みくだり日記    2001年03月後半
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03月31日(土)
  朝(というか昼だが)起きてみると、窓の外には雪が舞っていた。ここ二三日どうにも寒いと思っていたが、ついに雪まで降ってしまったか。なんでも関東地方で桜が満開になってから雪が降るのは二十五年ぶりのことらしい。桜と雪の組み合わせもそれもまた風情といえば聞こえはいいが、今日あたりは花見を計画していた人も多かろう。この寒さじゃ外で酒を飲むのは自殺行為だよなあ。

  しかしついこの間平年より八日も早く桜が満開になって云々と言っていたのに、一気に真冬に逆戻りとはあまりに極端すぎる。空からボトボトと落ちてくる大粒のボタ雪を眺めながら、思わず「むちゃくちゃでござりまするがな」と呟く私。異常気象を目の当たりにすると、人は花菱アチャコになるのだった。

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  「BIOHAZARD -CODE:Veronica-」のファーストプレイがようやく終了。楽勝ペースだった序盤、「バイオもついにヌル・ゲーム化か」と甘く見ていたが、後半一気に難易度が上がって死にまくり。まあファースト・プレイだからとりあえずシナリオをなめることを重視して、と、リトライを何度も使ってしまった。ううむ、ヌルいのは私の方だった。

  結局のところ総プレイ時間は約十二時間。クリアランクは「D」。おそらく最低ランクだろう。次は無敵モードのゲットが目標だ。


03月30日(金)
  あいかわらず咳は出るが、それでも昨日までとはいくぶん楽になったような気がする。やはり医者で処方してもらった薬が効いているのだろうか。それとも単なるプラシーボ効果か。なんにせよ咳が少し治まって呼吸が楽になるのはありがたい。咳き込みすぎて過負荷になった胸の痛みも、今日はだいぶ引いた。これなら今晩は「ゾンビ寝息」もかかなくなるだろう。このまま一気に快復してくれるといいのだが。
03月29日(木)
  どうにも咳が止まらないのだった。咳が出始めるようになってから、もうかれこれ一週間。いつもの風邪っぴきのパターンなら、喉の痛みや咳が出ておかしいなと思ったら一日をおかずに体温が上昇して一気に感冒様状態へ突入するのに、こうしてだらだらと咳だけ止まらないというのは過去にほとんど体験したことがないような気がする。よもや変な病気にでも、って多分単なる風邪なんだろうけど、ようやく仕事も一段落したところだし、今日は午前中半休を取って近所の内科医へ行ってきた。

  ここは昨年末にかみさんが大風邪をひいたときに連れてきた町医者。その時は溢れんばかりの風邪ひき患者が待合室を占拠していたのだが、今日は診察待ちの人はほとんどなく、がらんとしている。そういえば今年は何故かインフルエンザの流行は小規模にとどまり、罹患した患者数は例年の三分の一から五分の一程度だった、という新聞記事を最近読んだ。昨年末から現在にかけて風邪が大流行したうちの職場の惨状を見ていると、そんな話はにわかには信じられないところだが、こうして実際に病院に来てみると、なるほど今年は少ないのかもしれないと思う。まあ病院を訪れた時間が午前中のちょっと遅い頃で、これが朝一番だったらもう少しにぎわっていたのかもしれないけれど。

  ほとんど待ち時間なしで診察室に呼ばれ、医者の問診を受ける。その後、喉の腫脹具合や胸の呼吸音などを診察され、下された診断はやはりただの風邪。医者の話によると、ここ最近は俺のように気管支をやられてやたら咳が出るタイプの風邪にかかっている人が多いらしいが、それでもやはり患者数は少なく、特にインフルエンザと思わしき重症タイプの罹患者はここ何年かとくらべても極端に少ないとのこと。「まったく、商売あがったりだよ」と医者はガハハハと笑っていたが、ここが笑いどころかどうなのか判断つかない俺は、とりあえずわざとらしく咳き込んでみたり。

