みくだり日記    2001年05月前半
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05月15日(火)
  本日も組織変更・人事異動に伴うフロア内の模様替えの続き。昨日はとりあえず最低限の仕事ができるように事務机の移動だけは終わらせたのだが、実験などを行う作業場の移動や整理はほとんど手付かずのまま。実はこちらの方がはるかに重労働なのである。なにせ総重量五トン(推定)という実験機材や試作品が所狭しと占拠するスペースを、無理矢理再編成するのだ。そうそう簡単には終わりそうもない。が、とにかくやらねば終わらない。

  やってもやっても一向に片づかない状況に時々めげそうになりながらも、朝から黙々と引っ越し作業を行ったおかげで、夕方にはどうにかこうにか作業場も片づいた。しかし目標としては一気に半日ぐらいで終わらせるつもりだったのに、結局今日もほぼ一日全てを費やしてしまった。そういえばここ数日というもの、全くと言っていいほど本来の仕事をやっていないのだった。大変まずい。

  いやねほら、引継ぎやら引っ越しやらで仕事する時間が全然取れなくて、なんて言い訳は多分通用しないのがサラリーマンの辛いところであるのことよ。


05月14日(月)
  通常人事異動というと年度が替わる四月に実施されるのが普通なのだろうが、俺を雇用する会社では、五月一日付けで大規模な人事異動が行われたのだった。なんとなくイメージ的に異動は春と秋という感覚だが、四月は間接部門の繁忙期である年度末の直後ということもあり、あえてその時期を避けて五月になったのだろうか。まあ本当のところは組織替えにえらく手間取ったというのが実情だったらしいが。ということで今回の人事異動で俺が所属する部署でも幾人かの人の出入りがあり、さらにそのついでに所属する部門の中でも若干の組織変更があったため、今日はフロア内の席替えと模様替え作業を一日かけて行った。

  席替えに先がけて、まずは自分の荷物の整理である。そういえばここ数年、身の回りの書類やファイルの整理を気合いを入れてやっていなかった。どういうわけだかこういうものは一度見逃すととにかくたまる一方で、書類キャビネットの中は満杯状態。いい機会なので粛正の大鉈を振るうことにする。後世に残す必要のある資料だけはとりあえず共通書棚に移動し、あとはひたすら捨てまくる。その過程でいろいろまずい書類も見つかったが、一切見なかったことにしてゴミ箱に直行だ。昔から言うではないか。死人に口なし、死して屍拾う者なし。

  一応仕事柄、書類をそのまま捨てるわけにはいかないので、最初のうちは律儀に破って捨てていた。だがいちいち手で破っていると、とにかく効率が悪い。手も痛くなる。だんだんどうでもよくなって、最後にはそのままポイポイとゴミ袋の中へ放り投げてしまった。こういう時に昔テレビでよくやっていた「びっくり人間」にありがちな「電話帳を素手で破る男」が部門に一人いると大変便利だと思う。なってみるか。俺が。

  机の移動や後片づけの力仕事を終えて、余分なファイルや荷物をごっそり整理し、席も替わってすっかりリフレッシュという感じ。本来の季節からは少し遅れてしまったが、これもまたなんとなく「春」という気がする。


05月13日(日)
  車を一ヶ月点検に出すために近所のディーラーへ。無料サービスのエンジンオイル交換のついでに、ミッション、デフ、トランスファのオイルも交換してもらった。車の説明書を読むと、駆動系のオイルは五千から一万キロ程度で交換するぐらいで充分と書いてある。最近の車は工作精度が向上し、初期噛み合わせの切り屑などはあまり出ないだろうし、またオイル自体の耐久性も上がっているからこの程度の交換頻度でおそらく問題ないのだろう。しかしやはり可動部のオイルは、特に慣らしのうちはまめに交換しておきたいところだ。

  納車から一ヶ月が経過して、現在までの走行距離は約千百キロ。幸いにも今のところ目立った不具合は発生していないが、ミッションの入りがやけに渋いというところが気になる。普通に走行している時はそれほどでもないが、特に停車時にニュートラルから一速と後退に入れる時に「ゴリゴリ」と引っかかることが度々ある。納車当初は走り込んでくるうちに馴染んでくるかとも思ったが、しかし千キロを超えた今でも引っかかり感は改善されない。今日話したディーラーのメカニックによると、この車はこんなものらしいが、しかしこれはちょっとどうかと思う。今回の点検でミッションオイルを入れ換えたので、もう少し様子を見たいが、もしこれで改善されないようならクレームとして上げてみようと思う。


