みくだり日記    1999年9月前半
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09月15日(水)
  台風一過。西日本の各地では大雨による被害が出たようだが、結局我が家の近辺は雨はほとんど降らなかった。しかし日中はものすごい強風が吹き荒れていた。ところで今ちょっと調べてみたのだけど、台風とは太平洋北部で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が風力8以上(秒速17.2m以上)のものを言うとのこと。今までは中心付近の風速がこれより弱いものは「弱い熱帯低気圧」と呼んでいたのだが、先の丹沢での事故でもクローズアップされたように「弱い」という言葉のニュアンスからくる油断が災害を引き起こす恐れがあると気象庁は考えたのか、最近ではテレビの天気予報などでもただの「熱帯低気圧」と称するようになったようだ。「弱い」をつけようがつけまいがどっちでもいいような気がしないでもないけど、それにしても台風のランク分けを風速を基準として行なうのはちょっと違うように思う。台風による災害は風よりも雨の量が断然効いてくる現状を鑑みると、例えば単位時間当たりの降水量でカテゴライズした方がより分かりやすくなるんじゃないだろうか。
  今日は会社のカレンダーによる出勤日。これが電車で通勤していれば電車内が普段よりも空いていて「ああ今日は休日なんだな」と感じることが出来るかもしれないが、俺は車通勤、しかも渋滞の全くないガラガラの道が通勤経路だから、道の様子も別段いつもとなんら変わりようがなく、特に今日が休日だと意識することは全くなかった。でも世間一般的には休日は休日。えーっと、今日は勤労感謝の日でしたっけ?
09月14日(火)
  ちょっと遅い情報だけど、横浜ベイスターズ二軍のチーム名称を来季より「横浜」から「湘南」に変更するするそうだ。当初は本拠地の追浜球場がある神奈川県横須賀市の名を取って「横須賀ベイスターズ」が有力候補だったそうだが、準本拠地である平塚球場の存在を考慮に入れ、広範囲に及ぶ総称として「湘南」が浮上した結果とのこと。これに伴ってベイスターズの呼称も二軍では廃止する予定らしい。
  うーむ、「湘南」ってなんだか車のナンバープレートみたいだが、そりゃまあ確かに平塚は湘南の端くれみたいなもんだけど(平塚の人が読んでたらすいません)、いくらなんでも横須賀を湘南と呼ぶには無理がある。どうせ地域密着を狙うならもっと横須賀色をどーんと前面に押し出して「ドブ板ヨコチョス」とか「猿島ムジントーンズ」、「観音崎トウダイス」、「黒船ペリース」、「三浦アンジンズ」なんてのがいいと思うんだけど。なんか町内野球大会みたいだな。
  台風が接近しているからだろうか、夜に入ってから風がやたらと強い。こういう時は久々にピンクフロイドでも聞いてみるかな。
09月13日(月)
  先日郷ひろみが渋谷のハチ公前に突然トラックで乗り付けてゲリラライヴをやったらしい。人でごった返す街中でいきなり始めたもんだから、当然ながら渋谷の街は大パニック。ところが警察に無届けだったことが発覚し、所属事務所や広告代理店などが家宅捜査を受け、書類送検の憂き目にあったそう。これはつまりなんですか。キツいお灸をすえられてアチチってわけですか。はっはっは。ベタですいません。
  結局なんのヒネリもないそのまんまの名称に落ち着いてしまったPlayStation2の詳細がついに発表された。実物の写真はソニーコンピュータエンタテインメント(SCEI)のWebサイトで見ることが出来るが、アクセスが異常に集中していて開けないことが多いので、比較的空いているこっちの方がいいかもしれない。これを見てみると、オールブラックでスクエアな筐体が往年のNextを彷彿とさせる。で、USBやらIEEE1394やらPCMCIA TYPE3スロットやらといった充実したI/Oポートには目をみはるものがあるが、なんといっても目玉は、当初はやらないとSCEIは言っていたはずのDVD-Video再生だろう。これで一気にDVDソフトの普及に拍車がかかるかもしれない。
  それにしてもこれだけのスペックで\39,800という価格はホントかよと言いたい。まあSCEIはいまさらハードで儲けようとは思っていないのかもしれないが、それにしたってどういう原価計算をしたらこんな値段になるのか。もっとも発売の週には累計百万台を売ってやると豪語するぐらいだから、量産効果を考えると十分採算は取れるのかもしれない。
  しかしなあ。もういい加減「次世代機」って呼称はやめようよ。
09月12日(日)
  リンクを辿っているうちにこんなページにたどり着いた。いつぞやのコンピュータ汚染度に引き続き、今度は精神年齢を鑑定するところ。で、さっそくやってみた結果がこれ。