  風邪薬のついでと言ってはなんだが、花粉症の薬も処方してもらった。こちらはもうそろそろシーズンが終わってしまうが、どれほど効くものなのか。人体実験は明日から。


03月28日(水)
  今年はひとあし早くパシフィック・リーグが開幕したプロ野球。昔からの習慣で三月というとまだオープン戦をやっているようなイメージが抜けないが、しかしいよいよ金曜日にはセントラル・リーグも開幕を迎え、本格的にシーズン到来といったところである。有力選手が次々と米メジャーリーグへ行ってしまい、また水道橋方面の某球団の素晴らしい企業努力による中央集権的戦力一極集中化で、なんとなく白け気味停滞気味な昨今の球界であるが、ともかく今年もチャンピオンフラッグをかけたペナントレースがいよいよ始まるのである。

  ということで、開幕直前の毎年恒例セリーグ順位予想。

 1.中日
 2.読売
 3.ヤクルト
 4.広島
 5.横浜
 6.阪神

  まず優勝は中日。先発、中継ぎ、そして抑えとズラリ揃った盤石な投手陣は、十二球団でもナンバーワン。でしょう。特に読売キラーの川崎が入ったのは大きい。この川崎を含めて、読売の強力打線をどこまで抑えられるかが優勝のカギか。打線はかつての恐竜打線復活の予感。少なくとも大豊は阪神戦で四十本ぐらいホームランを打ちそう。

  総合力なら球界随一の読売。どこからでも一発長打を期待できる強力打線は、今年も他球団の脅威となるだろう。たとえ誰かが故障してもいくらでも補充がきくぶ厚い選手層も強烈。なにせ元木やマルティネスが代打要員だもんなあ。しかし野手陣とくらべて今年は投手陣に難ありと見る。特に上原の出遅れ、不調気味の工藤、あいかわらず定まらないストッパーの座など、不安要因は意外と大きい。昨年優勝した慢心も敵か。

  ヤクルトは主砲ペタジーニのいきなり開幕欠場がかなり痛いが、新外国人を中心にそれでも打線的にはそこそこ充実。稲葉、岩村という売り出し中の若手がレギュラー定着すれば、小粒だがぴりっと辛いゲームを見せてくれそう。川崎、ハッカミーが抜けた投手陣は苦しいが、なんとか終盤まで繋げば絶対的なストッパーの高津がいるのが強み。来年 FA でメジャーに行く石井一が有終の美を見せるかがカギか。

  広島は若手急成長の予感で、攻撃力、投手力ともに昨年よりも大幅アップ。昨年のほとんどを怪我で棒に振った金本、緒方、前田ら主力選手が戻ってくるのが大きい。その主力選手が年間を通して活躍すれば十分首位争いに絡めるが、おそらくシーズン途中で誰かが絶対怪我するので、やはり今年もこの位置。しかし地力はあり、今季前半戦の台風の目的な存在かも。まあ毎年そう言われているが。

  森新監督体制となった横浜は、やはりローズが抜けた穴は相当大きい。新四番には鈴木尚典が座るが、元々はアベレージヒッター。色気を出して大きいのを狙うと去年の二の舞は必至だろう。ただし多村、石井義、田中一ら若手が順調に成長しており、彼らの出番が増えればもしかしたらマシンガン復活もありうる。昨年首位打者の金城は、今年は執拗なマークにあい多分三割がやっとというところか。問題は今年も投手陣で、確実な勝ち星が期待できるのは番長三浦のみという、あいかわらず先発投手陣の層の薄さはいかんともしがたい。木塚も昨年の活躍が出来るかどうか微妙。

  知将野村監督をもってしても、阪神は今年も残念ながら問題外になりそう。なにしろ戦力がそろっていない。唯一の得点源だった新庄には逃げられ、監督期待の「F1 セブン」は開幕前に早くも解体状態。エース藪もやる気のなさから開幕二軍スタートと、投打ともに壊滅と言っていい。新外国人が意外に当たりかも、というのが唯一の救いか。


