みくだり日記    2000年09月後半
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09月30日(土)
  今日はかみさんの友人の PC 購入につき合うために朝から秋葉原。今回も購入・運搬から、ラックの組み立て、PC のセッティング、ネットへの接続設定、使い方の指導などなど、いつも通りのフルコースである。そしてこれまたいつも通り車での秋葉行きだから、駅前駐車場確保のため朝七時半起床だ。昨日もなんだかんだで四時前ぐらいまで起きていたから、完全寝不足状態。まったく、早起きすることがわかっているんだからもうちょっと早く寝ればいいと我ながら思うものの、普段の生活サイクルはおいそれと変更できないのである。睡眠不足の体で半日アキバを歩くのはちょいときついが、暑い夏の盛りと違ってもうだいぶ涼しいのが助かる。

  ところで今回のクライアント(と言うべきか)は、中学生の男の子がいるお母さんで、ほとんど PC にさわったことがない初心者の人。とりあえずメールや web などのネット関連と、年賀状や住所録を作ったり、という用途で、あとは Word と Excel も使ってみたいというご希望。PC 本体の他にプリンタとラックを含めて予算十五万から二十万円の間。さっぱりわからないので完全におまかせするとのこと。実はこういう希望が一番困っちゃったりするのだが、いろいろ悩ん末に、在庫状況や予算分配から結局以下のような組み合わせとなった。

  COMPAQ の Presario シリーズはつい先日フルモデルチェンジしたので購入したのは型落ち品だが、しかし発売されたのは今年の六月で、型落ちといってもまだほんの三ヶ月前のモデル。スペック的には十分すぎるほどだし、なにより価格が安い。七月にもかみさんの友人にこのモデルをすすめたのだが、その時より一万円以上安くなっている。在庫玉数もわずかだったため迷わず購入。この値段ならおそらくあっというまに売り切れてしまうだろう。やはり勝負は土曜日の午前中だよなあ。

  モニタは三菱。本当は定番の SONY か 飯山 にしようと思っていたけど、これも値段の安さにつられて購入。このモニタは相場が三万二千円前後だから、多分アキバ最安と思われる。さすが SIGNAL。LAOX では PC を買ったら二万円分の買い物券をもらえるキャンペーン期間中で、それをまるまる使ってプリンタをゲット。実質十一万円そこそこで PC 本体とプリンタを購入できた計算である。こんなので本当に利益が出ているのか人ごとながら心配になるが、こういう買い物をするとプリンタを単体で買うのがバカらしくなってくる。

  プリンタがタダ同然で買えたために当初の予想よりもだいぶ安く上がった買い物を終了したのち、セッティングのためにかみさん友人宅へ。ラックの組み立てから PC 本体の設置、プリンタの接続、各種アプリケーションのインストールや、プロバイダとオンラインサインアップをしてネットへの接続設定などなど。一連の作業は過去何回もやっているので慣れたものだが、それでもなんだかんだで一日がかりになってしまう。ラックの組み立てでちょっと手間取ったものの(部品が一つ梱包されていなかった)、概ね順調に終了。セッティングを終え、使い方の説明をし、午後九時ごろに全てが終わった。ううむ、疲れた。


09月29日(金)
  ええと、昨日書いた大技「火の鳥スペシャル」ですが、これは新体操じゃなくてシンクロナイズド・スイミング団体の話でありました。何をトチ狂ったか、水着とレオタードをすっかり混同してしまいました。昨日の日記は自ら見せしめとして修正しません。いわば放置プレイ。ああ恥ずかしい。

  ということで、間違いをお詫びして訂正するとともに、見事「火の鳥スペシャル」で銀メダルを獲得したシンクロ団体チームに敬意を表します。いやあ、しかし「鳳凰の型」でジャンプして火の鳥ってことですか。テクニカル・タームの「空手」に続き、それはそれで素晴らしい演技でしたが、ううむ、欲をいえば火を使ってほしかった私でありますファイヤー。まだ言うか。

