みくだり日記    1999年12月前半
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12月15日(水)
  昨日の日記で「討ち入りのあった日は季節はずれの結構な雪が」云々と書いてしまったが、四十七士が吉良邸に討ち入ったその日を旧暦と新暦でごっちゃにしてしまった。旧暦の十二月十四日を現在の暦に直すと一月の下旬だから、その頃に関東地方に雪が降るのは別に珍しくも何ともないのである。今朝トイレに入ってぼんやり考え事をしていた時に気がついたんだけど、くにおんさんも掲示板で指摘してくれた。いやあ、お恥ずかしい。

  その後も吉良邸討ち入りについていろいろ調べているうちに、NHKの大河ドラマ「元禄繚乱」ではクライマックスの討入りの回はとっくに終わってしまっていたということが分かった。その時の放送は、それはそれは凄い視聴率だったらしい。へー、そうなのと言うべきか、やっぱりね、と言うべきか。
  それにしても今までさんざん映画やドラマになっているはずなのに、なんでまた今更忠臣蔵なのかという気がして不思議なのだが、それもこれもつまるところ、この話が日本人にとても人気があるということなのだろう。しかし俺にはこの「討入りの美学(あるいは忠信の美学か)」というやつが、未だによく分からないのである。よく「討ち入りこそ日本人のアイデンティティだ」という論調を聞くことがあるが、どうにも納得しがたい。それは結局のところ、自分がどう日本人であるのかを意識的に学習せねばならない、まさにそのことが日本人たるアイデンティティになっているという人々ってことだけなのではなかろうか。
  とか言いながら元禄繚乱の公式サイトの「電網細見・元禄繚乱」を見てみると、いままで知らなかった忠臣蔵に関わる各人物像や江戸幕府の様子、当時の社会背景などが事細かに記載されていて、なかなか面白いくてついつい読みふけってしまったり。うむ。なんだか討ち入りも悪くはないかなと思い始めた私は嗚呼日本人。


12月14日(火)
  かみさんは昨日から持病の腰痛に苦しんでいる。一晩明けた今日は更に具合が悪化したようで、どうにも起きあがれそうになく出社を断念。車やバイクのそれと同様、気温が下がると人間の体内の潤滑油も効きが悪くなるようだ。

  そんな寒い今日は、赤穂浪士による吉良邸討ち入りの日だそうだ。この討ち入りのシーンでは雪の降る中を陣太鼓を打ち鳴らしながら討入ったように思われているが、実際はそんなことはやらなかったらしい。そりゃそうだろう。いくら何でもこれから屋敷に忍びこもうって時にドンツクドンツク太鼓を叩いて行進していく馬鹿もいまい。これは後日映画やドラマ化された時の演出が、いつの間にか既成事実化して一人歩きしてしまっただけなのだが、しかし当日季節はずれの結構な積雪があったのは本当だそうで、その雪が消音効果となって足音を消し、吉良邸への進入が容易かったということである。
  ところで討ち入りが成功して吉良の首を取った後、大内蔵助ら四十七人は吉良邸の裏門に近い無縁寺へ向い休憩するつもりでいた。しかし一同の尋常ならない風態に怖れをなした寺が開門しないので、直ちに主君である浅野内匠頭が眠る泉岳寺へ引揚げることとなる。ちなみに吉良邸のあった本所から泉岳寺まで歩いてたっぷり二時間半かかるそうだ。今だったら地下鉄を乗り継いで三十分もあれば着いてしまう距離だが、雪の舞う早朝、血にまみれた男達が隊列を組んで行進していく様はさぞかし異様だったことだろう。
  と、ここまで書いてそういえば今年のNHK大河ドラマは忠臣蔵だったような気がするな、と思い出した。その放送ではもう討ち入りシーンは終わってしまったのだろうか。まあ例え次の日曜日がそのクライマックスだとしても、全然興味がないので見ることはないのだが。裏では「特命リサーチ200X」がやってるし。