  という勝手な予想を立ててみた。まあ普通に考えれば球界随一の巨大戦力を持つ読売の優勝は間違いなさそうな所だが、しかし実は V9 以降で読売の連覇は僅かに二回のみというデータがある。優勝の翌年は意外に弱いという歴史的傾向と、さらに強烈な打撃陣はともかくとしても、やはり投手陣が結構脆そう(正捕手がいないという問題も含めて)というのが優勝できないファクタになろうか。だがそれもおそらく些細な問題である。順調に勝敗を重ねれば、オールスター前後どころか下手すれば六月頃にはぶっちぎりの独走状態となっている可能性もある。できればそんな面白くもない展開にはなってほしくないのだが。

  ちなみに昨年の予想は四勝二敗。さて今年はどうなる。


03月27日(火)
  先週末からやり始めている「BIOHAZARD -CODE:Veronica-」がなかなか終わらない。歴代のバイオシリーズに比べると、難易度は若干低いような気がしないでもないが、今回も相変わらずシナリオが豊富で楽しませてくれる。今週末ぐらいにはエンディングまで辿り着けるだろう。恒例のおまけゲームも早くやってみたいものだ。

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  あいかわらず咳が止まらない。咳はどうも夜間に頻発する傾向にあるようで、寝入りっぱなが一番辛い。まるで喘息のように気道が収縮しているのが自分でもわかる。ひゅるひゅるぜーぜーげほげほと、咳を繰り返しているうちに、もしかしてこのまま呼吸が止まってしまうのではないか、という恐怖にかられる。できるだけ心を落ち着かせて、呼吸を深くゆっくり取るようにする。色即是空色即是空。余計なことを考えない。無我だ。心を空にするのだ。そんなこんなでいつしか咳も止まり、ようやく眠りについた。

  ということでなんとか睡眠導入は成功したのだが、寝ている途中で何度か咳き込むことがあって、その度に目が覚めてしまうのだった。朝起きてみると、なんとも寝足りないような気がしてならない。そりゃあ咳き込むたびに眠りが妨げられていたら、熟睡なんてのぞむべくもない。ううむ、こんな調子じゃ昼間に眠くてたまらなくなるぞ。いつものことかそれは。

  ところで花粉症のため、あいかわらず鼻が詰まりっぱなしになっている。したがって呼吸のほとんどは口呼吸になる。普段いびきをかくことはほとんどない俺だが、この鼻詰まりと気管狭窄のせいで、今の俺の寝息はなかなか凄いことになっているらしい。しゅうぅぅ、げぇあぁぁ、う゛うぅぅ、げはあぁぁ。音にするとこんな感じだそうだ。「おかげでゾンビに襲われる夢を見た」と怒るかみさん。単に BIOHAZARD のやりすぎだと思う。


03月26日(月)
  先週の金曜日から咳が出て止まらなくなっていたのだが、週が明けても一向に良くなる気配がない。どころか、ますます悪化しているような気がする。咽頭のあたりに何かが引っかかっているような感じで、過去の経験から察するに、おそらく咽頭蓋(気道と食道を隔てる蓋状の器官で、口から飲み込んだ飲食物が気道に入らないようにする役目をもつ)付近が炎症を起こして腫れているものと思われる。普通に呼吸をするだけならなんともないが、ちょっと深く息を吸い込んだり埃を吸ったりすると、とたんに気道付近の毛様体が過敏に反応して咳き込んでしまう。咽頭蓋の腫脹は食道にも影響を及ぼしているようで、食べ物を飲み込むときはまだしも、水を飲むときでさえ喉に引っかかりとともに鈍い痛みが走る。

  どうせなら一気に全身罹患となって熱でも上がってくれればいっそ会社も休んじゃおうか、という気になるのだが、幸か不幸か喉の痛みと咳以外には風邪様症状はとくにあらわれていない。もっとも鼻水だけは相変わらず出るのだが、これは風邪というよりも花粉の影響だろう。というか、もう何がなんだかわからん状況になりつつある。

  ということで、気分は乗らないが体が動かないというわけではない。しかも先週末に発覚したトラブル対処のため、今日はどうしても出社せねばならないのだった。弱り目に祟り目ってこういうときに使う言葉だったか。