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  今年のプロ野球ペナントレースも残りあとわずか。すでにペナントの行方は最もつまらないところに落ち着き、冷たい秋風が吹く中を、日程消化のみを淡々とこなす静かなゲームが続いている。そんなチームの一つ、横浜ベイスターズから、権藤監督が今期限りで辞任するという発表があった。

  無駄な送りバントなしで、とにかく打ちまくる徹底的な攻撃野球、システマティックな投手継投術、思い切った若手の起用など、これまでの横浜にはない独特の野球理論を導入した権藤監督は、就任一年目でいきなりチームを日本一に導く。しかし優勝候補筆頭と呼ばれた昨年は、佐々木を含めた主力選手の故障者が続出して結果は三位、読売の独走を阻む唯一のチームと期待された今年は(おそらく)四位と、思ったほど成績が振るわなかった。その責任を取っての辞任、ということだそうである。

  あくまでも自らの美学に基づいた、強引とも頑固ともとれる戦術、選手起用方法を巡り、裏では選手やコーチ陣との確執があったとも聞く。ファンの間でも批判は多かった。しかし打つときは徹底的に打ち、走り、そして負けるときは完膚無きまでボロクソに負ける。確かに好不調の波は大きいけれど、そんな豪快なスタイルに魅せられてファンになった人も多いはずだ。そしてそもそもそういう野球が、大洋ホエールズ時代から連綿と続く横浜の姿ではなかったか。そうしたストロングタイプの集大成として、日本一の座を勝ち取った権藤監督の功績は大きいと思う。

  しかし二年続けて優勝できなかったからって監督更迭とは、万年 B クラス時代を思えばなんと贅沢なことか。ちなみに後任にはパ・リーグ所属鉄道会社球団の元監督が就任する可能性が高いとのこと。今の横浜のチームカラーと百八十度違う方法論を持つ人が監督になることで、一体チームがどう変わっていくのか。いろいろな意味で今から来年が楽しみではある。


09月28日(木)
  関東地方では販売中止の憂き目にあってしまった「フラン 森いちご味」。しかし販売中止と言っても、永久的に発売しないということではない。予想以上の大量の需要にバンザイしてしまっただけのこと。製造元の明治製菓は生産・供給体制の目処がつきしだい順次販売を再開したい旨の声明を発表している。だが、それが一体いつになるのかは、現時点では全くわからない。少なくとも言えるのは、手にすることが出来るのは店頭に並んだ在庫のみ。どうしても食いたければ、見つけたら即買い、ということだ。

  そんなわけで、昨日から近所のスーパーやコンビニを回って買い占めに走った結果、とりあえず五箱をゲット。最後の備蓄用に一箱とっておくとして、残りの四つである。ううむ、これは大事に食べていかなければ。

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  新体操団体予選。大技「御所車スペシャル」が炸裂(って言い方も変だが)し、見事に予選を突破して決勝進出。決勝では「御所車」を越えるさらなる大技、「火の鳥スペシャル」で勝負するそうだ。ううむ、いったいどんなんだろうか「火の鳥」。まさか燃えるのか。火を放つのか。ファイヤー。

  ところでどうでもいい話なんだけど、「御所車」を調べようと yahoo! で検索してみたら、なぜかヒットしたのは山口県下関市にあるふぐ料理の割烹だった。まあ「御所車」なんて確かに語感はいかにも高級そうなイメージだけど、そもそも平安時代の貴族ってふぐを食ったのだろうかという疑問がよぎる。ああしかし、ふぐ。美味そう。

  スナック菓子にふぐ。まさに食欲の季節まっただなかの私だ。太るぞ。


09月27日(水)
  夜中、切れてしまったタバコを買いに表に出た。涼しい。というより寒い。ううっ、T シャツいっちょで出てくるんじゃなかった。少しだけ後悔しながらぶるっと身震いを一発。ふと空を見上げると、明るく輝く木星と牡牛座のアルデバランが仲良く並んでいるよりももっと下、地平線の少し上あたりに見慣れた星の並びが。オリオン座である。昼間の景色はついこのあいだまで暑い夏だったのに、夜空は早くも冬の装いに衣替えしつつある。左斜め四十五度に傾いたオリオンの姿を見ていたら、なんだか余計に寒さが増してきたような気がして、早足で家に帰った。そろそろ鍋でも食うかなあ。