あなたの精神年齢は28歳です
あなたの精神年齢は、大人になりたてです。若々しさがあり、時には子供っぽくなることもありますが、世間一般に認められる程の常識を持ち合わせています。ただ、大人の年季というものは微塵も感じ取れません。

実際の年齢との差-4歳
あなたは実際の年齢より少し子供っぽいところがあります。しかしそれは正常の範囲内で、心配する必要はありません。ただし、『自分は少し子供っぽい』という自覚はしておきましょう。

幼稚度31%
あなたは小学校高学年並みの幼稚さを持っています。なんだかんだいってもまだまだ子供です。

大人度57%
あなたはなかなかの大人です。冷静さもあり、精神的も発達してきています。

ご老人度3%
あなたからはおじいちゃんっぽさがほとんど感じられません。元気そのものです。

  もうちょっとおっさんに算出されるかなと思っていたんだけど、うーむ、精神年齢28歳って妙に中途半端だよなあ。若いんだか年寄りなんだかよく分からないが、「小学校高学年並みの幼稚さ」ってのは当ってるかも。それにしても「大人の年季」は微塵も感じられませんですか。人が気にしていることをそんなにはっきり言わなくったっていいじゃんか。

  長野の塩ちゃんに女の子誕生。生まれたての赤ちゃんをニヤついた顔で見つめながら、「この子は絶対嫁にやらん!」と呟いている姿が目に浮かぶようだ。ともあれ、おめでとうおめでとう。

