みくだり日記    2000年06月後半
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06月30日(金)
  三連休一日目。昼過ぎに起床。かみさんは仕事に行ってしまったので、気ままな連休初日である。
  今日は曇ってはいるがとりあえず雨の心配はなさそうだ。最寄り駅の向こう側にある床屋に行きがてら、ちょいと散歩でもしてみようかと、去年の秋から長らくほったらかしにしていた自転車をベランダから引っ張り出してみた。さすがに半年近く雨ざらしになっていただけあって埃だらけである。一応錆止めを塗ってあるので金属部分の錆はそう大したことはないが、積もった埃の頑固さはなかなか尋常ではない。車のボディを洗う洗剤を車のトランクから持ってきてガシガシ洗ってみる。

  雲は薄く空は明るいものの、太陽は顔を出していない。それでも今日はかなり気温が上がっている。湿気もすごい。自転車にこびりついたしつこい汚れを落とすべく雑巾を握る手にぐいっと力を込めると、額から首筋からとたんに汗が滝のように噴き出してくる。暑い。暑すぎる。そりゃあ今日で六月も終わり、明日から七月ってんでこれから夏本番だけどさ、なにも人が休みの日にこうまで暑くなくったっていいじゃないかさ。まいったねどうも。なんて思いながら、俺の顔はきっと笑っているんだろう。
  小一時間掃除したおかげで自転車はすっかり綺麗になった。あとは空気が抜けてフニャフニャになったタイヤに空気を入れ直して、まずは床屋へゴー。

  ずいぶんの長くのびてしまった髪の毛を、床屋でさっぱり切ってもらって文字通りさっぱりしたあとは、当てもなく自転車で近所を散策である。とは言ってもほんとに当てもなくさまようのもなんだし、以前から行ってみようと思っていた某プロ野球二軍チームの野球場に行ってみることにした。
  いくつかの坂を越え、汗だくになりながら二十分ほどペダルをこぐと、目指す野球場に到着した。おおっ、なかなか立派な球場である。プロ野球とは言え所詮は二軍チームの本拠地、もっとショボくれたものだと勝手に思っていたのだが、こんなに綺麗で立派だとは。ナイター設備はないものの、ホームベース裏にはスタンド席もあるし、隣接して大きな室内練習場や宿舎などもある。

正面玄関 ライト方向より

  残念ながらどこかに遠征しているようで、練習も試合もやっておらず球場内はがらんとしていた。今度はちゃんとゲームがある日を調べて来てみよう。




  いまさらながらだが、最近宮部みゆきの作品をいくつか読んでいる。元々ミステリの分野はあまり食指が動かない方なんだけど、原作が映画化されたりしてちょっとしたブームになっている昨今、まあ俺も一冊ぐらい読んでみようかと軽く手に取ったのが最初。ところがこれがすっかりはまってしまった。実に読ませるのである。

  そういうわけで、三連休中の読了一冊目は宮部みゆき著「火車」。

  怪我で休職中の刑事が、亡妻の従兄弟の息子から彼の婚約者「関根彰子」が失踪したので探してほしいと依頼されることから物語が始まる。「関根彰子」追跡の調査のなかで、その婚約者は実は「関根彰子」の戸籍を自分のものにして彼女になりすました別の女性であったこと、そして偽の「関根彰子」も本当の「関根彰子」もどちらも消費者信用の多重債務の犠牲者であり、「共食いしたも同然だった」ことが明らかになっていく。消費者信用の多重債務が生み出す悲劇を描いた優れた人間ドラマであると同時に、「関根彰子」という人間を乗っ取り、そして乗っ取られた二人の女性の足跡や、どうやって他人の戸籍を乗っ取ることが出来たのかを休職中の刑事が徐々に明らかにしていく過程は、本格ミステリとしても秀逸である。作者が「このラストを描きたいがためにこの作品を作った」というだけあって、「関根彰子」を追いつめた果てのラストシーンがとても印象的。

  この人の書く文章は、随所に見られる「遊び」感覚から一見とても柔らかい印象を受けるのではあるが、しかしその裏側になにかとても「硬質」なものを感じることが出来る。もちろん登場人物に対する確かな洞察力・描写力に裏打ちされた徹底したリアリズム的な「鋭さ」はあるんだけど、そうしたよく切れる刃物の切っ先ような「鋭さ」というより、どこか無機質的な「硬さ」の方を強く感じる。無機質な重量感とでも言おうか。その「硬さ」をたとえるなら、ごつごつとした岩肌のような、というより、一面に広がった大理石の床、という感じか。この「硬さ」と遊びを適度に取り入れた「柔らかさ」のバランス感覚が、この人は非常に優れている。この辺が人気のある所以なのかもしれない。