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  過去十三年間無敗。最近十年にいたってはただの一ポイントも奪われたことがないという圧倒的な強さ。もちろん過去三回のオリンピックでは金メダルをあげ、今度のオリンピックでも四つ目の金は確実と言われていた。正に“人類最強の男”、レスリングのアレクサンドル・カレリン。しかしシドニー・オリンピック、グレコローマン百三十キロ級決勝戦。得意の「カレリン・リフト」は一度も炸裂することはなかった。その無敗伝説がついに終わるときが来た。

  昨年、プロレスの前田日明が引退試合の相手としてカレリンを選んだのは記憶に新しい。前田も引退するとは言え、かつては“プロレス最強の男”と呼ばれた男。その前田がまるで赤子同然扱い、百二十キロ近くある鍛え上げられた体が軽々と空中に放りあげられ、為す術もなくあっさりとスリーカウントされた。
  「奴を倒すには、ゴリラにレスリングを教えるしかない」
  前田にそこまで言わせしめた男、アレクサンドル・カレリン。

  しかし“人類最強の男”を倒したのはゴリラではなかった。アメリカからやって来たほとんど無名の男、ルロン・ガードナー。

  「できるんだ、と信じてやってきた。を相手に練習したんだ。カレリンはそれより少し動きが早かったけど…」

  そんな猛特訓したような奴にだったら、負けても仕方がないのだろうか。でも牛相手にいったいどういう練習をしたのかガードナー。頼むから教えてほしい。


09月26日(火)
  日が照る昼間はまだまだ暑いが、夜中に表を歩くと半袖シャツではちょっときびしいぐらいに涼しい。もうすっかり秋なんですなあ。

  「好きな食べ物は?」と聞かれて「不二家のマロンパフェ」と答えていた幼少期。三つ子の魂なんとやらではないが、その嗜好は現在に至るまで続いており、甘い物には目がない私。いい年した大の大人が「私、甘党なんですぅ」と公表するのも少し気が引けないこともないけれど、でも事実なんだからしょうがない。しかしどうしてそんなに甘い物が好きなのか。それもこれも、おそらく俺の体の奥底に楔深く刻み込まれている糖尿病家系の遺伝子が俺を甘い物へと誘うものと思われる。ええ、先祖代々甘党なんです。わたしんち。

  しかし俺もそろそろ年齢的にはおっさんの部類。祖父、そして父親の糖尿に苦しむ様子を鑑みるに、それが将来の己が姿、衰弱しきったランゲルハンス島(腎臓にあるインシュリンを分泌する細胞)が身体に及ぼす凄惨な光景であると、今のうちからできるだけ甘味を自重する俺である。食いたい。しかし我慢しよう。もっと砂糖を。でも糖尿は怖い。食うべきか、食わざるべきか。それが問題なのである。

  だからって、だからってそれはないのではないか明治製菓。甘みを極力控えている今、唯一楽しみにしていたのが「フラン 森いちご味」を食うことだったのに。なぜ販売をやめるか。それも発売開始からたったの四日こっきりで。ちきしょー。俺にフランを食わせろ。とりあえず在庫あるだけ全部俺んとこに持ってこい。


09月25日(月)
  寿司四十個、ステーキなら軽く二キロ近く食べるという恐るべき胃袋の持ち主が金メダルを飾ったシドニー・オリンピック。時間さえ合えば興味ある種目をテレビ放送で見てそれなりに一喜一憂しているわけだが、その中でも今回のオリンピックで個人的に最も注目していた競技は体操である。こう見えても元体操部所属の私。多少なりとも経験のある競技ほど、大変興味深く見ることができるのだ。

