みくだり日記    1999年11月前半
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11月15日(月)
  今年の夏以降何度も発射を延期し、ようやくこれで打ち上げ成功かと思われていた宇宙開発事業団のH-IIロケットが、今日の打ち上げ直後第一段エンジンの燃焼が途中で停止。制御不能になる恐れが出たため、地上からの爆破指令により自爆の憂き目となったそうだ。ロケットは衛星ごと太平洋上に落下したとみられ、ロケット約百五十四億円、運輸多目的衛星「MTSAT」約百二億五千万万円の計約二百五十六億五千万円と、実に豪気なゴミ屑が海の藻屑と消え去った。確か前回の五号の失敗のときもエンジンの燃焼室の接合不良が原因だったし、今回もそれと同様エンジンがタコだったわけだけれど、とりあえず自爆装置を開発したエンジニアの優秀さは実証されたわけで、なんとも皮肉な結末である。
  それにしても自爆装置とはねえ。誰が押したかは知らないが(多分責任者クラスの偉い人だろう)、きっとボタンを押す瞬間に心の中で「ポチッとな」と呟いていたに違いないなんてこんな時に不謹慎ですかそうですか。そんな俺にはお仕置きだべー。
11月14日(日)
  今日は午前中に散髪に行こうと思っていたのだが、案の定起きたら昼過ぎ。やはり昨晩朝の五時までうだうだ起きていたからか。ああ、今日を逃すと次に散髪できる日はいつのことか。伸びすぎてはねた後頭部のくせっ毛がうざったいし、ついでにもみ上げも伸び放題。大昔の江口寿史の漫画「進め!パイレーツ」で、伸びた鼻毛で縄跳び(鼻毛跳び)をやるっていうギャグがあったけど、いっそこのまま「もみ上げ跳び」が出来るぐらいまでに伸ばしつづけてみようか、とふと思ったり。
  遅い朝飯を食べて、午後からは例の購買指南役を仰せつかったPCのセッティングのために、かみさんの友人宅へ。ブツ的には結局当初の予定通りソーテックの「PC STATION M246」を買ったとのことで、既にPC自体は開梱済み。あとはメーラやブラウザなどネット関連の設定をするためだ。到着後、さっそく「Postpet2001」のインストールやら何やらの設定をし、ついでに知人から貰ってきたというEPSONのプリンタも接続設定する。全て順調に終了。いやしかし、さすがCeleron 466MHzマシンは速い。一年半前にこれの倍近くの金をかけて自作したうちのK6-2マシンなんかよりはるかに速い。こんなのが十万円でお釣りが来ちゃう値段で買えるんだからなあ。時代は変わった。
  ちなみにこちらの旦那さんは、赤坂はホテル・ニューオータニの中のレストランに勤めるコックさんなのである。PCのセッティングを全て終えた後、その旦那さんの手による晩御飯を御馳走になった。メニューはビーフストロガノフ。今日のために店で仕込みを済ませたものを持って来てくださったそうなのだが、いやあこれがなんというか、死ぬほど美味かったのだ。肉も柔らかくてグッドなんだけど、なんと言ってもやっぱりそんじょそこらのビーフストロガノフと違うのはソースである。こってりしているのにそれでいてしつこくなく、肉の味を最大限引き出す実に微妙な味付け加減。これぞプロの技と言うべきか。こんなのを食わせてもらえるなら、PCのセッティングなんてナンボでもやりますよ私は。
11月13日(土)
  今日も休日出勤。♪フンフンフン たっのしいな。楽しいのか?
  まあ楽しいかはともかく、とにかく休日出勤は仕事がはかどるのがいい。余計な電話はかかってこないし、無駄な会議もない。突然やってきて訳のわからないことを言い出す奴もいない。ただただ己の仕事のみに集中できるのである。ま、たまにはWebを見たりNet Newsを読んだりして息抜きはしているが。そう言えば休日は社内のネットワークが空いているから、ネットサーフィンもスイスイサクサク非常に快適ってメリットもあるな。
