュー・トゥ・ウィン、しかもおまけにワンツーフィニッシュと、最高の形でその噂が正しいことを証明したわけである。いやもう何というか、シトロエン恐るべし。

総合 3 位は、フォード・フォーカスRS WRC06 のマーカス・グロンホルム。とりあえず表彰台は確保したものの、上位二台のフレンチ軍団との間は 1 分半以上の差がつき、全く勝負にならなかった。グロンホルム自身もインタビューで「奴らは異次元だチキショーめ。全然ついていけねえんだよ馬鹿野郎(一部意訳)」と愚痴を吐くぐらいだから、実際に戦っているドライバーはタイム以上の差を感じていたのでは。

前日まで激しい 4 位争いを繰り広げていたスバルのクリス・アトキンソンとフォードのミッコ・ヒルボネンの戦いは、最終の SS15 でトップタイムをマークしたアトキンソンがその差わずか 0 秒 2 と超僅差で逆転 4 位の座をつかんだ。ジオメトリやサスセッティングなど様々なトラブルをかかえ、WRC マニアから「迷車」と揶揄されるインプレッサ WRC06 でこの結果は立派か。将来のチャンピオン候補と言われ期待されていたにもかかわらず、安定性に欠き今一つ結果が残せていないアトキンソンにとって今年は正念場になるだけに、開幕戦でこの結果は僥倖と言えるかも。ヒルボネンも惜しかったが、モンテで総合 5 位ならまずまずと言えるのでは。

スバルのエース、ペター・ソルベルグは総合 6 位でラリーを終了。元々モンテはあまり得意ではないうえ、タイヤ選択の外れや自身の細かいミスにより初日に大きくタイムロスしたが、それでもとりあえずはポイント圏内フィニッシュなので、まあまあそこそこというところか。でもやっぱりこの人がもう少し上位に絡まないと面白くないのも事実。トラブルを解消した(と言われる)インプレッサ WRC07 が実戦投入されるのは三月のメキシコまで待たなければならないが、それまでなんとか頑張ってほしいもの。二月には今年 WRC に初昇格した、生まれ故郷ノルウェー戦もあるし、一勝も出来なかった昨年の捲土重来を期待したい。

以下、総合 7 位には MMSP(三菱) のランサー WRC05 で出場したトニ・ガルデマイスター、8 位にはシュコダのヤン・コペツキー。三菱もシュコダも、結局今年は正式マニュファクチャーとして WRC に参加することはなく、ガルデマイスターもコペツキーも実に不遇な境遇におかれてしまったわけだが、少ないチャンスを生かして次に繋げる結果を少しでも出してもらいたいもの。特にガルデマイスターは個人的に応援しているだけに頑張ってほしい。

次回は二月初旬のスウェディッシュ。北欧も雪があるんだろうか。

参考リンク:
・WRC 公式サイト
・スバル WRC サイト
・三菱 WRC サイト

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2006 年 WRC 第 16 戦 ラリー・GB

2006.12.05 15:00 CST

2006 年 WRC の最終戦となる第 16 戦ラリー・グレートブリテンは 12 月 3 日(日)に最終のレグ 3 が行われ、フォード・フォーカス RS WRC06 のマーカス・グロンホルムが優勝。これでグロンホルムは今季 7 勝目をマークした。

舞台となったウェールズの季節は冬。一日中どんよりとした雲が空を覆い、時おり突風が吹き荒れ強い雨が地面を叩くという典型的なラリー・グレートブリテンのコースコンディションとなった。そんな中、レグ 1 、レグ 2 ともにトップで終えたグロンホルムは、最終日のレグ 3 は全く攻める必要がなく余裕のクルージングモードで 1 位フィニッシュ。