  それにしてもだ。雪中の行軍がたとえ地下鉄に変わったとしても、先日の幼児殺人事件などを例に挙げるまでもなく、人が人を憎むという感情は江戸時代でも西暦二千年直前の現代でも少しも変わっちゃいないのである。


12月13日(月)
  朝飯にシリアルを食べたときに冷蔵庫から取り出した牛乳パックを、そのまま出しっぱなしにして一日放置。かみさんにこっぴどく叱られた。すまん。俺が悪かった。

  その朝飯を食いながら朝刊を読み、さらにテレビのワイドショーを見る(行儀が悪いのだ)のが日課になっているのだが、今朝の話題はもちろん雅子さん御懐妊騒動一色だった。例の幼児殺人事件を引っ張りに引っ張ってネタがつきかけていたところに、正に渡りに船が如くが群がる報道陣。あのエネルギーは一体どこから湧いてくるのだろうか。全然関係のない、ただ宮内庁番っていうだけの医者まで追いかけ回して頓珍漢なコメントをひねり出したり、そのうちゴミ箱でも漁りそうな執念深さはある意味尊敬に値するかもしれない。しないか全然。
  それにしてもまだちゃんとした検査も受けておらず、確定的な証拠は何もないうちからこんなにシャカリキに報道しちゃって、これで「実は間違いでした」だったらここまで大騒ぎした責任を一体だれがどう取るのか。ま、なんてことはどうでもいいんですよね。だってワイドショーだもーん。

  と思ってニュースサイトを見てみたら、超音波診断を行った結果、結局今の段階ではまだよく分からないとのこと。宮内庁からの素晴らしいコメントによると、「妊娠していないという可能性は残っていない」だって。だからどっちなんだそれは。


12月12日(日)
  午後三時起床。ウィークデーのちょいとハードな日々がたたっているのか、最近何も予定のない週末の日は泥のように眠ったままだんだんと起きる時間が遅くなりつつある。良くない傾向だ。こんなサイクルで過ごすから明けた月曜日がだるいのだ。と思いつつ惰眠を貪る私。だって眠いんだもーん。
  買い物に出た道すがら、例の「スーパーオートバックス」に行ってみた。まずは七百台収容の三階建て駐車場に驚かされたが、店の中もこれが凄いのなんのって、二階ぶち抜きの、ニュアンス的には横浜駅東口「そごう」に匹敵するのではないか(行ったことない人すみません)というぐらいの広さの巨大な店舗に所狭しと並ぶ車用品の数々。おまけに映画館も併設されていて、そちらにも結構な人で混雑していたりして、正に一大アミューズメント店舗ってところだ。
  とまあこれだけでも十分に圧倒されてしまうのだけど、もっと驚いたのがタイヤ交換やオーディオ取り付けの為のピットブースが五十もありやがること。さすがにこれほど広いピットブースは見たことがない。しかもこのブースが常にフル回転状態なのである。店で買ったオーディオやタイヤをここで取りつけていくわけだが、次々と車がやって来ては作業の後に順々に送り出されていく様は、本当に日本って不景気なの?と疑いたくなる光景だ。ボーナス商戦真っ只中とは言え、やはりこの店の集客力を無言のうちに語っているようだ。

  うーむ、ここまでやられちゃったら隣の「オートウェーブ」や「イエローハット」は立つ瀬がないかもなあ。柏の車屋戦争の結末は、最後にやって来た本命「オートバックス」が勝利を収めることになるのだろうか。