09月11日(土)
  今日はかみさんの友達が二人、うちに泊まりで遊びに来ている。その今日のためにかみさんは一昨日、昨日と会社を休んでの大掃除を敢行した。なにも家を掃除するのに二日もかけんでも、と思われるかもしれないが、なにしろそれまでの我が家の中は正に“カオスだもんね!(C)水口幸広”状態。一時はどうなることかと思ったけど、なんとか今日の午前中までかかって無事(?)終了。一見不可能と思われることでも、案外やれば出来るもんです。
09月10日(金)
  そりゃまあ警察という組織は市民の安全を守るためではなく、そこで働く警察官やそれに付随する人達のためにあるのであって、したがって内部の事情がどうなっていようが俺の知ったことではない。しかしそれにしたっていくらなんでもお粗末すぎやしないか。せっかく犯罪のプロやその逆のアマチュア以下レベルのしょうもない犯罪者と毎日毎日身近に接してるんだから、こういう時こそその手口なりやり方なりを参考にすればいいのに、いざ自分達が実行するとなると簡単にボロが出てしまうヘボへぼさには知性のかけらも感じない。つまり餅は餅屋ってわけにはいかないわけなのですね、神奈川県警さま。
  今日は夕方から都内で会社の組合大会。本社関連の組合に属する人達が一堂に会しての、年に一度の恒例行事だ。それにしてもなあ。昨年の活動報告やら今年の予算をどうしたなどという話をするだけのために、何百人もの人間をわざわざ一ヶ所に集めて時間拘束することに一体どれだけの意味があるのか。現在は社内のほとんどの人間がPCを使える環境にあるのだから、Webかメールでも使って周知させるようにすれば時間と金の大きな節約になると思うんだけど。組合活動に会社の資産を使ったらマズイのかもしれないけど、効率優先を考えるならそれぐらい会社も大目に見てくれるんじゃないかな。だめ?
09月09日(木)
  おっばっけーのきゅぅ↑(語尾を持ち上げて読んでね)ということで、99年9月9日も無事終了。まあ別にCOBOLだけに限った問題ではないけど、とりあえず世の優秀なCOBOLプログラマに皆で感謝しよう。さてお次は2000年1月1日だ。自宅や会社で待機予定の方々、大変ですね。俺は紅白とゆく年来る年を見ながら酒をかっくらう、いつも通りの年末年始を過ごしたいので、とりあえず電気系統だけはきちんと動くように今のうちからしっかりデバッグとテストしておいて下さい。任せたよ。
  本来方言とは、その土地土地の文化や風習や暮らしぶりを象徴する言語であり、標準語では決して感ずることの出来ない伝統美的な美しさと、どこか優しい香りのする響きであるはずだ。なのに。狂った人間の口腔から発せられるそれは、まるで泥流のようにどす黒く染まって見え、ドブ川のような悪臭を放ちながら鼓膜に突き刺さる。当たり前だけれど岡山弁に罪なんかあるわけがない。使う人間の問題なのである。
09月08日(水)
  「キチガイに刃物」。ボキャブラリが貧困な俺の頭じゃこんな陳腐な表現しか思い浮かばないけれど、他に適当な言葉が見当たらない。そんなに誰かを殺したいのなら、頼むからお前が死んでくれ。
  今日も昨日に引き続き朝から一日講習会。この二日間で頭の中は完全に「0」か「1」か、「YES」か「NO」か、「TRUE」か「FALSE」かのディジタルな世界に侵食されている。そんなディジタルモードの脳味噌をアルコールで浸すべく、大手町のビル地下にある中華料理屋でビールと紹興酒を大量に摂取。今日はまだ週半ばの水曜日だということを、俺の脳は完全に忘れている。頑張れ肝臓。君だけが頼りだ。
09月07日(火)
  例の東芝サポート問題に端を発したネット上における一般人の告発サイトが、なんだかもう食傷気味になるほどすっかりブームとして定着してしまった昨今、今度は教育問題がまたぞろ話題になっているようだ。新聞報道その他によると「小学校に通う長男がいじめにあっているのに学校が対応しない」とサイト上で告発し、学校側との話し合いの様子を映像や音声付きで公開したことからまたまた騒ぎになり、その小学校校長が心労を理由に辞職してしまったとのこと。件のサイトはまだ実際に見に行ってはいないのだが、今日時点ではとりあえず話し合いの模様を伝える映像と音声、校長や担任の実名掲載については中止されているそうだ。
  東芝の時のようにバカが文字通り馬鹿騒ぎしただけの糞くだらない話とは違って、こちらは問題の根の部分に子供間のいじめ問題とそれに対する学校の対応、親のしつけなどなど、昨今叫ばれている教育全体の問題点が絡む分だけずっと根が深そうなトピックであるようには思う。しかしそのアナウンスの方法論が、正に東芝云々の模倣である点が実に気味が悪い。、今後こうしたネットを使った告発・訴訟が続々と発生するのは必至なんだろうけれど、ある意味ネットの負の遺産というべきか。とりあえず弁護士はウハウハだな。
  今日はディジタル論理回路設計に使う設計支援ツールの講習会に参加するため、朝から亀戸の某半導体企業ビルへ。明日も丸一日同様に。たまにはこうして外の空気を吸うのは良いことなんだけれど、オウム真理教の道場があるからか、亀戸近辺は右翼系の街宣車が多くてうるさいのがかなわん。ホントにかなわん。
09月06日(月)