05月12日(土)
  今日はかみさんの誕生日である。本人の名誉のため、何回目の誕生日であるかは省略するが、とりもなおさず誕生日なのである。今年の誕生日プレゼントはシリコンオーディオが欲しいとのこと。とりあえずこのページあたりで下調べしたのちにいくつか候補を絞り、購入のため今日は午後から秋葉原へ。

  ちなみに今日から明日の二日間、毎年恒例の神田祭が行われていて、秋葉原界隈にも御輿やお囃子の行列が練り歩く。ただでさえ人の多い土曜日に、お祭り見物が追い打ちをかけてアキバの街は大変な混雑である。どうせならいっそのこと日曜日のように中央通りを歩行者天国にしてしまえば良いと思うのだが、御輿が通る度に道が閉鎖されるものだから周辺の道路も大渋滞。車で来なくて良かった。

  そんな大混雑のアキバを大手量販店や問屋系ショップなどをぐるぐる見て回り、最終的に決めたのは SONY MC-S50。SONY 自慢の ATRAC3 はもちろんとして、MP3 や WMA 形式のファイルも再生できるので、一応は後腐れなく使えるはずだ。やっぱり ATRAC3 だけというのは将来的に不安があるからなあ。

  帰宅後にさっそく CD からデータを変換して聞いてみた。ビットレートを最高の 132kbps にしても、音楽のタイプによっては若干高音がざらつく、いかにもディジタルっぽい音となるが、おもてで聞く分には全然問題ないレベルだろう。これで内蔵メモリが 128MB だったら良かったんだけど、まあ最高ビットレートでも六十分の音楽ファイルが入るから、だいたいアルバム一枚をまるごと収まるわけで、こちらも実用には十分だ。しかし稼働部のないシリコン・メディア・オーディオだからとはいえ、こんなに小さい機械で音楽が聴けるとは。昔のカセット式ヘッドフォンステレオの大きさを思うと、隔世の感がある。

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  夕方から学生時代の友人たちと神田で飲む。対外的にも自覚的にももうすっかりおっさんとなった我々だが、昔の連中が集まると何故かその時だけ若返るような気がして不思議だ。近況や子供の話などしつつ、ビール、焼酎、日本酒を胃袋に入れていい調子で酔っぱらう。

  毎度飛び出すわりにいつも実現にまで至らないバンド活動再開の話は、当然ながら今回も出たのだが、ちょっと今回は本気でやってみようかと思っている。とりあえずメンツは揃いそうだし、やりたい曲もいっぱいある。しかしそれぞれ忙しい身、個人練習はともかくとしても、スタジオに集まる時間はなかなか取れないかもしれないが、月一あるいは二ヶ月に一回ぐらいのペースだったらなんとかなるだろう。そういえばここのところ全く楽器に触っていないので、まずはリハビリが必要だな。手始めにギターの弦を張り替えるところからだ。


05月11日(金)
  今日は朝っぱらから雷鳴が轟いたり、晴れ間が見えるのにいきなり雨粒が落ちてきたりと、どうにも不安定な天気。昼頃にはいくぶん回復したものの、これは夕方あたりにもう一雨来るかと思っていたら、降ってきたのは雨ではなく雹であった。一瞬、昨年の夏に千葉北西部一帯を襲った悪夢の大雹害を思い出し、大雨が降る中をすぐさま会社の駐車場に走ったが、幸い降ったのは一瞬で粒自体も小さかったからか、車体に傷がつくなどの被害はなかったようだ。せっかくの新車、しかもポリマー加工をやったばかりだというのに、雹なんぞに車をボコボコにされたら泣くに泣けない。しかしまさかこの季節に雹が降るとは。今年の夏も昨年同様、やたら雷の多い異常気象となるのだろうか。

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  東京都のディーゼル規制政策を例に挙げるまでもなく、地球温暖化の元凶といわれる二酸化炭素を多く排出することや NOx 問題などで、最近すっかり悪者扱いのディーゼルエンジンである。ガソリンエンジンは、燃焼効率を上げるリーンバーン化や直噴化、電気との併用で走るハイブリット化など、燃費を向上しつつ CO2 、NOx の排出を出来るだけ減らすエコ化への道を着々と進んでいるが、一方ディーゼルは「燃費は良いけど排ガスが汚い」というイメージから今ひとつ抜け出せていないようだ。