  ところでこの作品中に、「妻の従兄弟の息子をなんと呼ぶか」というエピソードがでてきたのだが、とりあえず「“はとこ”ではないらしい」ということはわかっただけで、結局正解は提示されずじまいだった。「はとこ」は「親同士が従兄弟の子供同士の呼び名」だからこの場合確かに違うとは思うけど、じゃあ一体「妻の従兄弟の息子」の呼称とは。誰か知ってる人、教えてください。


06月29日(木)
  どこでもうまい<生>サーバーを限定発売
  これ、欲しかったんだよなあ。しかし一台七千円というのが微妙なところである。七千円あれば、その金で酒屋でビールを買った方がいいような気もするし、しかしこの値段であのサーバーが買えるなら、それはそれでお得なようにも思える。
  発売は七月三日。一万台限定で在庫がなくなりしだい終了とのことで、恐らくあっという間に完売するだろう。買うか。止めるか。ううむ、迷う。

  さて昨日めでたく大きな山を越えたカスタムチップの設計・動作検証だが、俺が担当している以外のブロックでも今日一日じっくり検証してみても不具合は発見されなかった。ということで希望通り明日の金曜は休み。土曜日も休み。そしてもちろん日曜日もお休みと、晴れて三連休に突入である。ううっ、何の予定もなく二日以上休めるなんて今年に入って初めてだよなあ。最初で最後にならなきゃいいが。
  そういうわけで、明日から三日間は完全休養モードに入るのだ。なのでもしかしたら日記の更新もついでにお休みするかもしれないが、その際はご容赦を。

  いやしかし、これを書いている現在時刻は六月三十日の午前四時。外は白々と明けかかってきている。これからゆっくり寝て、多分起きたら昼をとっくに過ぎた頃だろう。なんだかもう今日は怠惰な一日になること必至である。

  まあいいや。休みだ休み、嬉しいな。


06月28日(水)
  昨晩実行データの修正を書き上げ、それを使ったカスタムチップの動作シミュレーションの確認を行うため、今日は都内某所の某半導体系商社へ外出。今回の修正でバグは全て取りきれるはずである。「取りきれるはず」なんておよそ技術屋としてあるまじき言動だが、今まで過去何度となく「これで大丈夫」を自ら裏切ってしまった事実を鑑みるに、多少弱気になるのも致し方あるまい。だが今度こそは自信があるのだ。完璧である。大丈夫である。な、はずである。おい。
  とにかく、デザインルームに入るや、さっそく動作検証開始である。今までバグが出たところを重点的に観測し、その他の部分も一つ一つ確かめていく。ううっ、ドキドキするなあ。

  そして数時間後、検証終了。
  さあでは、結果発表!(ドラムロール開始)ダラララララララララララララ…ダン!



  完璧バグ無し全動作確認!
  わーははは、どうだ見たか見たか。おっけーじゃん全部動いてるじゃん。いやっほっほー。

  そんなわけで数ヶ月の長きにわたり格闘してきたカスタムチップの設計も、ようやくこれで一区切りである。まあまだ実はこの後にも、今度は実際に IC チップのシリコンウエハに回路を配線してみて動作検証をする「実動作シミュレーション」というのがあって、したがって全てが完全に終わったわけではないので本当は手放しでは喜べないものの、なにせ一つの大きな壁を越えたことは間違いない。ううむ、長かったなあ。今までいくつかこの手のチップの設計はやって来たが、ここまで時間がかかったのは初めてだ。もっとも回路規模が今までになく巨大になっているから、設計と動作検証には以前にも増して時間がかかるのは当たり前なんだけれど、それでもやはりずいぶん長いことかかりっきりだったよなあ。何度も徹夜したし。