12月11日(土)
  今日はくろひょうさん主催の「ヤキソバ弁当オフ」第二弾に参加した。このヤキソバ弁当オフ、第一回目は今年の夏の暑い盛りに執り行われたのだが、今回はくろひょうさんがまたもや「ヤキソバ弁当」を手に入れたので、ではそのリベンジ(←なんの)で再び開催されたというわけだ。参加者はくろひょうさんの他、たいしさんちやさんVOUT!さん、そしてしゅうさんという面々。場所は新宿三丁目の飲み屋で、その名も「どん底」。店の名前で最初はビビったが店内はなかなか雰囲気のあるところ。新宿の変遷に詳しいVOUT!さんによると、この店は二十年前からあるそうだ。学校が新宿にあったこともあって、この辺は昔からよく来ていたつもりだったけど、こういう店があるとは全然知らなかった。
  一次会でががっと飲んで二次会は近くのカラオケへ。くろひょうさんの気合の入ったツイストの「銃爪」とDEEP PURPLEの「High Way Star」に聞きほれつつ、よっしゃ今日も俺のフェイバリット・ナンバーの「ハクション大魔王」を歌っちゃると歌本でナンバーを探すが、何故か無し。ちきしょー使えねえぜU-Kara!と地団駄をふみ、仕方がなく無難に寺尾聰、ピンクレディなど。

  さすが年末の土曜の夜だけあって凄まじい混雑の新宿駅。券売機の付近は、まるでS.O.D.のクラブチッタLIVE最前列を彷彿とさせるような人、人、また人の波。もみくちゃにされながらやっとの思いで切符を買ったはいいが、ここでくろひょうさん達とはぐれてしまい、帰りの方向が一緒のたいしさんと電車に乗りこむ。はっと時計を見るとこの時点で午後十一時四十分。あああ、この電車がターミナル駅に着く頃には私鉄の終電はとっくに行ってしまった後。
  JRのターミナル駅に着き、とりあえず小腹が空いたので駅前のラーメン屋でとんこつラーメンを食べながらさてこれからどうしようかと考えてみる。タクシーに乗るのは簡単だが、しかしなんだかもの凄く(金が)もったいないような気がして、よしそれならと家まで歩くことにした。家まで約六km、歩く歩くひたすら歩く。一時間強を歩き通して、ようやく自宅に到着したのが午前二時前。すっかり酔いがさめてしまったのだった。


12月10日(金)
  寒い。帰り際、車のフロントガラスに降りた夜露がバリバリに凍っていた。もう真性の冬ですなあ。

  Webで何かを検索しようと思ったときに、どこの検索サイトを使ってますか?俺の場合、ますはyahoo!でざくっとなめて当たりをつけ、お次はgooでブーリアン検索。たいていの場合はこの二つで事足りてしまうのだが、もうちょっと詳しく調べたいときはInfoseekAltaVistaで絞込み、というのが基本的な検索の流れだ。
  で、今日ちょっと調べ物をしようと思って、ふと久しぶりにLycosに立ち寄ってみたのだけど、いやあ、余りの変貌ぶりにびっくり。最後にここで何かを検索したのはいつだったか忘れてしまったが、確かその時はやたらと重いくせにあまりな検索結果のショボさに「ダメだこりゃ」の烙印を押し、もうそれっきりにしてしまったのだった。それからすっかり足が遠のいてしまったのだが、たまに来てみたらこの変わりようである。トップページのコンテンツの充実ぶり(サイトデザインはyahoo!にそっくりのような気がするけど)や肝心要のサイト検索能力の向上は、あのヘボかった検索サイトとはまるで思えないほどだ。そういえば最近浜崎あゆみだか誰だかを起用したLycosのテレビCMがガンガン流れているけど、宣伝だけの見せかけじゃなくてちゃんと実が伴っているわけだ。最近yahoo!やgooなどは、トップコンテンツをいろいろと工夫してWeb接続時のポータルサイトとなるべく激しくしのぎを削っているようだが、Lycosだってそれに負けず劣らずの充実度だ。
  そんなLycosのトップページからリンクを辿ってみたのが、この火星探査機スペシャル。残念ながら探査機は着陸に失敗してしまったが、このLycosの特集ページには探査機にまつわるサイトへのリンクが丁寧に張られていて、個人的にはとても役に立つ。特にこのマースポーラーランダー解説では、探査機の構造や打ち上げから火星着陸までの経緯を平易に解説してあって非常に興味深い。どうもこれはNASAより取得した情報から独自に構成したようで、なかなかの気合の入りようである。
  やるなLycos。これならyahoo!から鞍替えしてもいいかな。