  ところでヨーロッパでは最近ガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの割合の方が多いそうである。これは別にトラック系の商用車の数が多いからというわけではなく、あくまでも乗用車レベルで比較してもディーゼルの方が多いらしい。確かにディーゼルエンジンは NOx 排出問題などガソリンエンジンと比べるといくつか劣っている点があるが、渋滞が少なく長距離走行が多いヨーロッパでは、NOx 云々よりも好燃費による結果的な CO2 排出削減が重視されてディーゼルを好んで選択しているのだと思われる。東京のように渋滞が多い日本の大都市では、利点である燃費もそれほどガソリンエンジンと変わらなくなってしまい、だったらより排ガスのきれいなガソリンを、ということになるのは当然だろう。温室効果ガス削減を優先するか、沿道生活環境を優先するかの判断で、日本では後者ということだ。

  一般的なレシプロエンジンの場合、燃費と有害ガスを両立させるならば、やはりハイブリッドカーが最高だろう。ただ今のところはコストが高いので、都市部なら直噴ガソリンエンジン、郊外や長距離ではコモンレールディーゼルでお茶を濁すもの現実的対応かもしれない。大型車ではガソリンエンジンの導入が難しいので、コモンレールディーゼルや天然ガスが当面の有力な選択肢で、ハイブリッドはかなり後から出てくるのではないだろうか。


05月10日(木)
  自分で言うのもなんだが、他者に対しては基本的に大変温厚かつ寛容な性格な私である。まあ裏を返せば無関心ということでもあるのだが、いちいち人のやることに目くじらを立て、脳内に余計なアドレナリンを環流させて貴重な生体内エネルギーを使うこともあるまい、というのが基本的な私のライフスタイルである。だがそんな私でも、ごくまれにではあるが怒髪天を突くほど腹が立つことだってある。

  そういうとき、体にわき上がったマグマをどう解消するかは人それぞれだろう。私の場合はとりあえず手近にある物にあたる。マグマの噴出エネルギーを「物」への運動エネルギーに変換することで相殺するのだ。しかし私の腕部や脚部になまじ筋力があるぶん始末が悪い。不幸にしてその時にたまたま私の近隣にあった「物」は、往々にして原型をとどめることなく破壊される。

  今日、久々にあるものを壊した。とりあえず毎朝たっぷりの牛乳を飲んでいるので、カルシウム不足ということはあるまい。多分腹が減っていたのだと思う。


05月09日(水)
  ■ マルハ幹部ら四億円脱税で三人逮捕
  開発途上国向けに国内への輸入関税を減免する特恵関税制度を利用して、西アフリカから輸入したタコを別の原産地と偽って税関に提出し、約四億円の関税を脱税していたとのこと。規制緩和で関税フリーになる制度を悪用した結果らしいが、こんなところに使う金があるなら、去年契約問題でもめた挙げ句、結局引退で横浜ベイスターズを辞めたローズに年棒払ってアメリカから連れ戻せよマルハ! と俺は言いたい。
05月08日(火)
  今日は新入社員研修の講義をやった。連休前に一応用意しておいた資料を改めて見直してみるといろいろ足りないところが散見され、急遽昨日作り直したりしてドタバタしたが、まあどうにかこうにか乗り切った。しかし講義は都合二時間半。ずっと喋りっぱなしで喉が痛い。

  しかし講義中に堂々と居眠りしている奴がいるのには驚いた。そりゃまあまとまりのない急造の資料で、しかも講師が話し下手。面白くないのは多分にこちらのせいであろう。しかしである。研修中とは言え、君達も曲がりなりにもすでにサラリーを頂戴している身。神聖なる勤務時間中に惰眠を貪るなぞ、貴様ら十年早いのだ。

  まあしかし眠くなるのもわからんでもない。俺だって寝る。たまにだが、寝る。でもいいのである。昔誰かに「十年早い」と言われてからとっくに十年経っているから、俺は認可されているのである。しかし君らはだめだ。全然ダメだ。とりあえず君達に修得してもらいたいのは、周りにバレずに寝ることだ。今のうちからそういう技法を身につけておけば、例えばつまらん会議の時に人知れず睡眠を取ることが出来てとても便利なのだよ。

  とにかくだ。精進せよ、新入社員諸君。


05月07日(月)
  連休明けの月曜日、さぞ連休ボケでさっぱり仕事にならないかと思いきや、いきなり朝から打ち合わせだ何だとバタバタ慌ただしい。おかげで惚ける間もなくさっさと仕事にとりかかることができたのはありがたいが、しかしちょっとくらいボケッとしたかった気もする。