  そう言えば本来の目的としては雑文コーナー「寝言は寝て言え」の補足のために始めたこの「みくだり日記」だったのだが、最近はすっかりこちらにネタと時間を割かれてしまって本家「寝言」の更新頻度が目に見えて落ちているような気がする。気がするだけではなく実際に数えてみると、今まではだいたい月に十本前後は書いていたものが、「みくだり」を始めた七月は七本、八月なんてたったの四本しか更新していないことに気付いて愕然としたりして。まあ八月はお盆休みを挟んだからこんなものといえばこんなものかもしれないが、それでもやはり少ないよなあと我ながら思う。ネタがないわけじゃないんだけど、やはり毎日書くつもりの「みくだり」と不定期更新の「寝言」では、「みくだり」の方を優先して時間をかけてしまうのだ。「本末転倒」という文字が頭の中でやけに眩しく輝く今日この頃。
  そんなこんな言い訳をしながら、途中体調を崩し気味だったりあれやこれや忙しかったりで前回の更新から随分間が開いてしまったが、ようやく「寝言」が書けました。感想はメールか掲示板に。是非。
09月05日(日)
  我が家はありがたいことに南北方向の風通しが非常に良く、ちょっと窓を開けておくといい風が抜けて暑い夏の最中にはとても具合がよろしいのだが、風通しが良いということはその分外のホコリが舞い込むということであり、したがって油断して掃除をサボるとすぐに網戸が汚れてしまうのだ。あまりに暑すぎた今年の夏。完璧に掃除をサボりまくったおかげで、ふと見てみると案の定網戸は真っ黒けのけ。ちょうどいいことに本日は太陽が燦燦と輝く日曜日だし、ということで、夏のホコリを吸いまくった家の網戸を今日は重点的に掃除した。
  網戸を次々と外して風呂場でゴシゴシと洗う。真っ黒になった洗い水がゴボゴボいいながら排水口に吸い込まれていくと、網戸は生まれ変わったようにピカピカになった。ついでに窓ガラスも掃除する。今まで窓掃除はオーソドックスに窓拭き用の洗剤と水を使って力技でやっていたのだが、今回は新兵器「ガラスクイックル(花王)」を試してみる。こいつはシートタイプのガラス掃除セットで、洗剤や水、雑きんなしに洗浄液を含ませたシートで拭くだけで簡単にガラスが綺麗になるとのふれ込みなんだけど、これが大当たり。今まで洗剤と雑きんで苦労して掃除していたのがなんだったのかと思うぐらい、本当に簡単にガラスがピカピカになる。窓ガラス掃除って面倒くさいのよね、とお嘆きの貴兄には是非とも試して頂きたい一品だ。マジでいいっすよ。これ。
  掃除した網戸を元どおりにセットしガラス戸を開けると、いつものように部屋に風が入り込んでくる。しかしなんとなくいつもとは透明感が違う気がするな。掃除万歳。ガラスクイックル万歳。
09月04日(土)
  ハードロック・ヘヴィメタル(HR/HM)専門音楽雑誌「BURRN!」が、今日発売の10月号で創刊15周年を迎えた。この移り変わりの激しい音楽業界の中で、よくもまあこんなコアなジャンルの音楽誌が生き残ってきたものだとある意味感服する。
  もちろんHR/HMという特異な専門ジャンルに(ほぼ)限定した音楽誌であるから、確かに中身はかなり偏向した内容の時もあって時には辟易とすることもあるが、しかしバンドの近況、インタビューなど随一を誇る情報量の多さや充実したアルバムレビューはもちろんのこと、専門外の執筆者による多くのコラムを読むのが楽しみで、創刊当時から毎月欠かさず買っている。そしてそれらは捨てないで全部取ってある。
  元々貧乏性ということもあるが、そう言えばあのバンドの前のアルバムはどういう評価だったかとか、あのミュージシャンは確かインタビューであんなことを言っていたよなあなどと時々ふと読み返したくなることがあって、そういうデータベース的な資料価値を考えるとどうしても捨てることは出来ない。だからうちの本棚には創刊以来160冊あまりのBURRN!がずらっと並んでいる。なかなか壮観な眺めだ。お陰で他の本を置くスペースがなくて困っているのだが。
  それにしても15年か。BURRN!が創刊した時、俺は高校三年だったのだよなあ。この15年の間に高校から大学、社会人へと俺の身を取り巻く環境は大きく変わった。結婚もした。思えば遠くへ来たもんだけれど、聞いている音楽は15年経っても全然変わらないのはどうしてなんだろう。
09月03日(金)
  今思い出した昨日の横須賀線・東京〜横浜間のとある光景。そのうら若き女は品川で電車に乗り込み、俺の前の席に座った。年の頃は二十歳前後。恐らく学生だと思われる女は席にどかっと腰を下ろしたかと思うと、いきなりバッグから箱のようなものを取り出した。化粧道具であった。
  おいおい、こんなところで化粧なんかすんじゃねえよみっともねえなあ、なんて俺の軽蔑光線なぞ一向に構わぬといった様子で、まず茶色というより白髪に近いほど色が抜けた髪をカチューシャで止め戦闘態勢に入る。最初は下地作りだ。コンパクトを化粧箱から取り出し、パフでファンデーションを顔に塗りたくる。使い込み過ぎてきな粉餅のようになったパフから、それを顔面に押し付ける度に粉となったファンデーションの飛沫が飛び散るが、そんなことはお構いなしよっ、とばかりに一心不乱に塗りまくる。次は口紅。発情した猿のお尻のようにえげつなく真っ赤な口紅を、筆(何ていうの?)を使って唇に塗っていく。一通り塗り終わると鏡に向かって「ん〜ぱっ。ん〜ぱっ」と声に出して言う女。鏡の中に誰がいるのか知らないが、上手く出来たからって鏡にウィンクするのは端から見てると怖いから止めなさい。