  会社に行きがけコンビニに寄ったら、そこの駐車場でタクシーの運転手と思しきオジサンと原チャリに乗った若者が口論していた。聞くとはなしに聞いていると幅寄せがどうのと言っているので、タクシーが煽ったか無理な幅寄せでもしたのだろうか。まあよくあることさとコンビニに入って買い物を済ませ外に出ると、まだやっている。それどころか段々とエキサイトしてきているようだ。おいおい、もういいじゃんそんな幅寄せなんかどうだって。どっちかがスマンと一言いえばいいことだろ?と、見ていたらついに取っ組み合いの喧嘩に発展。
  車に乗りこみふと上を見やると、雲一つなく広がる真っ青な空。そんな爽やかな、秋本番って感じの朝のヒトコマであった。
11月12日(金)
  ついこのあいだ夏だったというのに、もうそろそろ年末である。困ったものだ。って別に年末であること自体は困ることではないのだが、とにかく今、仕事も何もかも猛烈に忙しいのが困ったものなのである。正にてんてこ舞っている状態。そもそもこうやって日記なんか書いているから忙しいと言えよう。
  てんてこ舞いと言えば、今朝通勤する道すがら、道端で風に吹かれてんてこてんてこ舞っている白い物体があったのだ。何かと思って目を凝らすとそれは(あまりに忙しいので以下次号)。
11月11日(木)
  「松茸」と聞いて口経摂取可能な真菌類の一種ではなく、反射的に「管理工学」を思い浮かべるあなたは168.25%ダメダメなのは間違いないところだが、しかしそんなことはどうでもよく、「香り松茸、味シメジ」とはよく言ったものだと思うのである。確かに味的には松茸よりもシメジの方が美味いと俺は考えるのである。ま、白状すると、生まれてこの方ろくに松茸なんて食べたことがない私。本当に美味い松茸の味というものを体験したことがないから、高級イメージの松茸に対するアンチテーゼとして庶民的なシメジに軍配を上げる深層心理が働いているからかもしれないが、とにかく味の優劣比較では断固としてシメジを推したい俺である。
  ところでどんな業界にも「名人」と呼ばれる人はいるわけで、もちろんシメジ取りに関しても当然ながらその称号を冠す人がいるそうだ。で、その常人と名人の差はもちろんシメジの収穫量の差であるのだが、では何が名人を名人たらしめているかというと、それは「目」なのである。目。つまりはシメジを見つける目。下草が深く茂る森の中から、素人目には背景にすっかり溶け込んでしまうアースカラーか保護色かという灰茶色のシメジを見つけ出す眼力。この名人の能力のことを、人呼んで「シメジ目」というそうだ。ネーミングにヒネリもへったくれもないことは不問にしておいてやろう。
  なんでこんなことを思い出したのかというと、今日会社で晩飯に食った店屋物の定食の中に、実に実に情けない量の申し訳程度のほんのちょびっとポッキリとだけれども、弁当容器の隅にシメジ様様が鎮座ましましていたのである。おおそうか。今俺が食わんとしているこのシメジも、きっと「シメジ目」をもつシメジ取り名人の村田善五郎さん七十五歳が森に分け入って取ってきた下さったものなのだなあ善五郎さん目を凝らしてばっかりで疲れるだろうなあ中腰姿勢で腰が悪くなりそうだなあもう歳なんだから無理をしないでほしいなあでもそのお陰で美味しいシメジが食べられるのだなんてありがたいことだろういやちょっと待てよく考えるとこんな場末の定食屋の弁当に入っているカスみたいなシメジなんて養殖栽培物に決まっているじゃんかさそうだそうに違いないくそお善五郎貴様騙しやがったなこれでも食らえ、とシメジの塊を箸でむんずと掴み一口で食ってやった。
11月10日(水)