  ともかく、これで一段落である。もし明日までに他の設計者が担当しているブロックで問題が出なければ、明後日の金曜日は待望の休みが取れそうである。金曜日が休めるなら、ついでに土曜日も休めるだろう。そしてもちろん日曜日もお休みである。
  …と言うことは、うおおおっ、三連休じゃないですか。夢にまで見た連続休みじゃないですか。ああ嬉しいなったら嬉しいな。で、なにするか。とりあえず死ぬほど寝る。いやというほど眠る。それからたまった本を読む。買ったはいいが全然聴いていないCDを聴く。散髪にも行く。洗車もする。そしてまた寝る。なにせ三日だもの。寝ても寝てもまだまだ時間はある。腐るほどある。いやあ困った。そんなに休めても時間が余っちゃってしょうがないよなあ。

  に、なるはずである。


06月27日(火)
  ムツゴロウさん、ライオンに指をかみちぎられる
  ううむ、こういうのも「猿も木から落ちる」とか「河童の川流れ」と言うのかどうかはともかくとして、「このくらいは傷のうちに入りません」ってあなた、指を食いちぎられたってのにそんなこと言ってる場合か。根性あるのか鈍いのかよくわからん。恐るべし、ムツゴロウ氏。

  何の気なしにつけたテレビでウィンブルドン中継をやっていて思わず見続けてしまった。試合は女子シングルスの序盤戦で、モラリュー対ダベンポートのアメリカ勢同士の二回戦。この二人は全米でダブルスペアを組んでいたそうだが、実力的には圧倒的にダベンポートの方が上。もはや女のそれではない(失礼)丸太の如く太い腕から繰り出される時速百八十キロの強烈なサーブや、バシッと豪快なパッシングショットが面白いように決まって、サクサク試合が進んでいくのを見るのはなかなか気持ちがいい。モラリューには気の毒だけど。

  確か全仏は WOWOW がほぼ独占状態で放映権を握っているから、一般的な家庭では試合の模様をほとんど見ることが出来なかったような気がするのだが、ウィンブルドンは NHK で放送しているからきっとテニスファンは夜中だろうがなんだろうがテレビの前にかぶりつき状態なんだろうなあ。新聞を見ると朝までぶっ続けでやってるみたいだから、こりゃ寝不足は必死だな。俺はそれほどテニスには興味がないのでさすがにそこまでやらないが。

  ところでダベンポートが試合をやっていたのは、ご存じセンターコートである。試合中にちょうど日が差してきたときのようで、太陽の光を浴びて輝く芝目が大変美しい。テレビの解説によると、ここの芝は厳重に管理されているそうで、全ての芝が常に正確に八ミリになるように刈り込まれているとのことである。それもこのウィンブルドンが開催されるたった約二週間のためだけに。テニスが一つの文化になってるんですなあ。


06月26日(月)
  昨日は伊勢原を二十二時半頃に出発して、自宅に到着したのは二十三時四十分ぐらいだったか。途中首都高環状線でちょっとだけ渋滞があったものの、道中実にスムーズに流れて所要時間一時間十五分ほど。日曜日の夜中と雨の土曜日を単純に比較してもどうかと思うが、あの四時間は一体何だったんだと無駄なことを考える。確かに千葉から伊勢原は遠いけど、空いてりゃこんなもんなんだよなあ。

  俺は占いの類にはほとんど興味はないけれど、とある人に小林流数秘姓名学なるページを教えてもらって、面白そうなのでものは試しとやってみたのである。結果はこれ。

『生運数から見た性格: 現実努力型
 責任感が強く勤勉。つねに心の中に目標を持ち、持ち前の執着心でねばり強くがんばり抜いて、必ず望むものを手に入れる努力の人なのです。ただ、あなたは内心は非常に温情豊かであるにもかかわらず、それを表現しないために、他人からは冷たい人と誤解を受けやすいマイナス点をもちます。また、あなたは華美やハッタリのない正直でひかえめなタイプで、人の善意を信じ、ひそかに知識の習得に努める美徳の人です』

  ううむ、えらく細かい分析だ。しかしまあ何故生年月日と氏名の画数だけでここまで言い切れるのか、その根拠はなんなんだよ一体、ってそれを言っちゃあ身も蓋もないのだろうけど、まあ一部は当たっているようなそうでないような。
  それにしても「現実努力型」で「ひそかに知識の習得に努める美徳な人」ですか。そういふ人に私はなりたひ。


06月25日(日)
  運転疲れのため更新お休み。パス回数残り七回。
06月24日(土)
  朝九時半、ドアホンの音で叩き起こされた。今日は CATV の宅内工事を午前中に行う予定で、まあ午前中といっても多分十時より前に来ないだろうと勝手に高をくくって目覚ましを十時にセットしていたのだが、きっちり朝一でやって来やがった。とりあえずちょっと待っててもらい、速攻で身支度。ううむ、まいった。

