みくだり日記    2001年05月後半
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05月31日(木)
  気がつくと五月ももう終わりである。なんだか今月は、成すべきことの三分の一も達成できなかった。所為たる原因はいろいろ思いつくのだが、なにせ最大の要因は、負荷をかけるべきベクトルの向きがあまりに拡散しすぎたということだろう。

  古典的ニュートン物理学で近似された狭い世界に生きる森羅万象万物固有の理として、どうあがいても一日は二十四時間しかなく、そして己身は一つのみである。脳という器官は、本来分散型マルチタスク OS で動作する超並列マシンであるはずだが、プライオリティの高いインタラプトが相次いで発生すると、簡単にデッドロック状態に陥ってしまう。それでも多重割り込みをラウンドロビンで混ぜかえす、という低レベルなハードウェアが実装されていれば、なんとか状況を回避すべき道はあるかもしれない。だが残念ながら、俺の脳にはそうした機能はインプリメントされていないようだ。ああもう、わけわからん。

  というカオス的状況のうえに、来週、四国某所に出張せよとの業務命令が下るのだった。ううむ、自分の仕事なんてやってる暇なぞありませんがな。いっそお遍路さんにでもなるか。四国。死国。


05月30日(水)
  今日は外出ではなく通常の出勤。なんだか久しぶりに会社に行ったような気がする。実際先週の金曜日には出勤しているのだが、一日中会議漬けでほとんど仕事らしい仕事をしなかったからそう感じるのかもしれない。で、その前に出勤したのはちょうど一週間前の先週の火曜日。この一週間、結局本業の仕事をほとんどできなかった。ううむ、どこで取り返すかなあ。

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  ところで先週末から月曜日にかけて、かみさんの実家に行っていたのだが、せっかくだからついでに箱根まで足をのばしてみたのだった。今回の箱根行き、一応は日帰り温泉メインという名目ではあるが、もちろん新車で箱根の道を走ってみたいという裏の目的が主であることは言うまでもない。

  かみさん実家を出発し、まずは海岸沿いの R134 から西湘バイパスを抜け、箱根ターンパイクへ。この車も走行距離はようやく二千キロを越え、そろそろ慣らしから適当に回転数を上げていくべき期間である。料金所をパスし、小田原口からのそこそこ急な上り勾配を四速半開で駆け上る。前方に障害物がないことを確認し、アクセルをさらに踏み込むと、超高速で回転し始めたターボタービンと大量の空気を飲み込むエアクリーナーが金属的な音をたて、瞬時に四輪に強大なトラクションを発生させる。スピードメータとタコメータが同時に振れ、慣性の法則により体がシートに無理矢理押しつけられる。ううむ、まるでカーグラフィックのようなシチュエーションである。

  大観山で一旦休憩したあと、山道を下って芦ノ湖畔へ。週明けの月曜日ということでガラガラかと思っていたが、さすがにメジャーな観光地、それなりに人出がある。とりあえず箱根園の駐車場に車を置き、湖畔にたたずんでみたり。

大観山からの芦ノ湖 スワン号大集合

  芦ノ湖を後にし、今度は少し西に進んで芦ノ湖スカイラインを走ってみた。比較的直線が多い箱根ターンパイクと違い、こちらは良い感じな下りタイト・コーナーが連続する道である。こういう道こそ新車が本領発揮できるところだろう。とは言っても俺の腕では適当に回転を合わせつつ、おぼえたてのヒール&トゥーで流してみるのが関の山で、とうてい車の持つポテンシャルを絞り出せるわけではない(そもそも公道だ)。それでも十分に車を運転する楽しさを味わうことができる。いやあ、やっぱり車はマニュアルにかぎる。これで左足ブレーキでもできれば気分的には WRC ってなもんなのだが、それはもうちょっと走り込んでからにしよう。

動物に囲まれる私 うちのエボ号(悪人面)

  元箱根の温泉につかった後、帰り際にかみさんたっての希望で、小田原にあるストレイシープ・カフェへ寄ってみた。ここはそこかしこにストレイシープ関連のグッズが陳列されているキャラクタ系ショップと喫茶店が合体したカフェで、お台場のフジテレビと並んでその筋のマニアにはたまらない場所らしい。しかしそうは言っても場所が場所(ショッピングエリア内の一角にある)だけに、一見するとマニア向けの店と言うよりはただの喫茶店といった風情ではある。実際我々が訪れたときには、どう見ても「暇なので散歩ついでにやって来ました」風の二人連れのおっちゃんが仲良くサンドイッチを頬張っていた。って、もしかしたらこのおっちゃん達、ストレイシープ・マニアかそうなのか。

  ちなみにここの最大のウリはシュークリームとプリンだそうで、とりあえず両方とも食べてみた。なるほど、まるでチーズケーキのように微妙に柔らかいプリンは確かに絶品である。ストレイシープとプリン好きな方は行ってみるがよろしい。