  一部の間で再燃の兆しのある「あなたのPC汚染度チェック」。以前やってみた時187.55%だったのだが、最近内容が若干改変されたそうなので、もう一度やってみた。結果はこれ。
あなたは203.05%コンピュータに汚染されています。
あなたはもう駄目です。駄目というか、あなた自身がコンピュータかも。
中毒のレベルを超えています。解脱してますね、多分。
このメッセージが出たということは、かなり昔からコンピュータに触わり、
ゲームも相当やりましたね。
もしかしたら、店で勝手にコピーして持ってきたししてませんでした?
もうコンピュータ無しでは生きていけないどころか、多分無くなったときに命尽きることでしょう。
これからもコンピュータとの楽しい時間を過ごし世間を敵に回す様にがんばってください。
一般的なPC用語は問題ありません。
でも、もっと精進すれば、歩くコンピュータ辞典といわれることになるので、がんばりましょう。
貴方はどちらかというと、UNIXマニアですね。
Windowsのコマンドラインでつい「ls」などと叩いて悔しい思いをしていることが多いことでしょう。
打倒ゲイツOSを掲げて日々精進してください。
なんでそんな単語知っているの?というほどオタクですね。そんな貴方に乾杯です。
世間一般が知らない言葉を口にすることに酔いしれて嫌われない様に気をつけてください。
  おいおい、汚染度増えてるじゃん。解脱してるじゃん。
  この三ヶ月で俺の体は更に蝕まれていたようだ。
11月09日(火)
  俺の部屋の本棚が、昨日ついに崩壊した。
  なんて書くと、あまりな本の重さに耐えきれずバラバラに分解でもしたように読めるかもしれないが、実際は天板を止めている止め金具が折れ、その段に乗っていた本が天板もろとも下の段に落下してしまっただけだ。とまあさして大きな被害は無かったわけだけど、これをそのままにしておくわけにもいかない。まずは天板を別の段に移さなければ。幸い止め金具の予備はあるし、金具をねじ込む穴も他の個所が空いているので、そちらに新しく段を設置することが出来る。その後は特定の段に重量が集中しないようにし、再び重力崩壊の憂き目にあわないように、本棚内の重量配分を再考しなければならないだろう。
  と、ぶち壊れた本棚を前にしてささっと考えてみたのだが、いや、ほら、ね?なにせ面倒くさいんですよ。せっかく今ジャンル別にきちんと並んでいるのに、またこれを一々全部取り出して配列をやり直すなんて正気の沙汰じゃないっすよ。だいいち本は一杯あるし、しかも重いし。特に重たいBURRN!の束なんかを持ち上げた拍子に腰をグキってしたら大変じゃないっすか。あーもう、やめやめ。現状維持。決定。
  うーむ、新しい本棚買うかなあ。
11月08日(月)
  電車の着ぐるみを着たオジサン達が、「電車で電車で電車で電車でGo!Go!Go!Go!」というテーマソングに乗って踊りまくるTVCFが強烈だったPlayStationのゲーム「電車でGO!」でおなじみのタイトーから、今度はジャンボジェット機を操縦するシミュレーションゲームが発売されるそうだ。その名もずばり「ジェットでGO!」。ボーイング747など実際に運行している旅客機を操縦して、実在する9つの空港(新千歳空港・東京国際空港(羽田空港)・小松空港・関西国際空港・名古屋空港・広島西飛行場・松山空港・福岡空港・那覇空港)の間を飛行することの出来るゲームだとのこと。
  ちなみにゲーム製作にあたっては日本航空が全面的に協力しているそうで、きっとゲームのマスコットとして日航キャビンアテンダント(スチュワーデスという名称はもう使わないらしい)が登場することになるだろう。ということで、航空マニアはもちろん、制服に目が無い方々にも垂涎のゲームになるに違いない。あ、いや、私は違いますよ。違いますったら。