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  七十年代に活躍した日本の伝説のロックバンド、CREATION の「SPINING TOE-HOLD」と言えば、三十代中ばあたりの年代の人なら知っている人も多いと思う。往年の名プロレスラー、テリー・ファンク・ジュニア、ドリー・ファンク・ジュニア兄弟のテーマソングである。テリー&ドリー兄弟と言えば、宿敵アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シークの極悪タッグとの死闘、あるいはジャイアント馬場、ジャンボ鶴田タッグと戦った「世界最強タッグ戦」での勇姿が忘れられない向きも多かろう。かくいう私も昔、全日本プロレス中継のテレビ中継を見ながら、この軽快なインスト曲に胸躍らせた口である。

  そんな懐かしい曲が、今日突然我が家の茶の間に流れたのだった。かみさんの携帯電話である。着メロである。なんだそれはどこで手に入れたのだそんなもの、と聞くと、なにやら J-PNONE のエリア密着型情報サービス「ステーション」の中で「サウンド 16」という着メロのさわりを送ってくるサービスがあり、「SPINING TOE-HOLD」もそこから送られてきたものだという。このサービス、ユーザ登録しておくと四六時中勝手に着メロデータを送ってくるという、ありがたいのか鬱陶しいのか私にはよくわからないサービスなのだが、しかし J-PHONE がこの曲を着メロデータとして選択したセンスは誉めてあげたい。

  誉めてはあげたいが、しかしこの曲を分類するカテゴリ分けがいただけないのである。この永遠の名曲を、J-PHONE はこともあろうに「爆笑メロディ」という属性にレイテッドしているのだ。爆笑ってあなた、カテゴリ的には「笑点のテーマ」と同じではないか。もう、あんちゃん怒っちゃうぞ。

  ※「SPINING TOE-HOLD」はこちらで聞くことが出来ます(CREATION のオリジナルではなく“SAMMY FUJIMAKI”というミュージシャンによるカバーです)。


05月06日(日)
  連休最終目。長かった休みの日々も、ついに今日で終わりだ。

  そういえば連休前にあれこれ思案して休み中にやろうと思っていたこと、例えばサイトの整理・模様替え(達成率ゼロパーセント)、例えば毎日ランニング(同)、例えば車の盗難防止装置の自作(同)、例えばたまった本のまとめ読み(五十パーセント)などなどは、結局ほとんどやらずに終わってしまった。やったことと言えばせいぜい車の慣らしをちょっとした遠出で終わらせたぐらいか。あとはひたすらダラダラしていたのみだった。

  まあそれもこれもこれから始まる激務の前の貴重な骨休みと思えば、ダラダラしたのも後々になればきっと意味があると思いたい。しかしこうまでだらけまくった日々を送ってしまったら、なんだか別の意味で五月病にかかってしまいそうな気がする。明日の朝、ちゃんと起きられるのだろうか私は。


05月05日(土)
  連休八日目。こどもの日や敬老の日があるなら、「大人の日」だってあってもよさそうなものじゃないか、と思う。ああ、勤労感謝の日がそうか。そうなのか?

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  ダイドーの深海生物フィギュアコレクション。四月の頭に知り合いから教えてもらって心待ちにしていたくせに、とっくに(4/23 から)始まっていることをすっかり忘れてしまっていた。ううむ、出遅れたかっこ悪さも多分にあるのだが、とはいえ、やはり物が物だけに(なにしろ海洋堂のプロデュースだ)一応は探してみるかと、とりあえず近所のコンビニやスーパーをのぞいてみた。

  だが「MIU」自体はあるものの、肝心のフィギュア付きがちっとも売っていないのである。公式サイトをみると、「対象製品がなくなり次第終了」とつれないことが書いてあって不安になる。まあごく近所を二、三軒しかまわっていないのでたまたまなのかもしれないけれど、しかしまさかとは思うがすでに全部はけてしまったのだろうか。そんなに人気があるのか深海生物。ネットをいろいろ回ってみると、すでに九種類全部集めただのオニキンメには蓄光バージョンがあるだの、楽しそうなことが書いてあって大変羨ましい。いったいどこに売っているのだ。