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  そういえばロシアの宇宙ステーション・ミールは無事に落下。一応は元宇宙開発大国の面目躍如といったところか。なんだかんだいってもやるときはやるということですな。腐っても鯛というべきか。

  それにしてもこれが二年前だったら、ノストラダムスがどうのとか恐怖の大王がどうしたなんて絶対言ってるはずなのに、今はもう誰もそんなこと言わない。あれほど大騒ぎした世紀の大法螺吹きも、時が過ぎれば簡単に忘却の彼方。正に「ディスポーサブル・ヒーロー」ってわけですね。


03月25日(日)
  新車を購入するにあたり、新車購入先の某メーカ系ディーラーで現行使用車の下取り査定をしてもらっていたのだが、対抗として車買い取り専門業者にも見積もりを出してもらったところ、ディーラーよりも約十万円ほど高い査定結果となった。ディーラーに下取りを出せば、新車が納入されるまで今の車を乗り続けられるというメリットがあるが(買い取り業者の場合は即納が原則)、この価格差は大きい。なので当然売り先はこちらに変更である。先週のうちに諸々の契約はすでに済ませてあって、今日車が引き取られていった。

  引き渡された車を見ていると、四年半の間ともに過ごした数々の思い出がよぎる。どこへ行くにもいつも一緒だった我が愛車。今までありがとう。次もいい人に買われて達者で暮らせよ。頭の中を“ドナドナ”が流れる中、去っていく元愛車の姿に目頭が熱くなるのだった。

  ということで、新車が来るまでしばらく間は車無しの生活になるのである。まあ日常的には特に困ることはないが、車が無いことが一番影響するのは会社までの通勤か。たった二駅とは言え、電車通勤だから朝はちょっと早起きせねばならない。まあそのぶん夜早く寝ればいいのだけど、ううむ、できるだろうか。


03月24日(土)
  一晩ぐっすり寝たおかげか、体調の割りにずいぶんと飲んだにもかかわらず二日酔いはない。が、風邪の症状はさらに悪化。鼻詰まりで鼻呼吸できないから、どうしたって口呼吸に頼るしかないのだが、そのため喉が異常に乾燥してしまう。幸い発熱はないが、喉になにかが引っかかっているような感じで咳が止まらないのだ。ううむ、つらい。

  咳が出るものの、なんとか体は動かせるので、故障した電子レンジの代替え機を購入するため近所の電化製品量販店へ。とりあえず事前に値段はこんなもの、機能的にはこれぐらい、という目標イメージを考えていたのだが、あまりに製品数が多くていきなり買うには迷ってしまう。最近の電子レンジのウリは、待機時消費電力ゼロとか庫内がフルフラットで掃除しやすいとか、だいたいそんなところのようだが、機能的にもデザイン的にもどれも似たようなもので今ひとつ決め手にかけるのだった。しかし世の中にこんなに電子レンジの種類があるとは。

  結局数ある製品の中からチョイスしたのは、三菱製の廉価版機種。最大の決め手は、かみさんたっての希望の扉が左右開きであること。設置場所の都合上、上下開きだとどうしても使い勝手が悪いのだという。なるほど、扉がどうやって開くかなんてほとんど気にしていなかったが、売り場を見渡してみると比較的低価格の軽量型電子レンジでは左右開きの機種が多いが、オーブンレンジタイプの高機能型重量級機種はほとんどが上下開きタイプ。ある程度機能もついてなおかつ値段も手頃で、さらに扉が左右開きなのは三菱製機種だけだったのだった。そういえば一昔前の電子レンジはほとんどが左右開きだったような気がするなあ。いつ頃からトレンドが上下開きに変わったのだろう。左右開きに何か重篤な欠陥でも発見されたのだろうか。ううむ、何が起きたのか日本の電子レンジ界。大変気になる。