  人間と牛の細胞の融合だって。ミノタウルスでも作る気なのかは知らないが、その方法論も含めて倫理的な是非が問われることになりそうだ。
  大昔、科学は哲学のサブセットだった。科学とは自然界を簡易的に説明するための単なる手段であり、主導権はあくまでも哲学が握っていたのである。しかし自然現象を観測する技術と、その観測結果を論理的かつ体系的に説明するさまざまな理論の確立により、近代科学は爆発的に発達するに至った。科学は哲学の手を離れ、立派に一人立ちしたかのように見えたわけだ。しかし実はいまだに科学が倫理や哲学の手のひらの上から逃れられないという事実は、実に興味深い。


11月06日(土)〜07日(日)
  ということで、このクソ忙しい合間を縫ってまたまた八ヶ岳山麓周辺へ行って来たのだ。
  今回の旅行の趣旨は、「紅葉、温泉そして美味いもの食い」。なんだか中高年向けバスツアーのような合言葉だが、幸い天候に恵まれ、紅葉でまるで赤錆が浮いたように茶色に染まった八ヶ岳や、富士見〜小淵沢の温泉めぐり、そして長野名産手打ちそばに鍋料理と、秋色が深まる高原を満喫してきたわけだ。

  で、これが初日に登ってきた、南アルプスの北の端に位置する入笠山(標高1,950m)という山の山頂から眺めた三百六十度パノラマ写真。いえー。どうです?いい眺めでしょ?

入笠山山頂からの360度パノラマ

  この写真はノートPCに付属しているフォトレタッチソフト(PictureGear)で作成したんだけど、ソフトウェアがちょいとショボイのか、あるいは操作の仕方がヘボなのか、一部つなぎ目がおかしいところがあるが、まあまあ見られる出来には仕上がっていると思う。
  ちなみに向かって左側から順番に写真の説明をすると、青い服を着た人の上あたりに連なる山並みが八ヶ岳連峰。真中の看板の裏辺りが甲斐駒ケ岳付近の南アルプスで、山の左側にうっすらだけど富士山が見える。看板の右側から中央アルプス、木曾御岳、北アルプスと続く山々。右端に段々畑のような緑の斜面の上には、諏訪湖が輝いている。
  いやしかし、本当に天候に恵まれてラッキーだった。ガスで有名な入笠山で、これだけ晴れるのはなかなかないかもなあ。もちろん肉眼で見たスケールはもっと雄大なので、これを見て「おおっ!」と思った方は機会があれば是非山頂に登り、ご自分の目で確かめていただきたい。そうでない方も雰囲気だけでもどうぞ。
11月05日(金)
  本日の猫アワー。
  神奈川県伊勢原市在住、ペルシャブルーのカラ(推定年齢十歳)。
         