一方、2 位争いはなかなか白熱。2 位のマンフレッド・ストール(プジョー)を 49.9 秒差で追うペター・ソルベルグ(スバル)は、レグ 3 オープニングの SS14 でフルアタックを敢行しベストタイムをマークしてストールとの差を一気に 33.8 秒に縮める。しかし続く SS15 ではタイヤのパンクが原因でスピン、今度は逆に 53.6 秒に差が開いてしまう。しかし執念深いソルベルグは最後まで諦めず、SS16 でファステストタイムを刻み懸命に追い上げるが、結局 19.7 秒届かなかった。ストールは 2 位フィニッシュとなり、これが自己ベストリザルト。今シーズンはコンスタントに成績を上げていた印象があるが、そういえばまだ 2 位にはなったことがなかったか。

ソルベルグはなんとか 3 位に入ったものの、結局今年は一度も勝つことなくシーズンを終えることになった。まあなにせインプレッサ WRC2006 の戦闘力の低さはいかんともしがたい。走る度にどこかが壊れ → その遅れを取り戻すために無理してアタック → 限界を超えてクラッシュ → とほほ の繰り返しじゃ勝てるわけもない。以下、4 位にはチェビー・ポンス(シトロエン)を逆転したヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード)、5 位はポンス、6 位はクリス・アトキンソン(スバル)という最終順位であった。

というこで今年の WRC も全戦終了したわけだが、結局というかやはりというか、セバスチャン・ローブ(シトロエン)の強さだけが印象に残った一年だった。何しろローブは今年参戦した 12 戦のうち 8 勝をマーク、しかもそれ以外も全て 2 位フィニッシュという驚異的な記録を叩き出し、正に王者の風格。トルコラリーの前のトレーニング中に自転車から落車して右腕を複雑骨折、トルコ以降の 4 戦を欠場するというまさかのアクシデントはあったが、それにもかかわらず余裕のドライバーズタイトル獲得である。4 戦も休んだのにチャンピオンになってしまったローブを称えるべきか、むざむざ指をくわえているしかなかったその他のドライバーが情けないのか、まあその両方のような気もするが、なにせとにかくローブは強すぎる。

そんなわけで今年はこれで終了したわけだが、来期の見所を強引に列記するとこんな感じか。

・新車 C4 の出来とローブ 4 連覇はなるか?
・フォードはマニュファクチャラータイトル 2 連覇を守れるか?そして契約満了を迎えるグロンホルムはどうするのか?
・新規参入するスズキの実力は?誰がドライバーに抜擢されるのか?
・いい加減、スバルは勝てるのか?
・三菱って戻ってくるんだっけ?

来年の話題としては、まずはやはりめでたくワークスエントリに戻ってくるシトロエンとローブの強さがどこまで続くのかである。だが、はたして新型 WR カーである C4 WRC の実力はどうか。ターマック(舗装路)でのマシンセッティングの熟成は進んでいるものの、グラベル(未舗装路)ではまだもう一つ安定度に欠けるという噂もあるし、新型車の出来いかんによってはさすがのローブをもってしてもしばらくは勝てない可能性もある。

一方で今シーズン絶好調で、実に 27 年ぶりとなるマニュファクチャラータイトルに輝いた名門フォードは、その栄光を来年も勝ち得ることが出来るか。フォーカス WRC の熟成がさらに進み、グロンホルムの未だ衰えを知らない速さと、セカンドドライバーであるヒルボネンの安定度が来年もそのまま維持出来れば、十分連覇は可能であろう。またシトロエン C4 の出来次第では、グロンホルムはドライバーズタイトルも狙えるはずで、シトロエンとローブの牙城をついにつき崩すことも十分考えられる。フォードとの契約は来年いっぱいで満了になり、その後は引退という噂もあるだけに、最後の花道をダブルタイトルで飾るべく気合いが入っているに違いない。

それと、ここ一年半ほど最悪な状態だったスバル勢も、捲土重来を期し巻き返しを狙ってくるはず。また来期から WRC に参戦することが決定したスズキと、長い休眠期間を終え、ついに WRC に帰ってくる(はずの)三菱の動向も大変気になる。その他、今年メキメキと実力を発揮しだしたヒルボネンやダニエル・ソルド(シトロエン)、マンフレッド・ストール、チェビー・ポンスら若手の台頭もポイントか。