  今週の頭から始まった CATV 導入工事は予定通り終了し、すでにマンション内の TV 配信は屋上のアンテナとCATV回線からの信号が混成状態で各戸に供給されている。今日の工事は各戸の回線を CATV 回線に対応させるためのもの。とは言っても壁に埋め込まれている同軸端子クローゼットを交換するだけなので、作業自体は至って簡単で十分ほどで終了。これでとりあえず既存の NHK および各民放放送は CATV 回線から受け取ることになる(ちなみに BS は屋上アンテナで受信した信号を使用)。
  さっそくテレビをつけて肝心の画像をチェックしてみる。おおっ、今までいまひとつ映りが悪かった NHK やフジテレビはゴーストがすっかり消えて劇的に画質は良くなった。だが全体的に甘めというかマイルドというか、なんとなく輪郭のシャープさがなくなったような気がする。ううむ、こんなものと言えばこんなものか。

  今週末はまゆちゃんの六回目の誕生日で、かみさんの実家で行われるお誕生日会にお招きにあずかっているのである。ということで今日こそは、今日こそは本当に休もうと思っていたのだが、しかし今週中にやるべきいくつかのタスクをやり残してしまったのだった。そういうわけで工事終了後はいつものごとくに休日出勤。ううっ、どうしていつもこうなんだ。
  いくつかの回路シュミレーションをやらなければならないものの、PCを全開状態でブン回せばおそらく二、三時間あれば余裕で終わるだろうと軽く考えていたのだが、なんだかんだとあれこれ手間取っているうちにずいぶんと遅くなってしまった。結局全てが終了したのが予定を大幅に越えた夕方頃。慌てて車に飛び乗り、雨の中を西へ。

  急ぐ気持ちと裏腹に、雨の土曜日とあって首都高は大渋滞である。亀有から箱崎に至る七号線は、正に「でっかい路上駐車場」のごとくぴくりとも動かない。こんなことなら錦糸町でいったん降りて一般道に回れば良かったと思っても既に後の祭り。せめてもの救いは横浜ベイスターズが勝っていることぐらいか。横浜先発三浦が読売打線をきっちりと抑え、マシンガン打線もそこそこに復活してきた様子をラジオの生中継は伝えている。おお、番長もたまには良いピッチングをするもんだ。

  そんなこんなで大渋滞の七号線から首都高環状線−三号のルートで東京を横断し、東名に乗り継いでようやく伊勢原に到着したのは、会社を出てから四時間後である。同時刻に成田を飛び立った飛行機が香港に着いていると思うと、えらく伊勢原が遠く感じるのだった。ぐったり。


06月23日(金)
  今日は朝から都内某所の某半導体系商社にて久々の缶詰。昨日までは比較的良い天気だったくせに、また雨である。まあ季節柄いつ雨が降ってもおかしくはないとは言え、人がたまに外出するときに限って雨にならなくてもいいのではないか、と片手に傘、もう片手に資料満載の重量級カバンを握りしめ、天を仰いでみたり。

  群馬県のスーパーなどで「マイルドセブン」や「セブンスター」の偽物が五万三千個も見つかったそうだ。こうした偽物を作るには数千万円単位の製造装置が必要で、事件の裏には大がかりな偽造組織が絡んでいるとのこと。この偽物はなかなか良くできていて、JTのWebサイトには包装紙に書いてある「喫煙」の「喫」の字が違うとかバーコードが一本足りないなど、偽物と正規品の違いについて説明しているが、こんなの外観をぱっと見ただけでは違いなんかよく分からんな。まあそんな些細な違いはいいとして、喫煙者として非常に気になるのは肝心の葉っぱの方はどうなのか、ということだ。是非ともJTには味についても言及してほしい。正規物よりよっぽどうまかったりしたら面目丸つぶれだけど。

  明日は伊勢原にてお誕生日会。しかしいつもの休日出勤は変わらず。何時に着けるだろうか。着いたときにはとっくに全部片づけられてケーキすら無し、という事態だけは避けたい。