  で、今日は男子個人種目別が行われ、日本のエース塚原選手も得意の鉄棒に出場したのである。塚原は先日の団体戦で四位と涙をのみ、さらに個人総合は右ひじ痛の影響であん馬に失敗して十八位と振るわず、最後の意地を見せたいこの種目。だが最初の離れ技「コールマン」で惜しくも落下してしまい、結局は出場八人中最下位の八位で、またしても結果が出せなかった。ううむ、どうもこの人、実力はあるのに本番で力が発揮できないタイプと見た。練習ではいい感じで試技していたのに、どうしてか。って、せいぜい床なら力ずくでの後方転回(バック転)、鉄棒では順手車輪が出来た程度で、大会出場などとは全く無縁のヘタレ体操部員にそんなことは言われたくはないだろうな。けがをおしてあれだけの演技が出来たのなら、よく頑張ったと言ってあげたい。

  ところで塚原選手の父親は、跳馬の「塚原跳び」で有名な元五輪金メダリスト。「塚原跳び」は現代体操では加点の対象にもなってない簡単な技だけど、俺も現役のころはこれぐらいならなんとか出来ました。


09月24日(日)
  予想通りまるまるつぶれた日曜日。そりゃまあ女子マラソンがスタートする頃に寝てるんだから、つぶれるてしまうのは必然なわけで。ああ。

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  勝軍の将いわく、「何が起こるかわからない、それが野球なんですねえ(語尾上がり)」だそうで。まあ勝って当たり前、負ければボロクソ非人扱いの状況できっちり結果を出したところは認めるが、あれだけ金に物をいわせて選手を集めておいて「何が起こるかわからない」はないだろうが。たとえ Low IQ でも勝てば官軍。俺達負け犬。「おめでとう」とは口が裂けても言わないけれど、負け犬達は歓喜の輪をじっと眺めることしかできないのである。
  まあしかし長い間野球ファンをやってきたが、これほどつまらんシーズンも珍しい。予定調和なんかクソくらえ。

  ということで、今年もまた秋風が身にしみるシーズンの到来である。残る唯一の希望は首位打者だけか。頑張れ、金の字。


09月23日(土)
  昨日は通常の生活サイクルからあまりにもかけ離れた早起きをした反動で早い時間に眠くなるかと思いきや、これが夜遅くなってもさっぱり眠くならず、結局寝たのは朝の六時。都合二十四時間起きていたことになる。今日は休日出勤もなく、久しぶりに特に予定のない土曜日ではあるが、こういうときこそ時間を有効に使って普段出来ないようなことをあれこれやるべきである。そんな決意のもと、一応目覚まし時計を昼の十二時にセットしておいたのだが、なんの役にも立たなかったようだ。起床時間午後五時。三十路を超えたいい大人の社会人として、いいんだろうかこんな生活。いいじゃないか、にんげんだもの。

  そんな昨日の反省など一つもなく、これを書いている今も日曜日の朝六時である。ああ、また今日も一日がつぶれること確実。それもまたよし。いやあ、面白いっす「DINO CRISIS2」。結局ゲームか。


09月22日(金)
  六時起床。窓を開けてまだ柔らかい日差しを浴び、早朝の少しひんやりした空気を胸一杯に吸い込むと、いまだ半睡眠状態にあった脳細胞が一気に目覚め、体中に活力がみなぎってくるようである。今日も一日頑張って仕事に励もうと誓いを新たにしたくなる、そんな気にさせる朝の凛とした風景である。わけがない。気分最悪。死ぬほど眠い。

  しかし今日は絶対に遅刻はできないという前提はあったとはいえ、よくぞ起きられたものである。やれば出来るではないか、俺。だからといって生活態度を改めて毎日こんな時間に起きようなどとは微塵も思わない。ああ出来ることなら毎日昼まで寝ていたい。

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  「エロイカより愛をこめて(二十六巻)」(青池保子著:プリンセス・コミックス)読了。バルト海での NATO 海軍軍事力の半分を無力化するというロシアの極秘情報をバルト三国から入手する任務についた、「鉄のクラウス」ことクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐の今回の活躍の舞台はデンマーク。相変わらず現在の国際情勢を織り込んだ緻密なストーリーと、その上にのるユーモアとのバランスが絶妙で大変楽しい作品である。もちろん少佐以下、エロイカ、ボーナム君、「ミーシャ」など主要キャラは健在。年齢を重ねるごとにキャラの顔(というより顎か)がだんだんと長くなっていくのが気になると言えば気になるところか。