05月04日(金)
  連休七日目。ここ数日の寒さがようやく薄れ、今日は日も差してなんとか春〜初夏っぽい陽気になった。

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  昼間ぼうっとテレビを見ていると、揖保の糸の CM が流れたのだった。思わずうだるような蒸し暑い夏の日、適度に冷えたそうめんをツルツルっといただく瞬間を連想してしまう。ああ、よくぞ日本に生まれけり。冬場のおでんと同様、遺伝子に組み込まれた日本人としてのナショナリズムを微妙に刺激する食物である。しかしこれが風薫る五月であればまだなんとかなっても、何故か異常に肌寒い昨今、どうしたって気が早すぎるという感がしないでもないのであった。そりゃあそうめんは美味いけどさ。寒いでしょ最近。とても食う気にはなれませんってば。って、ナショナリズムはどうしたのだのだ。

  ところで「そうめん」と言えば「冷や麦」である。この両者の違いはなんなのか、という疑問が突然思い浮かぶ。なんとなく FAQ っぽいような気もするが、一応調べてみた。すると、まず製法が違うそうで、そうめんが手延べなのに対し、冷や麦はほとんどが機械麺であるとのこと。さらに麺の太さが異なり、JAS(日本農林規格)によると太さ直径 1.3mm 未満がそうめん、1.3mm 以上〜1.7mm 未満は冷や麦とされているとのことである。なるほど、確かに過去に各々を食った記憶によると、「冷や麦」とされていたものは太かったような気がする。ちなみに太さ 1.7mm 以上のものは「うどん」だそうである。

  明日の昼飯あたりにそうめんもいいかも、とちょっと思ってきた。


05月03日(木)
  連休六日目。長い長いと思った休みも、もうすでに半分を切っていると思うと大変物悲しい。

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  「祈りの海」(グレッグ・イーガン:ハヤカワ文庫)読了。
  「宇宙消失」、「順列都市」で名を馳せたオーストラリア出身ハード SF 作家の作品集。過去に発表された短・中篇小説が日本独自編集という形で収録されていて、「アイデンティティ」が全ての作品の共通テーマとなっている。どの作品も主人公の独白形式で物語が進行していくという形式になっており、「自己とは何か」、「自分が自分であることとはどういうことか」という思考の流れを追いかけていくと、いつの間にか読んでいる自分自身の「自己」を洞察していることに気づく。思わず引き込まれ、かつ考えさせられる文章のうまさと、緻密な科学的技術・知識をもとにした鋭いアイデアは、さすがイーガンというところか。収録作の中では表題にもなった「祈りの海」、「ぼくになることを」、「キューティ」あたりがお気に入り。

  それにしてもこの人の一連の長編の場合、切れ味鋭いアイデアの影で、ともすれば物語がなおざりになりがちな場合が多々あったが、こうした短編ならアイデアと物語のバランスがちょうどいい感じに収まっているように思う。ただ長編二作は比較的初期に書かれた作品で、ここに収録された作品の中には最近のものもいくつかあり、長篇発表以降に作家としての技量がめきめきと上がっていることが見てとれる。この調子で次なる長編作品も、と期待したい。


05月02日(水)
  連休五日目。ということで、今日は車でちょっと遠出である。

  そういえば新しい車が来て今日でちょうど一ヶ月。今まではほとんどが家と会社の往復のみでフラストレーションがたまる一方だったが、初の遠乗りでワインディングを走らせられるとあって、これでこの車本来のポテンシャルを少しは知ることが出来るかもしれない。とは言ってもまだ慣らし運転の真っ最中。あくまでもソフトにゆっくりが基本だ。無理な走行は車にもドライバーにも優しくない。

  まずは京葉道を東進し、宮野木 JC を通過。今日はゴールデンウィーク中とはいえ、一応カレンダー上はただの水曜日。さすがに渋滞の名所である宮野木 JC 付近の上り方向は、平日だろうが休みの日だろうが相変わらず混雑しているが、それでもいつもよりは幾分マシのような気がする。これが明日からの四連休は壮絶な渋滞になるのだろうか。

  千葉東 JC から館山道に入り、ひたすら南へ進んで、終点の木更津南 IC で高速を降りる。そこからは海岸沿いを一般道でさらに南下。これですっきり晴れていれば、水面輝く東京湾を眺めながらの快適ドライブになるところだが、今日はあいにくのどんより曇り空。おまけに北東から吹きつける風が強烈で、まるで冬場の日本海を彷彿とさせる荒れた海である。五月の陽光ではなく分厚い鉛色の雲、軽快なロックンロールじゃなくてコテコテのド演歌。気にせずひたすら南へ車を走らせる。