06月22日(木)
  カオス的な状態はさらに勢いを増し、混沌の渦はますます深く。プライオリティが同等な三つのタスクが同時進行していてそれだけでもデッドロック寸前なのに、ややこしいことにそれらが微妙に似ていて微妙に違うから始末が悪い。優秀なリアルタイムOSと違って、人間の脳内タスクスイッチャの能力には限界があるのだ。時折今自分がいったいどちらのタスクに取りかかっているのかわけが分からなくなる時がある。そういう時は休むに限る。とりあえず一服。燻らす紫煙。抱えるタスク数と血中ニコチン濃度との間は、強い正の相関関係にある。

  誰もが夢見たあのマシンがついに人類の前に姿を現した。すでに各地で話題になっているらしいので知っている人も多いと思うが、Yahoo! オークションにタイムマシンが出品されているのである。一応俺も科学技術の末端で飯を食っている身、世間の技術動向にはそれなりに目を光らせていたつもりだが、いつの間にか俺は技術の進歩に完全に置いてきぼりにされてしまっていたようだ。こんなとんでもないものが既に実用化され、しかもネット上のオークションで取り引きされる時代になっていようとは。ううむ、情けない。こんなことじゃ技術屋失格である。

  それはともかくとしてこのタイムマシンである。いったいどういう原理で動作しているのか非常に気になる。オークションサイトにタイムマシンの出品者が寄せられた数々の疑問に答える Q&A のページがあるので早速見てみた。するとなにやらこのタイムマシン、商用AC百ボルトで動作し(バッテリ動作は仕様外だそうだ)、電源には市販電子レンジのものを流用してことや、乗り込む際にはなぜか全裸にならなければならなかったり、一分程度の時間軸移動でも体感的には数年かかっているように感じること、移動中は「とてつもなく不安な気分」になること、などなどは分かった。時間旅行した先々でものすごく困るような気がするので、せめて予備のバッテリぐらい積んでおけばいいものを、などと凡人は余計なことを考えたりするのだが、しかし肝心の動作原理については「それについてはお答えできません」というお答え。まあ物が物だけにおいそれと教えることは出来ないのかもしれないけど、もったぶらずにせめてサワリぐらい教えてくれればいいのに。

  ちなみに今日現在で入札価格は九十九兆円也。記憶によるとそれは日本の国家予算を遙かに超える金額のような気がするが、さすが世紀の大発明品である。金ならいくらでも出すという豪気な御仁は世界中にいくらでもいるだろう。振り込み扱いにしてくれる銀行があるのかどうかはちょっと疑問だが。

  注目のオークション締め切りは来週。いったいどういうオチがつくのか、大変楽しみである。


06月21日(水)
  ここ数ヶ月(正確には去年からか)続いている自転車操業状態は、ここにきてますますカオス的な様相を呈しつつある。来週こそはゴールデンウィークの代休が取れると思っていたのだが、今の調子で行くとまたもや無理そうだ。なんだか今年中に消化するのは無理なような気がしてきた。ううむ、こんなことならほんの一瞬だけ暇が出来た先々週あたりに無理矢理休んでおけばよかったよ。いつまでもあると思うな暇と金。じっと手を見つめる。

  こうして細々とながらWebサイトを作っているわけだが、うちのような弱小サイトでもおおっぴらにメールアドレスを公開しているからか、どこからともなくSPAMメールが毎日のようにやって来る。内容的には「絶対確実、少資本で莫大な利益始めませんか!」のようなネズミ講ものか株式投資もの、そして残りのほとんどがエロ物である。

  で、最近やって来たSPAMメールのなかで、気になるものをご紹介。

  subject:スーパーヒロイン陵辱計画
  ワンダーウーマン、スーパーガール、その他おもに国内70年代特撮・アニメヒロインを陵辱するビデオ&実写ゲーム制作プロジェクトです。事前にオーナー参加していただくシステムですので完全に無修正の映像が提供されます。未成年不可。

  「陵辱」は「凌辱」の誤植だと思うんだけど、どっちでもいいんだっけ?それはともかく、七十年代特撮・アニメヒロインっていうと、やはりそれはキューティーハニーやメーテル、森雪、モモレンジャーとかそういうものなんだろうか。しかしそもそもそれって単にコスプレ系のAV物のような気がするが、何か特別なサムシングがあるのか。ううむ、よくわからん。