  しかし一応は少女マンガというジャンルにカテゴライズされるのに、これだけおっさんばっかり出てくるマンガも珍しい。途中幾度かの連載中止を挟んだものの、今も「プリンセス」誌で現役連載中というとこだが、はたして今の若い女の子が「エロイカ」を読んでどう思うのだろうか。大変興味がある。

  ところでエーベルバッハ少佐の部下「 A 君」の新婚旅行先がデンマークだったということだが、ドイツでは新婚旅行でデンマークに行くのはポピュラーなんだろうか。と思って地図を調べてみたら、ドイツとデンマークって陸続きのお隣同士だったことが判明。目視で距離を測ってみると、ドイツのボン( A 君在住地)からデンマークのコペンハーゲンまでは、一昨年航空便を利用したことのあるデュッセルドルフ − ロンドン間とほぼ同距離。所要時間はたしか一時間半ぐらいだったか。ううむ、こんなに近かったとは。デンマークというとなんとなく「北欧の遙か遠い国」という勝手な印象があるのだが、これだけ近距離であれば新婚旅行に限らず気軽に旅行にでも行ける距離で、見所の多い(らしい)デンマークはドイツの人にとってポピュラーな旅行先なんだろう。

  しかしこうして改めてヨーロッパの地図を眺めてみると、思ったよりもずっと狭いのである。これだけ狭いところに多くの国が地続きで密集しているわけで、古代から連綿と国家間のせめぎ合いが続いているのもなんとなくうなずける。東西冷戦が終結した今も、相変わらず少佐が多忙を極めているわけがわかるような気がする。


09月21日(木)
  ちょっと久しぶりに日付が変わるまで仕事。予期せぬトラブルがあったり、なんだかんだでドタバタしているのは仕方がないとしても、どうしてこういつもいつも綱渡りになってしまうのか。たまにはもう少し余裕を持って仕事にのぞみたいものだ、って全部自分のせいなんだが。

  明日は外出のため六時起き。どちらかというと、いつも起きるより寝る方に近いこんな時間に、はたして起きられるのかどうか。しかし遅刻は厳禁なのである。絶対に起きて、そして予定通り家を出なければならないのだ。起きる自信がないのなら、いっそこのまま寝ないで朝を迎えるという手もあるが、明日のスケジュールを考えるとさすがにそれはちょっとなあ。

  そういうわけで今日は短めに。「エロイカより愛をこめて(二十六巻)」は明日読もうっと。


09月20日(水)
  移動性の高気圧に包まれて、気温は高いながらも湿気が低くて大変過ごしやすい一日だった。この空気感はまるでオーストラリアみたいである、ってこういう風にネタをふっていくのもなんだが、とにかく世間はオリンピック一色だ。

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  今日は久しぶりに仕事を定時で終了。通常であればそのまま家に帰って晩飯を食うところだが、今日はかみさんがバリ島関連のオフ会に出かけてしまったのである。ということは、晩ご飯はどこかで済ませてこなければならないのだ。ううむ、一人で外食か。うむ、ここはやはりあれしかなかろう。あれだ。久々の「一人焼き肉」だ。ちなみに「一人焼き肉」とは一人っきりで焼肉屋に行って肉を食うことなのだが、読んでそのままなのであまり詳しく書かない。書いてるけど。とにかくそうと決まったら近所の焼肉屋へゴーだ。サッカーなんかどうでもよろしい。