  それが終わると今度はビューラーを取り出し、あるのかないのかよく分からない睫毛をひっくり返し始める。うわっ。大丈夫かよそんなもの取り出して。こんな揺れる電車の中でそういう精密さを要求される器具を使ったりして危険じゃないのだろうか。揺れた拍子に目の中に突っ込んだりしないのだろうか。などと要らぬ心配をしていると、電車がガタンと大きく揺れるのに合わせて「ぐわっ」と小さな叫び声が聞こえた。恐れていたことが起きてしまったようだ。そらみたことかお嬢さん。年長者の言うことには耳をかたむけておくべきなのだよ。
  そんなアクシデントにもめげず、その女は結局横浜駅に着くまで一心不乱に化粧を続けたのだった。横浜駅で俺と一緒に電車から降りた時には、まるで別人のように変貌した化粧女。目の周りはまるで「たれぱんだ」のように青くまあるく縁取られていたけれど、とりあえず睫毛のカールには成功したようなので良しとするか。何が良しだか。
09月02日(木)
  今日は某半導体メーカのセミナーに出席してきた。場所は横浜、それもJR横浜線の中山駅(しかも駅から更にバス)。家からだと電車を三本乗り継がないとたどり着かないという、感覚的には海外に匹敵するぐらい途方もなく遠いところ。セミナー自体は13時からだったのだが、家から会場まではなんだかんだで片道2時間はたっぷりかかる。どこかで昼飯を食わなきゃならんし、そんな時間も考えるととても一旦出社してからというわけにはいかないのだ。なので会社的には一日外出扱いにしてしまった。実際、家を出たのは10時ちょい過ぎだったから、まあこれぐらいなら勘弁してもらいたい。
  で、往復するだけで合計4時間だ。なんだかものすごく時間を無駄に使うようで釈然としないのだけど、その時間本が読めると思えばまあそれもよし。ということで読みかけの本を電車の中で読んでいたのだが、予定ではちょうど中山駅に着く辺りで読み終わるはずだったのに思ったより早く読み進んでしまい、横浜駅で横須賀線から横浜線に乗り換えてほんの2分程度たったところで読了してしまった。中山駅はまだ遥か遠い。こんなことなら適当にもう一冊持って来るんだった、と後悔しても遅し。
  読むものがなくなり、どうにも手持ちぶさたになってしまった俺は、仕方がないので中吊り広告でも眺めてみることにした。ははあなるほど、V逸でも長島監督は来年も続投なのね。おおっ、安倍なつみの純白パンチラってなんなんだそれはフライデー。早速明日コンビニで立ち読み決定だ。十三秒で読了。次は車両ドアの上に掲げてある横浜線路線図を大船から八王子まで順に数えてみる。桜木町、横浜、東神奈川、大口、菊名。そう言えば昔「おおぐちきくな」なんてギャグもあったよなあ。げへげへ。二十五秒で読了。お次は車窓を流れる看板広告を読む。なかがわ葬儀屋六角橋不動産有明金属吉田工務店電話番号045-383-9…。ちっ。字が小さすぎて読めやしねえ。くそう、そんなことでどうする。意識を集中しろ。神経を研ぎ澄ませ。己の動体視力の限界に挑戦するのだ。山田太郎か俺は。
  冷房がガンガン効いているのに何故か額から脂汗を垂らす俺を乗せ、JR横浜線下り全十二車両は八王子へ向けて何の滞りもなく静かに静かに進んでいった。
09月01日(水)
  出るとか出ないとかいろいろ噂が絶えなかった新型Mac G4が、ついに発表された。ブツはこれ。筐体の形としてはG3マシン(いわゆる取って付Mac)をほぼそのまま踏襲しているようだが、まるで「ターミネーター2」に出てきた液体金属型アンドロイドを思わせるメタリックなカラーリングが斬新でメチャクチャカッコイイな。一体いくらするのか分からないが、とにかく物欲を猛烈に刺激するデザインだ。世のMac信奉者はヨダレを垂らしてこのWebサイトを眺めていることだろう。
  CPUにはかつて「Altivec(アルティベク?)」と呼ばれていたモトローラの「G4 PowerPC」が搭載されている。こいつがまたエライ速いチップで、1GFLOPS、つまり1秒間に10億回の浮動小数点演算をこなしちまうってんだから、正にちょっと前のスーパーコンピュータ級だ。AppleのWebサイトにはインテルのPentiumIIIとの性能比較が掲載されていて、同一動作周波数で正規化した数値ではPentiumIIIよりもざっと見ても三倍程度は速いようだ。そりゃそうだよ、1GFLOPSだもんなあ。このマシンで浮動小数点演算を多用するPhotoshopみたいなアプリを動かしたら、Windowsマシンなんか使う気になれないかもしれない。
  それにしても昨年発売されたiMacからiBook、そしてこのG4と、矢継ぎ早に魅力的な新製品を投入するAppleの底力には恐れ入る。90年代に入ってからはWindowsマシンに押されて売り上げが激減し、一時は宿敵マイクロソフトから資金調達してもらってなんとか運営していたなんてもう昔話にもならない。そのころ、Appleがここまで盛り返すとは、一体誰が予想しただろうか。やっぱり天才的カリスマ経営者スティーヴン・ジョブズの力なんだろうか。


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