  なにせ性愛の世界は奥が深い。浅いかもしれないけど。


06月20日(火)
  昨日は俺としてはかなり早めの時間に帰宅したのだが、どうにも体がだるく、風呂に入った後すぐに寝てしまった。そのため日記の更新はサボり。半ば意地になって約一年間書き続けたこの日記、ついに更新が途切れてしまったけれど、そんなことよりもやはり自分の体の方が大事だ。たかが日記である。寝たいときに寝て、休みたいときに休む。疲れた頭で無理して書いてもろくなことにならない。ネタもないし←それが一番の理由か

  自宅のPCで使用しているIME(Input Method Editor)はWindows98に標準で付属している「MS-IME98」だったのだが、これがまた頭悪すぎというかなんというか、とにかくあまりの変換効率の悪さに辟易していたのだ。
  ちなみに俺はDOS版一太郎(フロッピーディスクで起動していた時代だ)の頃からの「ATOK」ユーザで、会社のマシンではもちろん未だに「ATOK」を使っている。数えるだにもうかれ十年以上使用しているわけで、キー入力する時の指使いも文節変換に関わる思考方法もすっかり「ATOK」式に染まっていて、本当はどうにも「MS-IME」は手に馴染まないのだが、なにより「タダ」だというそれだけの理由で我慢して使い続けていたわけである。丁寧に辞書を育てみたり、自分好みの使いやすいキーバインドに変更したりして、出来る限り「ATOK」に近づけるべくそれなりの努力をしてみたのだ。

  しかしとにかく誤変換が多すぎて、文字入力の効率が非常に悪いのである。たとえば「超砂糖系(調査統計)」や「今日散党(共産党)」、「ホウ素憂し(包装紙)」なんてのはまだかわいい方で、なにせ何度も入力して辞書に単語登録までして学習させてある俺の名前までたまに間違えやがる始末。どう変換したら「濱田君彦」が「浜唾棄見彦」になるのか。頼むから教えてほしいぞMicrosoft。

  堪忍袋がぶち切れそうになった先日、PC購入につき合った折りについでに「ATOK」の最新版である「ATOK13」を購入したのだった。普通に買うと七千円ほどするところを、PC本体購入のどさくさに紛れてバンドル版を買ったため三千円の格安価格。良い買い物である。

  ということで、今これは早速「ATOK13」を使って書いているのだ。さすがの変換効率の高さは実に快適である。「貴社の記者が汽車で帰社した」とか「東京特許許可局」、「暑い夏に厚いコートを着ながら熱いお茶を飲む」なんてベンチマーク的な文節なぞもちろん一括に変換。「大蒜の芽の甘煮」なんていう、およそ誰も書くことのないような文章も一発変換である。って、今思いついたこんな言葉もちゃんと変換するとは。恐るべしATOK。ううっ、腹減った。

  とにかくこれで文章入力効率が飛躍的にアップである。もちろん変換効率が上がっても文章までは自動的に書いてくれないので日記や雑文を書く効率が上がるわけではないが、それ浜食べ角歯無しだ。あ。


06月19日(月)
  体調不良のためお休み。パス回数残り八回。
06月18日(日)
  今日はかみさんの友人のPC購入につき合うため、朝から秋葉原である。

  今日もいつものごとく「PCお買い上げ→荷物運搬→セッティング」のフルコースなので車を出さなければならないのだが、時はボーナス商戦まっただ中。しかも今日は日曜日。とくればアキバは大混雑が予想され、車なぞ停めるところなぞ無いに決まっている。週末のアキバ名物、駅前駐車場大待ち行列に延々並ばなければならないなんて真っ平御免こうむりたい。それを回避するには午前中の出来るだけ早い時間、せめて午前九時半前には秋葉原に到着していたい。
  ということで、余裕を見て午前八時半に自宅を出発。おかげで久しぶりに七時台なんかに起きたもんだから、とにかく眠くてかなわん。

  予報では週末の天気は梅雨真っ盛りの土砂降り大雨になるとのことだったが、朝の段階では前日からの雨はすっかり止んで薄日が差し、買い物をするにはまずまずの天候状態である。雨の中、重たい荷物を持って歩き回る羽目になることを覚悟していたから、この予報外れは大変ありがたい。いやあよかったよかった雨にならなくて、なんて言ってるそばからどんどん雲が縮小していき、秋葉原に着く頃には真夏並の強烈さで太陽がギラつくすっかり良い天気になってしまった。とりあえず雨の心配はなくなったが、今度は暑さが心配である。ううっ、極端すぎるんだって。