  明日は千葉県知事選挙の投票日。前回の県知事選挙では史上最低の投票率(二十パーセントちょっと)という不名誉な記録を作ってしまったそうだが、今回はどうだろうか。前任者が引退したことをうけての今度の知事選、候補者全員が新人で、さらに名目上はみな無所属。メディアに公表された各候補の政策や方針表明を読んでも、どれも皆可もなく不可もなくという感じで今ひとつ盛り上がりに欠けるが、七十パーセントとは言わないがせめて有権者の半数ぐらいは投票してもらいたいものだ。明日の天気予報は午後から雨。どうなることやら。


03月23日(金)
  ここ数日天気が良くて風が強い日が続いていたので、花粉症の症状がひどくなっていたところに、おまけで風邪まで引き込んでしまったようだ。くしゃみや鼻水が止まらず、これはてっきり花粉症の症状が強く出ているだけかと思っていたんだけど、今日は朝から咳も出るようになった。ついでに喉がヒリヒリし、背中や肩の筋肉が異常に張っている。やはり風邪だろう。ここ三日ばかり寝込むほど弱っていたかみさんの風邪はほぼ回復したようだが、今度は俺がそれをもらってしまったのだろうか。風邪は他人にうつすと良くなるというが、そういう都市伝説もあながちバカにできるものではないのかも。

 ということで、できれば今日は会社を休んで一日寝ていたかったのだが、運悪く抜けられない打ち合わせがあったのと、夜には職場の送別会があるので、あきらめて出社。幸いなんとか仕事はこなしたものの、さすがに夕方頃になると風邪の症状はどんどん酷くなる一方。それでもせっかく来たのだからと飲み会にはしっかり参加してしまった。やはり体が弱っているからだろうか、いつもより三倍増しぐらいでアルコールが回る。調子が悪いなんて言っておきながら日本酒をカパカパあけてしまい、全身これ赤銅というぐらいに真っ赤に染まってしまった。さすがに二次会の途中で帰らせてもらったが、家に着く頃にはもうへろへろであった。

  とにかくタバコがまずいのが困る。


03月22日(木)
  どうも電子レンジが壊れてしまったようだ。つい先日までは順調に動作していたのに、昨日から調子がおかしい。「あたため」ボタンを押した直後はなんとか動作するのに、その後数秒すると全てのインジケータが点灯した状態になって停止してしまう。どうも内部機構のどこかがいかれて、エラー状態で停止しているような感じである。もしかしたら「あたため」だけの問題かと「解凍」や「レンジ」ボタンも押してみたが、結局症状は同じだ。本格的に故障してしまったようだ。

  そういえば結婚してこの四月で早九年。我が家の家電品の多くは結婚と同時に購入したから、どれもこれもそろそろ故障してもおかしくはない時期に来ている。去年の夏に冷蔵庫が壊れて買い換えたばかりなのは記憶に新しいが、二年ほど前には洗濯機も調子が悪くなって修理したのだった。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機といったあたりは、家電の中で稼働時間ベストファイブに入ろう。まあ機械ものである以上、使用頻度や稼働時間が長ければ長いほど早くに壊れやすくなるのは必然ではあるが、しかしこうも次々と壊れると大変困る。電化製品を同時期に一気に購入すると、後々にこうした弊害があらわれることになるのか。

  冷蔵庫や電子レンジと並んで稼働時間の長いものの代表と言えばテレビだが、確かテレビは数年前に一度壊れている。夜、いつものように深夜番組を見ていると、突然「ボン」と音がして画面がブラックアウト。以降電源を入れてもうんともすんとも言わなくなってしまったのだった。すぐさま近所にあったメーカのサービスセンタに持って行って修理をお願いしたのだが、当時とっくに保証期間も過ぎていたのでこりゃあ相当修理代を取られるだろうなと覚悟していた。

  ところが数日後、修理完了の報を受けて参じてみると、なぜか無料で終わっていた。修理明細を見ると DRAM と コンデンサを取り替えたと書いてあったように記憶している。故障時の状況から鑑みるに、まずはなんらかの要因によって電源部分の電解コンデンサが破裂し(破裂音はこのせいだろう)、回路に瞬間的に過剰な電圧がかかり、その余波で DRAM が壊れたのではと推測される。