  しかしどうなんだろう。男一人、ポツネンと焼肉屋に入っていく姿は、相当奇異に見えるのだろうか。そりゃあ焼肉だ。鉄板でジュージューいってる肉をつつきながら、大人数でわいわい食うのが普通だろう。それはわかる。俺にもわかる。しかしである。俺は今日は肉が食いたいのである。脂したたるカルビや歯ごたえコリコリ味付けさっぱりの塩タンや、脂肪少な目体に優しい赤身ロース、なかなか噛み切れないハラミ、ついでにカルビクッパその他もろもろ、とにかく焼肉屋で飯が食いたいのである。カララ〜ン。いらっしゃいませー。何名様ですかー?一人。お一人様ですかー?一人だ。お一人様ですねー。だから一人だって言ってんだろ。ではカウンター席でよろしいですかー?あっちのテーブル席がいっぱい空いてるじゃねえか。一人でも俺は広いところに座りたいんだよ。ではこちらへお願いしますー。って、やっぱりカウンター席かよ。さては一人とみてなめてやがるな。おしぼりどうぞー。オーケーわかった、わかったよ語尾を伸ばすクセを持つおねえさん。俺も一人の身、君の顔に免じてここはカウンター席に甘んじて座ってやるぜ。でもな、俺は食うぞ。一人でだって死ぬほど食ってやる。ご注文はなにになさいますかー。よっしゃあ、店にある肉全部もってこんかい。

  脂ののったカルビ肉は大変うまいが、しかし人間が一回に摂取しうる食事量には限度というものがあるのである。やはり焼肉は大人数で食べた方がおいしいに決まっている。負け。完敗。


09月19日(火)
  俺を雇用する会社が国際的な品質システム規格である「ISO9000」の認証を取得(より正確に言うと、ISO9001 の認証取得)してから早数年。まあ今時、製造業に携わるメーカであれば、どこの会社でも ISO9000 ぐらい認証されていて当然なのだが、俺を雇用する会社がこの規格の認証を取得したのは日本でも早いほうだったと思う。で、ISO9000 によると、社内の品質システムが正常に稼働しているかを自分たちの手によってチェックする「内部品質監査」を定期的に行うべし、と定められており、俺を雇用する会社の場合は春と秋口の年に二回、毎年行っている。

  俺はその監査を執り行う「内部品質監査員」の一員にどういうわけだか任命されていて、「内部監査」時には社内のあちこちの部署で文書の不備を見つけたりハンコの押し忘れを指摘したりと、重箱の隅をつつくようにネチネチと監査をするわけなのだが、実は昨日から今日にかけて二日間がその「内部品質監査」実行の X-day だったのである。

  ところで品質システムの監査といってもなにもそう難しいことはなく、一応監査マニュアルがあるので基本的にはそれに沿ってチェックを進めていけば一通りの監査を行うことが出来る。しかしそれだけではあくまで表面上のチェックにしかならないことがままある。より深く細かく、監査対象の部署の業務にかかわるもっと深いところ、言い換えればより不具合の出やすいところをチェックするには、当然ながらその部署の業務内容について詳しく知る必要がある。

  監査のわずかな時間でこれをやるにはなかなか大変で、しかも自分が常日頃かかわっているわけではない部署の場合はさらに困難が増す。ほとんど知らなかった業務内容を短時間に理解し、仕事や文書の流れを把握して、そこに隠れている不具合を見つけだすには、それなりの集中力と根気がいる。もちろん他の部署の仕事に触れて勉強になることも多い。しかしこんなのを朝から晩まで一日中やっていると、精神的にも肉体的にも大変疲れる。大変疲れるので眠くなる。眠くなるとどうでもよくなる。どうでもよくなると辞めたくなる。いいじゃん、俺はもう十分に監査してさ、いっぱい不具合を見つけたさ。そろそろ潮時、誰か替わってお願い。

  そう言えば監査員に任命されたときに「任期は三年で次の人に替わるから」と言われて渋々引き受けた記憶があるのだが、監査員になってもうかれこれ四年あまりである。しかし一向に任期終了になる気配はない。ううむ、だまされたのだろうか。


09月18日(月)
  一週間ほど前に衝動買いしてしまった CD-R/RW ドライブ。なんだかんだといじくる暇がなくて、箱に入れたまま放っておいたのだが、そろそろ初期不良だったときの交換期限なども考えてインストールしてみることにしたのである。