  本日の第一の目標は、館山にある回転寿司屋「やまと寿司」だ。テレビや雑誌などで何度も紹介されるほどの超有名店なので知っている人も多いと思う。ここの自慢はネタの鮮度ももちろんだが、やたらでかいことも有名。携帯電話くらいの大きさのネタを乗せた寿司がコンベヤ上を回転していく様はいつ見ても圧倒的である。まずは中トロ、マグロ、ビントロ、ヒラマサ、マダイ、キンメダイなどを黙々と食す。前回冬場に来た時はビントロのあまりの美味さに感動したものだが、今日はネタが悪かったのか残念ながらいまいち。そのかわりキンメダイが素晴らしく美味いのには驚いた。ほんのり桜色がかった白身にプリプリとした脂が適度にのり、口の中でとろけるように柔らかい。「これは今日のおすすめですぜ」と言ったときにキラリと光った板さんの目の輝きは嘘ではなかった。しかしキンメダイがこんなに美味いとは知らなかった。

  その他に大トロ、アナゴ、クジラ(ミンククジラだそうだ)、イクラなどをひたすら食う。膨れた腹が大変苦しい。一部でこの店を評して「ネタがでかすぎてバランスが悪い。これは寿司とは呼べない」という批判もあるそうだけど、だからどうしたと俺は言いたい。美味くてボリュームたっぷりのものをそこそこの値段で食えて何が悪いのだ。

  寿司屋を出た後にさらに南下して、房総半島最南端の野島崎へ。太平洋に面してそそり立つ白亜の野島崎灯台がつとに有名なここは、おそらく夏の観光シーズンとなれば相当な人出となるのだろう。しかし今日はあいにくの曇り空、しかも海風が吹き荒れ、およそ五月とは思えない肌寒さである。観光する人もちらほらと見かけるが、お世辞にも賑わっているとは言い難い風情だ。灯台そばにある観光客相手のお土産屋や食事どころは、みな閑古鳥が鳴いていた。わざわざこんな天気の悪い日に海にやって来る人間も少なかろう。

  とりあえず灯台の先にある岬の岩場にて「房総半島最南端の碑」を確認。人はなぜ端っこに来るとわけもなく嬉しくなるのだろう。ちなみに遊歩道沿いには『21世紀へ・かっとびくん』なる怪しいオブジェが。思えば南へ来たもんだ、との思いを強く感じるのであった。その後は房総半島中央部を北上し、木更津から再び館山道に乗って帰還。大した渋滞にも遭遇せず、なかなか快適なプチ旅行でありました。

房総半島最南端 かっとび君

  この日帰り旅行で車の総走行距離がようやく千キロに。連休が明けた来週末に一ヶ月点検をしなければ。
05月01日(火)
  連休、えーと、何日目だ。四日だったか。なんかもうよくわからなくなってきた。

  それにしてもだ。連休のどさくさに紛れて気がつくともう五月である。一年十二ヶ月三百六十五日として、今年も早半分近くが過ぎ去ってしまった。これでいつの間にやら連休が終わって、夏休みに毎年恒例山登りの算段をして、その他諸々あれこれ云々していれば、そのうちまた新年明けましておめでとうということになるのだろうか。子供の頃は時間はとてもゆっくりと過ぎていて、一年なんて限りなく永久に近い長さだったように感じられたものだった。しかし三十を過ぎて幾星霜。時間の進み方はエクスポーネンシャルな弧を描く。それでも休日と給料日だけはなかなかやってこないのが、これまた不思議である。

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  ●本日のプロ野球
   読売 0-17 中日

  わーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは。

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  ワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典にて、「バンパイアハンターD」を鑑賞。恥ずかしながら原作もろくに読んでおらず、ほとんど予備知識無しで見たのだが、それなりに楽しめた。吸血鬼というと、いままでいくつも映画や小説、あるいはマンガの題材になった「お耽美もの」の古典中の古典ではあるが、なるほどこういう手もあったかと膝を打った。ちなみにセリフは全編英語で、日本語の字幕付き。日米協同製作だからなのかは知らないけど、ベタな日本語でやるよりも雰囲気が出ていたと思う。やっぱり重厚なゴシック系お耽美に日本語は合わんだろう。

  「祈りの海」(グレッグ・イーガン著:ハヤカワ文庫)、「盗まれたフェルメール」(朽木ゆり子著:新潮選書)、「頭文字<イニシャル>D 二十一巻」(しげの秀一:講談社コミックス)を購入。連休の残りで読む予定。

  明日はうまい寿司を食うために、ちょっと遠出だ。


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