  とは言っても当時すでに購入から五、六年経っていたはずで、特に電源回路で使用される電解コンデンサは半導体と違って寿命があるから、普通に考えれば経年劣化による単一故障だとしても全然不思議ではない。しかし無料で修理してくれたところを見ると、もしかしたら設計ミスかなにかで過去にクレームあるいは(内部的な)リコールとして上がった場所なのかもしれない。まあなんにせよ、タダで直ってこりゃあラッキーだ、と思ったものだった。

  そんな昔話はどうでもよい。問題は電子レンジである。故障で動かないとなると大変困る。しかし保証期間もとっくに切れ、おそらく修理するより新しいやつを買った方がおそらく安くあがるだろう。しかしこの物入りの時に、なんでまた壊れてしまうのだよ電子レンジ。恨みでもあるのか。


03月21日(水)
  朝晩の会社への往復で、ついこの間までは車に乗り込むとエアコンのスイッチをすぐさま暖房全開にしていたのに、ここ数日はついに冷房を入れるようになった。真冬の寒さから一気に初夏を思わせるようなこの陽気である。今日も朝から大変暖かい。車についている外気温計を見ると十五度だ。確か先週は五度を切る日もあったから、わずか一週間で十度以上も大気温が上昇したことになる。この気温差に体がついていけなかったか、かみさんは昨日から風邪をひいてしまったようだ。

  まあ冬嫌いの私としては暖かくなるのは喜ばしいことではあるが、しかし極端すぎるのも困ったものである。できれば日本らしく、ゆっくりと情緒たっぷりに季節が推移してほしい、と勝手なことを言ってみたり。

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  世はデフレ不景気だそうである。経済にとんと鈍い俺でもなんとなく世の中が不景気なのはわかっていたつもりだが、冠に「デフレ」なる文字が接頭されると、なるほど、これはただの不景気じゃあないのね、とわかったつもりになってみる。テレビのニュース番組の解説を聞くと、デフレ不景気の行き着く先は、自らの能力以上に賃金をもらっている人にとっては今後さらに厳しい経済状況になる、ということらしい。

  もしかしてそれって俺のことですか、と誰かに聞きたくなるわけだが、まあそれはともかくとしても、この不景気状況では労働力再生産にコストをかける余裕も必要ない、ということか。効率重視。年功序列なんかクソくらえ。美国を模範とせよ。

  しかし効率論だけで経済は動かない。結局市場経済の大半は、実は個人消費が支配しているいうのは事実なのである。何の役に立つんだかわかりもしないダムを巨費を投じて作ったみたり、結局失敗の烙印を押されそうな気がする干拓事業を無理やり押し進めたりするよりは、国全体にすると百何兆円もプールされていると言われる各家庭の財布の紐をほんの少し緩めてやる方法をちょっと考えるほうが、よっぽど建設的かつ現実的のような気がする。

  景気対策は?と聞かれて、国債でもなんでもバンバカ発行しまくって土建屋に金を配るのが最善です!金は天下の回り物、そのうちみなさんのお手元にも辿り着くに違いありません!と何十年も前から連綿と続く下品な答えが自民党幹部の口から消えてなくなるのはいつになるんでしょうなあ。

  なんてことを考えながら、今週末の千葉県知事選挙で誰に投票するのか、実はまだ決めあぐねている私だった。


03月20日(火)
  春分の日。週の半ばに休みがあると、なんとなく今日は日曜日のような気がしてくる。

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  ■申し込みは100万超す程度W杯チケット
  なんでも日本組織委員会(JAWOC)は当初、郵送で500万件ぐらいの申し込みを期待していたそうだが、結局は予想を大きく下回る数で終わることになるらしい。って、いくらワールドカップだからって、五百万ってそりゃあ大風呂敷を広げすぎじゃないだろうか。五百万人といえば日本の総人口の約四パーセント、二十五人に一人の計算だが、昨今の J リーグ人気の凋落を見るまでもなく、わざわざゲームを見に行くような熱心なサッカーファンが日本にそれだけの数がいるとはとても思えない。どう算段したらそういう数が弾き出されたのか。