  まあインストールと言っても大したことではない。PC のフタを開けて五インチベイにドライブをセット。ATAPI タイプのドライブなので、マスタ/スレーヴのジャンパ設定にさえ気をつければ、あとは勝手に BIOS と OS がドライブを認識して、ハード的なセッティングは終了である。電源を投入し、ブート時の BIOS 起動画面と Windows が立ち上がった後のコントロールパネルでドライブを認識していることを確認できれば基本的なところはオーケー。後はドライブにおまけで付いてきた CD-R 用のライティング・アプリをインストールすれば、万事めでたく完了である。
  以上、PC のカバーを外してからアプリのインストール終了まで約二十分。今まで幾多の PC を組み上げてきた俺にとっちゃあ、こんなことぐらいは朝飯前ってなもんよべらぼうめ。なぜ江戸っ子か。

  ところが、いくらやっても CD-R にデータが書き込めないのである。ライティング・アプリで CD-R にデータを焼き込もうとすると、「ATAPI のエラー云々」なるエラーメッセージが表示されてそれっきり。ディスク自体はちゃんと認識しているし、中身もちゃんと読める。なのに書き込みだけがどうしてもアウトなのである。「ATAPI なんちゃら」ってことだからケーブルの結線かジャンパの設定かと、もう一度 PC のケースを開けて確認したが間違いはない。ううっ、どうしてだ。なんで書き込みができんのだちきしょー。

  結局悪さをしていたのは、ライティング・ソフトをインストールしたときについでにインストールしてしまった常駐型アプリだった。このアプリ、メディアがドライブに挿入されたことを検知すると、そのメディアを勝手に UDF(Universal Disk Formt:CD-R をファイル単位で書き込みできるようにするフォーマット)デバイスとして認識するようにフックしてしまい、他のアプリがメディアを参照しようとすると、UDF 以外のフォーマットでは書き込みが出来ないようにしてしまっていたのだった。一般的に CD-R にデータを書き込むときはセッション単位が基本であり、ライティング・ソフトもセッション単位で書き込むように初期設定されていたので、メディアへのアクセスが拒否され、いくらやっても書き込みエラーになってしまうのである。

  脱力しつつ、その常駐型アプリを外してもう一度ライティング・ソフトから書き込みを行ってみると、当然ながら何の問題もなく書き込み終了である。なんなんだよそれ。分かってみれば単純なことだが、まさかこんなことになっていようとは。

  くそう。明日も起きるの早いんだよう。俺の睡眠時間を返せ。


09月17日(日)
  台風が東にそれて直撃は食らわなかったからか、明け方に雷混じりでかなり強めの雨が降ったものの、午後にはすっかり晴れてしまった。昨日は多摩や神奈川では雷と大雨で停電したり電車が止まったりとえらいことになっていたようで、雷雲が東に流れてお次はこっちの番か、と警戒していたのだけど、結局大したことがなくて助かった。しかし今年は雷が多い。もっとも初夏から秋口にかけては雷のシーズンではあるが、それにしたって今年の雷発生頻度は異常である。

  雷といえば落雷によるサージ破壊で、雷がバンバン落ちた昨日も多摩や神奈川西部では電話が使えなくなったと NTT に苦情が多く寄せられたそうだが、調べてみるとほとんどが雷サージで電話機本体が壊れていたそうだ。そろそろ我が家も真剣に耐雷サージコンセントでも導入しようと検討はしているのだけど、あれこれ選んでいるうちに雷シーズンが終わってしまいそうな気がする。まあシーズンが終わろうとも、いつ何時雷が落ちないとも限らない。備えあればなんとやらで、PC や家電製品がぶっ壊れてから後悔するのも悔しいし。

  いまさらながら台湾ネタ。

  先々週訪れた台北には、やたらとスターバックスがたくさんあったのである。最近は日本の首都圏でもだいぶだいぶ店舗が増えてきたが、台北市内の店舗数の多さは尋常ではない。繁華街ではだいたい二〜三ブロックおきに一つあって、街中を歩いているといたるところにある、という感じである。どうしたって台湾というと「お茶(中国茶)の国」というイメージがあるのだが、こういう新興コーヒー専門店もそれなりに受け入れられているのだろうか。