12月09日(木)
  結局のところ、NASAが打ち上げた無人火星探査機「マーズ・ポーラー・ランダー」は着陸に失敗してしまったようだ。探査機に備え付けたマイクで収録した「火星の音」をネットに流すってことで楽しみにしていたのにがっかり。今年九月の「マーズ・クライメート・オービター」火星周回軌道投入失敗の時はマイルとキロメートルを間違えたのが原因だったが、おいおい、まさか今回もなんて…。

  まただよ。また亀井静香が唐突に言い出しやがった。タバコ税値上げ?一本につき二円程度値上げしたい?去年の今頃値上げしたときは旧国鉄の債務処理だったけど今度は赤字国債の穴埋めに使うだと?あのなあ。そりゃまあ確かにタバコはいろいろな意味で「悪」のレッテルを貼られてますよ。健康に悪いという数々の信頼できるデータは揃ってるし、最近マナーの悪いタバコ飲みが増えたおかげで今やすっかり悪者扱い。そんなタバコの値段をちょっとばかり値上げしたところで、タバコを嫌悪する多くの層からの共感を生むだろうから簡単に認可されるって思ってるでしょ?もう、そういう安直な発想からして腹が立つ。
  そもそも巨額の旧国鉄債務処理だってパンパンに膨れ上がりまくった赤字国債だって、結局今ある問題を先送りにして国債をバンバカ使いまくったその結果でしょうが。そんな自分達の無能から生じた失政の尻拭いに、馬鹿の一つ覚えでいつもいつもタバコを利用するのは、もう単なる思考停止以外のナニモノでもない。そもそもさあ、「如何に取るか」よりも「如何に取らないで済むか」を考えるのが政治家の仕事なんじゃねえの?


12月08日(水)
  回路設計の一部のアウトソーシング(外部委託)を依頼している外注さんと午後から打ち合わせ。あれやこれやで三時間ほどの長丁場になったが、内容的にはかなりの充実度。ただの長ったらしい会議は時間の無駄で疲れるだけだけど、こういう密度の濃いものなら大歓迎だ。

  ところで実際の設計業務を担当している人というのが中国系アメリカ人なのである。この人、生まれは中国(福建省のどこかと言っていた)で、大学を卒業後に渡米。奨学金を得てあちらの工学系大学で学びなおし、某ハイテク系企業に入社してそのままアメリカに帰化したそうだ。その後どういう訳あってかは知らないが、数年前に日本にやって来て現在のアウトソーシング系の会社に籍を置いている。ちなみに日本に来てまだ三年ほどだそうだが、日本語はほぼ完璧。助詞の使い方がしばしば変だったり、時折英語がまじったりするのは御愛嬌としても、100%純和風な俺とコミュニケーションするのは全然問題ない。さらにちなみにさすが中国人だけあってか(偏見?)、とても字が上手いのである。名前は黄さんというのだが、あれほど綺麗な「黄」という字ははじめて見たかもしれないなあ。

  ところで本業のエンジニアとしても、こういう経歴の持ち主だけあって相当に優秀である。設計した回路の内容を見せてもらったら、そこかしこに実にエレガントな設計手法がちりばめられていて思わず感嘆してしまった。こちらが提出した仕様書のあいまいな表現の部分や細かい矛盾点を正確な日本語で鋭く突っ込まれたりすると、日本人としてなんだかちょっと情けなくなってしまうが、こういう人と一緒に仕事をするのはいろいろな意味で刺激になることは間違いない。英語も中国語も全然いけてないけど、せめてエンジニアリングな部分だけはこの人レベルぐらいにはいきたいものだ。
  ということで、設計委託した部分は優秀なエンジニアの手によってちゃくちゃくと出来あがっているのだが、それに接続するこちらの担当分がまだ全然上がっていないのである。ううっ。まずい。お手柔らかにね黄さん。