ゴールデンハンマーby柳生博毛玉オバケ

  またの名を、ゴールデンハンマーの尻尾を持つオス猫(去勢済み)。奴と俺とは敵対関係にあります。


11月04日(木)
  携帯電話って便利ですよね。だっていつでもどこでも(圏外だったら不可ですが)誰とでも、自分の好きなときに好きな人と電話で話すことが出来るんですよ。素晴らしいことじゃないですか。着メロが死ぬほど嫌いなこんな俺ですが、こう見えたって携帯電話ぐらい持っているんですよ。稼働率はあんまり高くないですけどね。
  で、その携帯電話。便利なものにはトゲがある、ってわけじゃないですけど、例えばもしあなたがおっちょこちょいか無用心な性格だとして、その便利な電話を落としたり盗まれたりしたら、って考えたことはありますか?大変ですよ。ええそりゃあもう大変です。親切な人に拾われてきちんと届けてくれればいいですけど、残念ながら世の中良い人ばかりじゃありません。心ない誰かに拾われて不正使用され、法外な通話料金を請求されたら困りますよね。
  でもそれは全部あなたの責任。それは無くしたあなたが間抜けだから。無用心なあなたがタコだから。誰もそんなこと知ったこっちゃありません。でもね。本当の問題はそんなことじゃないんです。問題は、電話機のメモリに登録されている電話帳なんです。あなたの小さな電子機器に内蔵されている他人のプライバシー情報。この大切な大切な他人に関する情報を、あなたの及びもつかない人間に悪用されたとしたら、あなたはどうしますか?馬鹿なあなたのせいで他人がとばっちりを受ける羽目になったら、あなたはどう責任を取るんですか?
  答えは簡単。電話機のダイヤルロック機能をオンにするのです。たったこれだけ。四桁の魔法の数字を電話機に覚えこませて、そしてデフォルトでこの機能を働かせるように設定するだけ。たったこれだけのことで、大半の不慮の事態は防げるのです。あなたは知ってましたか?こんな機能があるって、あなたは知っていましたか?まさか知っているのに使ってないなんて、賢明なあなたならそんなことはないですよね。
  ま、今時電話番号なんてどこかを検索すれば(ある程度は)簡単に手にはいるような代物ですし、また携帯のダイヤルロックの暗証番号はたいてい数字の四桁ですから暗号強度としては脆弱ではあります。しかもなんでも最近は、誰が作ったのか知りませんけど携帯電話に接続してロックを破るような、そんな腐れ外道なソフトもあるそうです。そんなのにかかったら例えロックしてたって残念ながら簡単に破られるでしょう。
  ですけどね。それはあくまでもそういう手段もある、という話なのは分かりますよね。大部分の悪人には、ほとんどの不慮の事態に対しては、ダイヤルロック機能を使うだけっていうほんの少しの心がけで、自分も、そして電話機にメモリしてある他人に対しても、あるレベルの安心とセキュリティがかけられるのですよ。使わない手はないと思いませんか?そういうふうには思いませんか?
  そりゃあダイヤルロックをいちいちオンしておくのは面倒くさいでしょう。鬱陶しいでしょう。ええそうです。それは俺も全面的に同意します。例えば音声認識とかあるいは指紋セキュリティシステムとか、もっと簡単で確実な方法がきっとあるのだと思います。でも、たったキーをいくつか押すだけじゃないですか。「F」といくつかの数字キーを押せばいいだけの事じゃないですか。このほんの数秒の行為で、他人に迷惑をかける可能性が大幅に減少すると思えば、指をちょっと動かすぐらい別に屁でもないじゃないですか。

  本音を言いましょう。あなたのことなんかどうでもいいんです。あなたがイタズラ電話をかけまくられようがなにしようが、そんなことは俺の知ったことではないのです。俺と、俺の家族に関する情報だけを、ちゃんと守ってください。それがあなたの責任です。


11月03日(水)
  文化の日。今日は休日出勤しようと思い、朝いつも通りに目覚めたのだけど、妙に体がだるい。いろいろやらなければならないことが山ほどあると頭で分かっていても、しかし体が猛烈に睡眠を欲している。なので出勤は断念して、本日は休息日とすることに決定。そうと決めたらさっそく布団にもぐりこんで、再び遥かな夢の中へ。で、起きたら昼過ぎ。寝過ぎで体が重い。何をやっているんだ俺は。

  巷のうら若いお嬢さんの方々に大人気の厚底ブーツ。なんだかこんなことを書くとオヤジ道まっしぐらって感じでナニなのだが、しかし俺は敢えて書く。俺はあんなもん、全然格好良いとは思えない。お前ら花魁か?修行中の天狗か?それとも皆実はKISSの大ファンなのか?あいや分かった皆まで言うな。本当は竹馬の練習をしているのだな?あの靴底の中には超ミニタイプの竹馬が仕込んであって、足の親指と人差し指で竹の軸を握り、次の大会に向けて普段から練習しておこうという腹なのだな。なんの大会だか。
  二本足で歩くという行為は実に巧妙精緻であり、長い時間をかけた進化の末、ホモサピエンスがようやく獲得した奇跡的な技である。最近になってようやくロボットにも出来るようになったというぐらいの複雑な工程なのである。そんなことはともかく、あんなものを履いていたのでは歩きにくくてしかたがないに違いない。
  ま、厚底ブーツを履くのは個人の自由であって、歩きにくかろうが足首を捻って骨折しようが膝関節にヘルニアを起こそうが俺には関係のないことだ。ああいうのを履いていると馬鹿っぽく見えるけど、それは俺が勝手に思っていることであって、履いている本人たちにはどうでもいいことだろう。
  だが先日、これを履いて自動車を運転していた大馬鹿女が死亡事故を起こしてしまったそうだ。見えるだけじゃなくてやっぱり真性の馬鹿なんじゃん、と言われたくなかったら、あれを履いて車を運転するのだけは止めろ。頼むからそれぐらい考えてハンドルを握って欲しい。