  そういえばまだずいぶん先のことと思っていたワールドカップも、いつの間にか来年のことなのかとあらためて気がついた。俺の実家のすぐ近くにもゲームが開催される予定のスタジアムがあるのだが、ゲーム期間中その周辺は大変な混雑になるに違いない。ちなみにそのスタジアムの隣には、俺の親父が毎日通っている公営プールがあって、J リーグの公式戦が行われる日はとてもじゃないが近寄りたくないそうだ。一度それとしらずに車で出かけて帰り際にちょうど試合終了の混雑にぶつかってしまい、普通十分ほどで帰ってこられるところを大混雑のために二時間以上かかる目にあったそうだ。「今度あったら道路を歩いている奴らを全員轢き殺してやる」と息巻いているので、是非ともワールドカップ期間中は日課のプールを我慢してもらって、家でおとなしくしていてもらいたいものだ。

  こうした物理的な問題はともかくとして、ワールドカップどなれば日本国内はもとより、外国から熱狂的なファンがやって来るだろう。その中にはタチの悪いフーリガンなる連中も相当数いると思われ、治安悪化が心配される。「地元開催!」なんて脳天気に喜んでいるのはごく一部のマニアだけで、地元の大半の人たちは、そんなもん出来れば早く終わってほしいと思っているんじゃないだろうか。


  ■コンピュータ・サイエンス誌の「bit」が休刊
  「bit」を初めて読んだのは、学部四年で研究室に配属になったとき書棚にあったのを何気なく手に取った時だったか。パラパラとめくってみても内容のほとんどは理解できなかったが、いかにも研究誌然としたトピックスの数々を目にして、いよいよ俺もサイエンスやテクノロジ研究・開発の担い手(の最下層だが)になることができたのかと感動したものだった。学校を卒業して社会に出て十余年。コンピュータとは切っても切れない職についた毎日を送る身ではあるが、純粋な研究職というよりは実地の物作りを生業としているため、いまでも掲載記事の九十パーセントが理解できないという不遜な読者であった私だが、休刊(ということは事実上の廃刊)は大変寂しい。商業誌である以上、収入と支出の採算が合わなくなった時点で存続できなくなるのは致し方ないとしても、せめて「bit 悪魔の辞典」だけでもなんらかの形で連載を続けてもらえないだろうか。


03月19日(月)
  今日は夕方から人妻四人と待ち合わせして、赤坂の飲茶食べ放題の中華料理店へ。まあ所詮は食べ放題だから、と実はそれほど期待していなかったのだが、どうしてどうしてなかなかの味であった。特にチンゲンサイの炒め物、蝦入り蒸し餃子、ニラ入り生春巻きあたりは、本場香港の飲茶と比べても遜色ないほどだ。しかもこれら飲茶が食べ放題のうえに、ビールや紹興酒も飲み放題ときている。素晴らしい。

  二時間の時間制限があるので最初からハイペースで飲み食いし続け、飲茶と紹興酒がぎっちりと詰め込まれた俺の腹は触れれば今にも破裂しそうであった。まったく、食べ放題だからって無理してそんなに食わなくても、と膨れた腹をさすりながら反省してみる。しかしそれも仕方なし。だって食べ放題なんだもん。ああ食わずにおけない貧乏性。

  しかし思い返すにこの三日間、よくもまあ食べ続けたものである。おそらくこの三日で普段の二週間分のカロリーは楽に摂取していると思われる。明日からしばらく食事制限しなければ。それにしてもこれはいい店を教えてもらった。ほとぼりが冷めた頃にまた来よう。


03月18日(日)
  午後からかみさんの実家へ移動。彼岸の入りだからか、道中あちこちで渋滞発生である。今日は天気も良いし、絶好の墓参り日和だよなあ。妙な日和だが。