12月07日(火)
  寒いと思ったら、今日はこの冬一番の冷え込みだそうで、さもありなん。今日ぐらい寒いといくらおもてにいる時間が短いとは言え、さすがにヘロヘロのシャツじゃ冷気が身にしみる。そろそろ冬場愛用のブルゾンの出番なんだが、虫が食ってそうで広げるのが怖い。

  夜十時半頃、会社で仕事をしていると、自宅のかみさんからメールが入った。横浜に住む弟から電話があって、至急連絡欲しいとのこと。何度も俺の携帯電話にかけたそうだが、全然かからないとボヤいていたとも。そりゃそうだ。携帯の電池が切れていて、今日はたまたま持ってきていなかったのだ。
  そんなことはどうでもよく、こんな時間に至急連絡とは何事か。ううっ。まさか誰か倒れたか事故にでもあったか、と慌てて電話してみた。すると、電話口に出た弟は言った。「いやあ実は、…おもちゃのことなんだけどさ」。おもちゃ?子供が誰かにおもちゃで殴られでもしたか?まさか通り魔か、おいどうなんだはっきり言え。「あ、いや、その、…おもちゃを変更してもらいたくて」。

  正月に実家に家族が集まる際に、弟の子供たちに何かおもちゃを買って行ってあげるのがここ最近の恒例なのだが、子供もそれなりに大きくなりいろいろと趣味がうるさくなってきているのである。そこで今度の正月は事前に子供たちの要望を聞き、希望する商品を買っていくということにしたのだった。先日実家に行った折に、そのリサーチをしたばかりだったのだ。で、その時下の男の子はLEGOブロックを所望していたのだけど、この二日ほどでどうにも心変わりしたようで、どうしても別の物に変えたいとダダをこねて聞かない、とのこと。三歳男子幼児にありがちな気まぐれってわけである。そういうことで甥っ子のおもちゃを変更して欲しいと、弟は連絡してきたのだった。
  はいはい、可愛い甥っ子のためだもの、おもちゃぐらいお安い御用よナンボでも買っていきますがな。でもな、いいかい弟よ。そりゃまあ至急は至急かもしれんが、それにしたってこんな時間にすぐに連絡よこせって、その時の兄の狼狽ぶりをお前は知っているのか。お詫びの印に、俺に何かおもちゃを買え。