11月02日(火)
  胃痛、ほぼ治まる。しかし腹部にはまだ妙な違和感が残っている。なんだか珍しく「出」も悪いし。
  うーん、なんだろうなあこれは。そのうち下血でもしたりして。いやあぁぁっ。

  先月の終わり、総務庁から「テレビ番組で暴力シーンを数多く見た子供は、あまり見ない子供と比べ人を叩いたり、髪の毛を引っ張ったり暴力を振るう割合の高い」という調査結果が出された。最近この手の話では、こうした暴力シーンの氾濫と子供の粗暴化に相関関係はない、という論調が多かったように思うのだが、この総務庁からの突然の発表にはいささか驚いた。
  とにかくこの調査結果は実に単純で分かりやすい。まずは「子供は天使」で「純真無垢」。そしてその対偶としてテレビの暴力シーンは悪。悪に触れれば天使も堕天使に早変わり、というわけだ。
  しかし本当にそうなんだろうか。この調査ではテレビだけではなく、恐らく格闘物や暴力系シューティングなども含まれるのだろうけど、そうした社会的に叩かれやすい、つまり立場的に弱いものをとりあえずスケープゴートにし、もっと本質的な問題である家庭環境や子供本人自身の資質といったことが全然見えていないような気がする。この調査を逆の「子供は基本的に残酷」という立場から考えてみると、「暴力を振るう子供は暴力シーンを見たがる」ということになるのだが、そういう考え方は間違っているのだろうか。
  なんにせよ、いまだに性善説を信じているような呑気な人間が、総務庁のような国の中枢にはまだまだ一杯いるということが分かっただけでもこの調査は意義があったのかも。


11月01日(月)
  今日の発見。巨人の上原ってBIOHAZARD3の「追跡者」に似ている。いやほら、健康そうな歯茎が。ちょっと。

  どうも朝から腹が痛い。ハラワタを捻られるような、誰かに胃をきゅうぅっと握り締められているような、そんな痛み。この腹痛の原因は分かっている。ただの食いすぎだ。昨日の日記にも書いたが、この土日はかみさんの実家に泊まりで遊びに行ったのだ。で、土曜日の夕食。メニューはカキフライ。かみさんがカキが苦手なため我が家ではなかなか食することの出来ないその物体を、俺は久々に食べる喜びから、気がつくとほぼ一皿テンコ盛り分を一人で食べ尽くしてしまっていた。さらに日曜日は焼肉。適度に塩分がのった塩カルビのあまりの美味さに記憶を無くし、気がつくと山と盛られていたはずのカルビが全て消え失せ、後にはそれらを飲み込み猛烈に膨らんだ俺の腹部だけが残された、というぐらいに食った食ったの二日間だったのだ。
  それだけならまだしもである。そんな夕食を食った後にさらにフルーツ+寒天に特盛りアイスクリームを添えたデザート、食間にはみたらし団子とあべかわ餅セット、などなどが俺の胃に腸に流し込まれたのであった。そんな正に酒池肉林というか、ひたすら食べて食べて食べまくった週末を過ごせば、それは胃の一つや二つおかしくなったって当然だろう道理だろう。

  というわけであれだけ食べてまだ腹が痛いというのに、一日たって晩飯時になれば何故かまた腹が減ってくるというのだから、生物とはかくも不思議な代物である。ああ胃がいてえ。



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