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・・・寝言の如く書き綴る日々の思い付き・・・


第172話 (1999.07.13)雨百景

ウシガエルというのをご存知だろうか?我が家の前の池に生息する「うっしー」ことウシガエルについては、このページで過去何度か書いたことがあるので、昔から読んでいただいている読者の方には既にその存在だけはおなじみかと思う。しかし田んぼや畑が身近にあるところならともかく、例えばあなたがそれなりの都会に住んでいるとなると、たまにアマガエルは見かけることはあってもウシガエルを目撃する機会はなかなかあるものではないだろう。今一つピンとこないかもしれない。

で、ウシガエルとは何者なのかということであるが、つまりはウシなのである。ウシ。あのウシだ。そのウシではない。もっともウシといっても何も体が白黒斑点模様というわけではない。そんなカエルがいたらそれはそれで面白いような気もするが、ここでいうウシガエルは鳴き声がウシに似ているからウシガエルということなのだ。ネーミングに何のヒネリもないがそういうことなのである。

で、鳴き声。文字で書くと「ヴモーッ」というところか。しかしいったいどうやったらそんな声が出るのか知らないが、まあそんな鳴き声なので本当にウシそっくりなのだ。悔しいほど似ている。なにもカエル相手に悔しがることもないのだけれど、カエルごときが可能なウシの鳴き真似が人間様にできないわけがないと、今ちょっと声を出してみた。出だしの「ヴ」のところでむせてしまった。悔しい。

ところでこのウシガエル、昼間はおとなしくしているしているようだが、辺りが暗くなる夕方過ぎから深夜にかけて、それはそれはけっこうな勢いで鳴き始める。それも一匹一匹で鳴くのであればまだいいのだけれど、集団で鳴き競うのがちょっと困るのだ。これがかなりうるさい。部屋を閉め切っていればほとんど聞こえない程度なのだが、ちょっと換気でもしようかとガラっと窓を開けたとたんにウシ声に包まれることになるのだ。春先から始まった彼らの夜の合唱は、この梅雨の時期を迎えて最盛期を迎えているのであった。これがまたホントに凄いことになっているんだから。想像してみてほしい。あなたの家の周りがウシの大群で取り囲まれているところを。そしてそいつらが一斉に鳴き始めることを。我が家は今、そんな状況なのである。

ところでウシを間近に見たことはあるだろうか。奴ら、目が怖いのである。いや、一つ一つの目玉自体はクリクリっとしてなかなか愛嬌があるのだが、細長の顔面の左右に配備されたとたんに恐怖度が上昇するのだ。何というか焦点が合っていないというか、左右それぞれが明後日の方向を向いているのである。よもや俺がたまたま見たのが斜視のウシばっかりということではないはずで、記憶にある限りウシの目はどいつもこいつもラリッたヤンキーのような不気味な眼差しなのである。

なにか話が猛烈にそれたので元に戻すと、要するにウシの大群に包囲されて困ったもんだがとりあえず臭いだけはしないから本物のウシよりはマシか、ということなのだが、ところがここ数日というもの、あれだけ騒々しかったうっしー軍団の鳴き声がパタッと止んでいるのだ。どうも彼らは雨が降っている日には鳴かないらしい。カエルたるもの、雨が降ったら大はしゃぎで泣き叫びそうなものだが、何故かそういうことのようだ。まあ静かになっていいか、いやいやこれで窓を開けてもゆっくり寝られるぜなどと思っているとこの大雨である。見る見るうちに池の水かさは増し、池から用水路に向かって物凄い勢いで水が流れ落ちていたりするのである。うっしー達がどこに息を潜めているのかは分からないが、きっとあの濁流に飲み込まれ流された奴もいるのではないかと思う。いたらいたでうるさい連中だが、いなければ何か寂しく、妙な心配までしてしまったりする。とかく人間は都合のいい考えをするものだ。

で、雨の話題に移ろうと思う。とにかくここ数日の雨と湿気で、俺の頭は爆発状態になっている。いや別に頭の中が爆発しているわけではなく、炸裂しているのは髪の毛の方だ。俺の髪は剛毛くせっ毛。湿気を吸うと猛烈にうねりまくる。無駄なあがきと分かっていてもドライヤーで無理矢理引っ張りたり整髪剤でなでつけてみたりしてみるのだが、外へ出てしばらく経つと頭の大きさが普段の約1.5倍ほどに膨れ上がる。言わば勝手にアフロ状。あるいは自動ダンス・ダンス・レボリューション状態。いっそこのまま会社なんか行かずにゲーセンで踊りまくったろか、と空しく考えたりする。

ということで今回はうっしーからオートDDRまで脈絡のない話で終わりたいと思うのだが、結局のところ何が言いたいのかというと、いい加減に止めよ雨この野郎ということであった。



一つ前の寝言
第171話 それは本気なのですか(1999.07.11)
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