12月06日(月)
  今日は箇条書きにっきでGO!
12月05日(日)
  夕方頃実家を出て、先週、先々週とPCその他をセッティングしたかみさんの友人A宅へ世田谷まで。久しぶりに第三京浜を通ったら、通行料金が\250に値上げされていて驚いた。昔は\150だったのにって、いつの話だそれは。それにしてもこの道はいつも空いているのがいい。道幅も広くて快適。調子に乗ってスピードを上げると、すぐに覆面パトカーに拿捕されてしまうのが玉に瑕だが。
  帰りに一緒に来ていたかみさんの友人Bを家まで送ったのだが、そこの旦那さんが相当なギターマニアで、数々のギターコレクションはもちろんのこと、なんとMarshall(でっかいギターアンプ)まで持っているという話を聞き、急遽見せてもらうことにした。家に上がらせてもらうとあるわあるわ、まずはFenderギターショップの高名なギター職人Jim Black製の希少なEric Craptonモデル(通称“ブラッキー”)、お次はPeavyのEdward Van Halenモデル、とどめでゴールドトップの色鮮やかなリイシュー版1957年型Gibsonレスポールが。うおーすげえすげえぇ、とぺらぺら弾かせてもらっていると、「音、出しますか?」ってことで居間に無造作に鎮座ましましているMarshallの電源スイッチオン。夜の十一時だっていうのにいいのだろうかと恐縮しつつも、マイ・Marshallでゴリゴリに歪ませて弾きまくる。どのギターも素晴らしいのだけど、なんと言ってもEric Craptonモデル。これのネックの具合が素晴らしく良いんだよなあ。やっぱりギターはネックだね。
  無性にMarshallが欲しくなった。でも買えない。買わせてくれない我が家では。
12月04日(土)
  起きたら午後二時。昨晩は三時ぐらいに寝床に入ったから、都合十一時間ばかり睡眠したわけか。なんだか久しぶりにぐっすり寝たような気がするなあ。
  遅い朝飯を食おうと近所のケンタッキーに行くと、いつの間にかつぶれていた。確かに立地条件的には今一つの場所で、いつ行っても閑散としていたから(逆にいつでも空いていて重宝したわけだが)採算が合わなくなったのだろうか。この師走になんとも世知辛い話であることだ。まあケンタッキーでなんて普段は滅多に食べないのだが、ある時ふと無性にチキンフィレサンドが食いたくなるときがあるのだ。わざわざ遠くまで出かけていくのもなんだし、近所にあるとそういう時に重宝したりする。そう言えばもうすぐ駅前に八階建てのビルが建つそうで、そこの一階部分は店舗スペースになるらしい。是非ともその一角にケンタッキーが入ることを祈る。
  今日は新横浜で古い友人達と飲み会。なので車で横浜の実家へ。先週車検に出した車が明日返ってくるので、代車として借りたこの日産ローレルも今日限りだ。完璧なオヤジ仕様の車だが、さすが日産の誇る大人向け高級セダン車だけあって、乗り心地はマイルドだし静粛性も素晴らしいしで、返すのがちょっと忍びないような気もする。一週間乗ってようやくこの車高の低さにも馴れたところだってのに。
  実家に到着後、父親に車で新横浜まで送ってもらって知人と合流。駅前から路地を入った飲み屋で冷酒をひたすら飲む。いい調子に酔いが回ったところで河岸を変えてよっしゃもう一軒行くか、というつもりがいつの間に何故かまたまたカラオケに。カラオケ嫌いの俺、絶対に嫌だもう一軒飲むんだと言い張ったのに、他の連中がどうしてもと言って聞かない。渋々付き合う。やけくそでハクション大魔王、RED WARRIROS、ZIGGY、JUDY AND MARYなどを歌う。あとはゴダイゴだったか。
  どうでもいいけど、この通信カラオケの相変わらずのクソしょぼい音質は何とかならんのだろうか。原理的にMIDI音源をただ鳴らしているだけだからしょうがないと言えばしょうがないのだが、こんなスーパーのBGMみたいなヘボヘボ・バックミュージックにもかかわらず、馬鹿ヅラさげて嬉しそうに歌っている奴らの聴覚と音楽的センスの無さと言ったらない。みなさん、耳が腐ってませんか?
  それにしても歌本にはちゃんと書いてあったのに、スタートさせたら「この曲はストックがありません」とはどういう了見なんだそれって詐欺じゃないのか孫悟空。俺に奥菜恵を歌わせろ。
12月03日(金)
  もう一週間が終わりかよ。早過ぎる。

  来年確定予定のJISコード(ISO-2022-JP)に、「カ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜」のいわゆる「鼻濁音」が正式採用となるらしい。鼻濁音とは、鼻腔の共鳴を伴う有声音である音節で、文節の始め以外に現れるガ行音(ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ)が一般的に鼻濁音になる。発音的には「鼻濁音」と読んで時の如く、鼻から少し息が抜けるように発声する。例えば「カ゜」を音のまま表記すると「(ん)ガ」って感じか。
  実際の単語の例でいくと、以下の文中で「」で囲っているが鼻濁音。