  ちなみに店構えや店員のユニフォームは日本のもの(本国でもそうなんだろうが)と全く一緒。値段も例えば「アイス・カフェ・ラテ」が tall サイズで九十元(約三百円)だから、物価的にもほぼ同一だった。ただ台湾ではちょっとした喫茶店や露天の店なら、三十元も出せば大きなカップ入りのジュースやコーヒーが飲めるので、相対的な値段としてはかなり高めではある。その割にどこの店でもそれなりにお客が入って繁盛しているところを見ると、すっかり市民権を得ているんだろう。

  ところでちょうど台北を訪れたころは、中秋の名月(今年の場合は九月十二日)に向けてのお月見セットのセールが花盛りだった。中国で中秋の名月と言えば、なにはなくても月餅である。スターバックスでも月餅を売っていたんだけど、さすがというかなんというか、それはもちろんコーヒー味の月餅であった。ううむ、どんな味がするのか、食ってみれば良かった。


09月16日(土)
  某半導体メーカのとんでもないミスにより、またシリコンウェハの形成製造からやり直しとなってしまったカスタム IC チップであるが、しかしこちらも予定していた日程というものがある。失敗しました、はいそうですかと受け入れられるわけはないのである。とにかく製造ラインは特急で動かしてもらうのはいいとして、それが出来上がってくるまでの間、予定していた当面の日程をなんとかこなさなければならない。それにはどうしても IC チップがいる。最低限でいいから、出来れば動くものを。

  ということで、出荷検査で不良品としてはねられたゴミの中から機能的にはなんとか使えそうなものを探しだしてもらうことになったのが一昨日の話。担当者の不眠不休の努力により、数百個の不良品の中から電気的には不良はあるがファンクションとしては一応動くだろうと見つけだしたのが二十五個。それが今日の午後、ようやく我々の元に到着した。ちなみに某半導体メーカの担当者は秋田から飛行機に乗り、羽田空港のカウンタで東京の営業担当者に IC を渡した後、再び飛行機で秋田にとんぼ返りしたとのことだ。自業自得とはいえ、ご苦労なことである。

  そんわけで、今日は午後から休日出勤して、IC チップの動作確認である。せっかく今日は楽しみにしていた男子体操団体の予選がやっているというのに、こういう事情ならしかたがない。

  結局二十五個の IC のうち、まともに動いたのは六個であった。意外に多かったと言うべきか、たったこれだけと言うべきか。まあゴミの中から見つけた割には、これでも多かった方か。なにせ贅沢をいっている状況ではない。

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  柔道で金メダルを連続で奪取したり、女子の競泳でも銀メダルを取ったりと、なかなか春から縁起の良い(南半球は今、春だ)シドニー・オリンピック。そういう毎度おなじみの競技にくわえて、今回からトランポリンとトライアスロンとテコンドーが種目に加わるそうである。オリンピックって開催されるごとに新しい種目が加わるのだけれど、あまりに競技数が増えすぎてさぞかし運営は大変なんだろうと思う。

  しかし増える種目があれば消えるものもあるはず。たしか今世紀の始め頃は「綱引き」なんて、まるで小学生の運動会のような種目があったそうだが、それと同じようにいつの間にか人知れず廃止になっている競技というのもあるのだろうか?せっかく四年間頑張って修練を積んできたのに、マイナー競技故に哀れ種目消滅の憂き目に、なんてな。ううむ、大変気になる。

  それにしても、世界には自分の知らない国がたくさんあることだなあ。と、オリンピックの開会式を見るたびにいっているような気がする。ちなみに「Area  シドニーオリンピック・参加国」というページによると、今回のオリンピックには全部で二百の国・地域の選手達が参加しているそうである。ううむ、これを見ると初めて聞く国がたくさんあるものである。カタール(QAT)やマラウイ(MAW)あたりはまあなんとなくわかるとして、ブルキナファソ(BUR)とかサントメプリンシペ(STP)とかセントビンセント・グレナディーン(VIN)なんて、いったいどこにあるのかさっぱりわからん。思ったよりも地球は遙かに広く、そして認識している世界はあまりにも狭いのである。


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