  晩ご飯に牡蠣フライを頂く。適温でカラッと仕上げたパリパリの衣と、脂がのった(と言うのだろうか)ジューシーな実汁のコントラストが大変美味しい。ところで牡蠣フライだが、我が家ではまず食卓に上ることがないメニューである。というのも、うちのかみさんが基本的に牡蠣がダメなためだ。ちなみにかみさんは牡蠣フライはダメだが新鮮な生牡蠣なら大丈夫、ということである。これってなんとなく世の牡蠣嫌いとは逆のパターンのような気がしないでもない。普通は牡蠣の生臭さがダメで、生牡蠣なんかもってのほか、フライにすればなんとか食えるという人は多いと聞くのだけど。どうなんでしょうか、牡蠣がダメな方々。

  というわけで、本日でまたしても一つ齢を重ねることとなった。ちなみに二進法なら100010才、八進法で42才、十六進法でなら22才。十進法では、ええと、計算してみてください。

  げげっ。今年から会社の健康診断って成人病検診になるのか。ってことは、バリウム飲むんすか?


03月17日(土)
  今日は横浜の俺の実家へ。 親父はあいかわらず毎日近所の公営プールで数キロ泳ぐ生活を続けているらしい。まあ元々九州南部の海沿いの街出身者。若い頃から泳ぎは達者だったそうだが、それにしたって古希間近のご老体がこなす距離ではない。毎日それだけ泳いでよく疲れがたまらないものだと感心していると、「毎日泳いでるとよ、たまに泳がねえ日が あると調子が悪いんだよ」とのことである。そうでございますか。

  サラリーマン生活をリタイアして自由気ままな隠居生活を送るようになってからもうずいぶん経つ親父である。さすがに全盛期のような全身から発する「目が合ったら殴られる」が如く殺気も消え、「おじさん」というより「じいさん」と呼び称した方が相応しいほどにそれなりに歳を取った。しかし会社勤めをしていた頃よりも今の方が肌艶は良いし、昔よりもよっぽど若く見える気がする。そりゃまあ毎日毎日泳ぎまくって体を鍛えていれば当然と言えば当然だが、ともかく我が一族で現在最も健康的な生活をしているのは親父であることは間違いない。

  ところで親父殿、プールで泳ぐだけでは飽きたらず(かどうかは知らないが)、プールで知り合った人たちとすっかり仲良くなり、近頃はその人たちと一緒にカラオケに行ったりバス旅行に行ったりしているそうである。つい最近も水戸の偕楽園までバス旅行にでかけ、梅見を楽しんできたそうだ。あの人嫌い、面倒くさいことが大嫌いな親父が、誰とも知らない赤の他人と関わり合いを持つなんてにわかには信じられないが、ううむ、なんだか俺の知らないところでシルバーライフを楽しんでいるようである。

  ということで、本日は実家に泊。


03月16日(金)
  ここのところ延々と開発に携わってきた機械が、本日ようやく量産開始の運びとなった。開発開始から二年あまり。このまま永久に続くかと思われた長い長い日々も、やっと終わる時が来たのである。

  とまあ本来ならこれで万事終了めでたしめでたしとなるところなのだが、実はまだソフトウェア的な不具合がいくつか積み残しになっており、手放しでは喜べない状態なのである。判明しているバグが残っている以上、本当ならばそれらを潰した後に正式に出荷となるのが本来なのであるが、しかし営業戦略上政治上諸々などなどでこれ以上待てないということで、細かいところは目をつぶってもらって修正は次回のバージョンアップで、とちょっと中途半端な形での出荷開始となってしまったのだった。

  ということで作り手側としては少々心残りな部分もあるが、ともかく量産である。製造ラインから出荷検査を通り、段ボールに梱包されて送り出されていく様子を見ていると、長い間開発に携わった技術屋として感無量なものがある。が、ここまでくるには様々なトラブルが続出し、紆余曲折しまくりであった。血の気が引く思いをしたことは数知れず。ほとんど出来上がっていた回路を設計変更するため、泣きながら徹夜したことも何度もあった。それらを思い返すにつき、もうこんな機械なんか見たくもないというのが本音ではあるのだが。

  一応の区切りがついたので、今日ぐらいは早く帰れ、と上司から命令が出た。お言葉に甘えて早めに帰宅し、開発メンバ数人と JR 某駅で急遽打ち上げである。まあ一応、お祝いということで。


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