おん「が」く(音楽)・ たま「ご」 ・あ「が」る(上がる)・か「ぎ」(鍵)
  おん「んが」く、たま「んご」、あ「んが」る、か「んぎ」。そうかこれが鼻濁音かと、俺も調べてみて改めて知ったわけである。『たま「んご」』なんていかにも柔らかで美味しそうな優雅な響きがする。
  ところで俺の場合、『おん「んが」く・たま「んご」』あたりはなんとなくこんな感じで発音しているけれど、『あ「んが」る、か「んぎ」』に関してはもう完全にただの濁音の『あ「が」る・か「ぎ」』になってしまっている。あなたはどうですか?と言うのもこの鼻濁音をきちんと正確に使える割合はどんどん減少しているらしい。特に若い世代でその傾向が顕著で、上記の例でも全て単なる濁音で発声する人がほとんどだとのこと。なるほど、なんとなく最近の女子高生あたりの喋り方が妙に刺々しく感じるのは、鼻濁音で発声すべきところを濁音にしているからなのだろうか。単に俺がオジサンになったってわけじゃないのだな。多分。
  なんにせよ、こういう優雅で美しい日本語がJISコード化され、きちんと衆目の認識とされるのは結構なことだ。鼻濁音が上手く発声できない若者の君は是非練習して、温泉たま「んご」なんて淫靡な響きのする言葉を自在に操り友達に差をつけよう。
12月02日(木)
  日記ネタに詰まったとき恒例、今日のSPAMメールコーナー。どんどんどん。ぱふぱふ。

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突然のメールを差し上げます。
ご不要の方には大変失礼いたします。

結婚について悩んでいらっしゃる方

自分にもっともふさわしい人に出会いたいのだけれども、
よくある恋人探しでは本当の意味で自分にふさわしい人には
出会えないだろうと思われている方

この世にたった一人しかいない、自分にとっての理想の相手と
運命的な出会いをしたい方

この人に絶対間違いないといえる確信がほしい方
そんな方にすばらしいお知らせがあります。

ご連絡ください。資料をお送りいたします。

対象:現在未婚の18歳以上の男女

お名前、郵便番号、住所、年齢、性別を
メールにてご連絡ください。

******** *******@***.******.ne.jp

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  だそうです。素晴らしいお知らせ。魅惑的な響きです。「素晴らしい」な「お知らせ」。続けて書くと多少くどいですか。だって素晴らしいんですよ。すごいんですよ。どんな内容なのか非常に気になります。ああっ、知りたい知りたい知りたーい。
  ということで、よくある恋人探しでは到底満足できずに本当に自分にふさわしい人と運命的な出会いを熱望していて、なおかつ身も知らない輩に個人データをメールで送ってしまうような、そんな妄想癖持ちの身のほど知らずでちょっと頭の弱い未婚の十八歳以上の男女の方。是非どなたか確かめてみてください。で、こっそり俺に教えて。


12月01日(水)
  先月パワーアップを敢行した会社PCは、さすが金をかけただけあって非常に快調だ。とは言ってもスペック的にはPentiumIII500MHz、メモリ128MBだから最新のCoppermainやAMDのAthlonあたりと比べると既に一昔前(と言っても三ヶ月ぐらいか)の仕様ではあるが、ブラウザを二つ立ち上げてそれぞれで半導体メーカのWebページを開き、ICのデータを参照しながらワープロで仕様書を書き、裏の表計算アプリではディジタルフィルタのシミュレーション計算をし、合間にメーラでメールを書いてついでにネットニュースを読む、なんてことをやってもどれもが小気味良くサクサクと動くのがとても気持ち良い。ま、実はマシンが速くなったと体感的に一番感ずるのは、SETI@homeの計算画面を見ているときだったりするのだが。
  そんなパワーアップド会社PCにインストールした例のディジタル論理回路設計ツールで今日は大失敗をやらかしてしまった。せっかく入力した設計データを、ソフトの操作を間違えてハードディスク上からすっぱり削除してしまったのだ。気づいたときには既に時遅し。バックアップも取っていなかったから、丸一日かけて入力してシミュレーションまで行ったデータが丸ごと全部パー。
  頭の中真っ白。でもハートは真っ黒。うがーっと叫んでみても、バンバンとキーボードをぶっ叩いてみてもデータが戻るわけでなし。ったくよー、素人じゃねえんだからよぅ。しっかりしろよ俺。
  マシンがいくら速くなっても、それを使う人間がタコだったらなんの意味もない。それを身をもって証明してしまった俺にもう一つ分かっていることは、双六の目の「振り出しに戻る」を踏んでしまったってこと。頑張れ俺。負けるな俺。いつかきっと終わる時がやってくるさ。とほほのほ。


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