  駅前で同行者と合流して早速巡回開始である。ところで事前情報によると、ここのところのインテル製プロセッサの供給不足からPCベンダ各社のマシンはいずれもかなりの品薄状態になっているとのことで、実は天気よりも肝心のPC本体が買えるかどうかのほうが心配だったのだが、一通り回ってみた感じではたしかに機種によっては完売在庫なしの物もあるものの、全般的には特に極端な品薄ではないようだ。目星を付けていたこれもほぼ予算として考えていた値段を付けているところを見つけて無事購入。その他モニタ、プリンタなど周辺機器一式もお買い上げしてかみさん友人宅に向けて東へ。

  ラックの組み立て、PCの立ち上げ、プリンタのインストールなどなどのセッティングはほぼ順調に進み、無事にネットへの接続までセット完了。電話線の引き回し工事(一階から二階まで鴨居伝いにモジュラジャックを這わせていく作業)にずいぶんと手間取ったため思ったよりも時間がかかってしまったが、まあまあこんなものかというところだ。

  しかしまあ最近のメーカ製PCは良くできているのである。組み立てて電源を入れれば後は勝手にシステムインストーラが立ち上がって、いくつかのキー入力をしてボタンをポンポンと叩いていくだけで自動的にすべてのシステム設定をやってくれる。定番のポストペットをはじめとして、プリインストールされているアプリケーションもてんこ盛りだから、メール、Web、ペイント・レタッチ、音楽系、はがき作成などなど、およそ平均的な初心者ユーザであればやりたいことのほぼ全てがほとんどPC購入時のそのままで簡単に手に入ってしまう。マシンスペックも十分に向上しているから、3D系のゲームをゴリゴリやるなんてこと以外なら、パワー不足に悩むこともないだろう。そんなマシンがたった十万円そこそこの値段で買えちゃうのである。良い時代になったものだ。

  それにしてもこれでCOMPAQ、富士通、そしてso-netユーザを何人世話したことになるのだろう。そろそろ記念品の一つでも貰ってもバチは当たらないと思うのだが、そういうことで担当者様、これを読んでたらなんかください。


06月17日(土)
  梅雨空に逆戻りの土曜日は例のごとく休日出勤。今日こそは休めるかと思っていたが、なんだかんだごちゃごちゃまぜくり回した結果の御出勤である。ほんとにもう、我ながらよくも働くものよ。ま、要領が悪いとかそういう次元でないところに救いがあるか。

  週末恒例、性懲りもなくまたもやワインを空けて撃沈寸前な私。明日の朝は早いのでこの辺で。
  と、ふと時計を見るに午前二時半。明日七時起きだったような気がするのだが。


06月16日(金)
  皇太后逝去。ここのところは高齢によりほとんど体の自由が利かず宮中で静かに暮らすことが多かったそうだが、御年九十七歳と聞けば十分に大往生だろうと思う。

  皇太后というと、昭和天皇に寄り添うように立つ姿をテレビや新聞で見かけた程度の印象しかないが、にこやかな顔がいかにも「皇室スマイル」然としてはいても不思議と嫌味な感じではなく、上品なオーラが全身からにじみ出るキャラクタは嫌いなタイプではなかった。俺がものごころついたときには皇太后(その時は皇后だったが)はすでにそれなりの老齢であったから、九十七歳と聞いてもまあそんなものかというのが正直なところだが、なんでも歴代の皇后としては最長寿だったそうだ。ちなみにこれまでの最長寿は、第七十代後冷泉天皇の妃だった寛子皇后(一一二七年没)の数え九十二歳。今から約九百年前、現代と違って平安時代末期の衛生環境の悪い時代によくもまあそれだけ長生きしたものだと、皇后逝去とは全然関係ないところで感心してみたり。

  ともかく、先日のジャンボ鶴田に続いてこれでまた昭和を代表する人物が一人いなくなってしまったわけである。ジャンボ鶴田と皇太后を同列で論じるのもどうかと思うが、しかしプロレスラーも皇族も「象徴」という意味では人の記憶の中にあっては同じ高さに位置する。その象徴達の死。これも万物固有の時の流れの成せる業であってどうにもならないことだが、「死」という象徴的で不可侵な事実を眼前に突きつけられると、昭和という時代がまた少し遠くなってしまったようで、同じ時代を生きた者としてはなにかこう寂しい気がしてならない。

  ともあれ、合掌。


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