ともあれ、来年もまた火花散る全開バトルを期待したいところ。

・WRC 公式サイト
・スバル WRC サイト
・三菱 WRC サイト
・SUZUKI SPORT サイト

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2006 年 WRC 第 14 戦 ラリー・オーストラリア

2006.10.29 23:25 CST

WRC 第 14 戦ラリー・オーストラリアが、今年もまたオーストラリアの西岸の都市パース近郊で行われた。

その小石と埃に覆われたコースをして「ボールベアリングロード(要するにもの凄く滑りやすい道という意味)」と異名を取り、1989 年に初めてWRCイベントに昇格してから 17 年の間、赤茶けた大地と深緑の森の中を超高速で全開アタックするイベントとして(そしてその結果やたらとクラッシュ率の高いイベントとして) WRC ファンにも人気が高かったわけだが、諸般の事情によりパースで行われるのは今年で最後となってしまった。私も過去に二度、このラリー・オーストラリアを見に行ったことがあるが、オーストラリアの大自然の中を正に弾丸のようにかっ飛んでいく WR カーの姿は実に感動的だった。しかしパースでの開催はこれで最後となるが、来年一年は休止とし、2008 年より場所をオーストラリア東部のメルボルンに移して再開となる予定である。時間(と旅費)の都合がつけば、是非ともまたオーストラリアの大地を疾走する WR カーを見てみたいものだ。

それはともかく、本日 10 月 29 日に最終のレグ 3 を行い、フォード・フォーカスRS WRC06 のミッコ・ヒルボネンが WRC 初優勝を達成。今回はチャンピオンシップのリーダであるセバスチャン・ローブ(シトロエン)が腕の骨折で欠場、さらに優勝候補の同僚マーカス・グロンホルム(フォード)が SS1 で無念の転倒、早々とトップ争いから離脱したり、その他のライバルも次々とボールベアリングロードの餌食となったりで、正面切って堂々と、とは言えないような気がしないでもないが、ラリーはゴールまで走りきってナンボの競技。最後まで集中力を途切らせることなく首位をキープした精神力は立派である。これが以前のミッコだったら、プレッシャーに負けてどこかで限界を超えてクラッシュでもしていたはず。それが今年はすっかり安定度も増し、ポディウムの常連になるまでのドライバーに成長した。こりゃ近いうちに優勝もあり得るかもとは思っていたが、こんなに早くその機会がやって来るとは。今後も精進を重ね、是非ともローブの独走を止めるフライング・フィンになって欲しいもの。

2 位にはペター・ソルベルグ(スバル)。レグ 1 で先行者のダストに視界を奪われ大幅にタイムを落としたものの、その後は堅実な走りで 2 位をキープ。未だにセッティングが定まらず今一つ調子の上がらないインプレッサ WRC2006 を思えばこの結果は上出来か。しかしかつてスバルにいたころは舎弟扱いだったミッコにガチンコバトルで負けてしまったというのも、これもまた時代の流れですかね。

以下、3 位はマンフレット・ストール(プジョー 307 WRC)、4 位はチェビー・ポンス(シトロエン・クサラ WRC)、そして 5 位はレグ 1 で転倒を喫したグロンホルムという順位に。グロンホルムが 5 位に甘んじてしまった結果、欠場中のローブの 3 年連続ドライバーズタイトル獲得が決定した。まあ数字の上ではこういうことになったわけだが、なんとなくしまらない感じがしないわけでもない。しかしまだ二つイベントを残して早くも優勝決定ってのもなあ。ローブが強すぎるのか、他が情けないのか。

・ラリーオーストラリア公式サイト
・WRC 公式サイト
・スバル WRC サイト
・三菱 WRC サイト

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2006.03.07 23:38 鱸!鱸!鱸!
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