  ということで週末の箱根周遊小旅行であった。これで先週の万座から二週続けての温泉旅行というわけで、ここのところなんとなくお肌がツルツルになったような気がする私である。


05月29日(火)
  ということで、かみさんの実家に行ったり箱根ターンパイクをエボでかっ飛ばしたり温泉に入って和んだりテキーラを一気飲みして轟沈したりまゆちゃんとヘラヘラ遊んだり、そして雨が降ったりという週末だったわけだが、詳細は割愛。気が向いたら明日にでも書こうと思う。

  今朝は八時にかみさん実家より帰還。そのまま会社に出勤後、一旦帰宅して電車で都内の某老人医療施設へ。今日もまた立ちっぱなしだったが、先週でかなり慣れたのか、足の張りはそうでもない。しかし今度ここに来るのは一週間後。俺の足はその時までこの感覚を憶えていてくれるだろうか。

  最近(会社の金で)PEG-N700C を手に入れ、ついでに(会社の金で)128MB の MG メモリスティックも購入し、外出時の音楽の友として使用している。128MB のメモリ容量だと、103Kbps のビットレートでエンコードしてだいたい二時間半ほど(標準的な CD で三枚分ぐらい)の音楽データを入れることができるので、ちょうど家から某老人医療施設との往復にかかる時間とほぼ同じくらいだから都合が良い。とりあえず Paul Gilbert と Buckcherry の新譜、さらに MEGADETH の昔のアルバムを入れてみた。電車の中で思わずヘッドバンキングしそうになったが、なんとかこらえた私だ。ところでこの標準で付属している耳にかぶせるタイプのイヤホンはサイバーチックで嫌いではないのだが、スーツ姿にはあまり似合わないと思う。


05月26日(土)
  昨日までの天気予報によると、今週末から来週前半にかけては雲は多いもののとりあえず雨の心配はない、ということだったが、今日改めて確認してみると、明日は雨の確率が高し、と変化していた。何故か。それは今日、私が洗車したからに他ならない。

  某新聞の投書欄を眺めていたら、ハンセン氏病患者団体訴訟の控訴断念の件で、「国会議員の不作為はそれを選ぶ国民の不作為である」などとありきたりの一般論で解消しようとする的はずれな意見が出ていて、思わず首を傾げる。なぜか日本の場合、人権、道徳などクリティカルな部分を問う事件が起こると、物事の本質的な問題点を一般論でぼやかして誤魔化すという論法が伝統的に存在するようだ。だいたい国民皆が偏見に凝り固まった無知の衆で、そしてそれを正そうとする動きもなかったゆえに隔離政策が維持された、という論理なら、国民の代表である国会が行いえる政策なんて全て現状追認でしかならなくなる。実際にハンセン氏病患者の隔離政策を取り仕切っていた連中の責任を問わずして、どうやってこの不幸な誤りから得た教訓を今後に生かすことができるというのか。

  なんて珍しく社会派っぽいことも書いてみたり。やっぱり雨ですな、明日は。


05月25日(金)
  今日は早めに仕事を上がり、某 JR 駅近くの飲み屋でプロジェクトの親睦会兼飲み会。今度携わることになったこのプロジェクトは、先月立ち上がったばかりの出来たてほやほやのチームで、ハード屋、ソフト屋、それと機構屋が数名ずつ寄り集まった編成である。今のところの予定では、来年の春頃に初っぱなの製品を立ち上げることになっている。しかし予定は未定であり、あくまでも決定ではない。すでにこのチームでの仕事は始まっていて、考えれば考えるほどに困難な課題が目白押しではあるが、まあめげずに頑張っていきましょうという意味も兼ねての今回の飲み会である。

  出がけに急な仕事が入って出遅れたものの、一次会は無難にビールなど。途中参加で食い物もほとんど残っておらず、酒の方も飲み足りないような気がして、二次会は普通に飲み食いできるところに行きたかったのだが、しかしメンバーの大多数は断然カラオケに、との意向である(歌好きが多いのだ)。周知の通り私は大のカラオケ嫌いなのだが、皆がそう言うなら仕方がない。和をもって貴しとなす。民主主義万歳。日本人的サラリーマンの鑑のような人間であることよ私は。

  などと言いつつ、アルコールの回りも手伝って数曲をそれなりに気分良く歌い、終電前に帰宅。やっとと言うか、もうと言うべきか、明日から週末である。


05月24日(木)
  本日も都内某所の医療施設へ朝から外出。やっぱり雨である。

  外出先の医療施設は老人医療を専門としたところ。当然ながら入院・外来患者は高齢者ばかりで、言葉は悪いが正に「枯れ枝のような」ご老体が多く集う場所だ。もちろん皆どこかを病んでいるからこそここに来ているわけで、さらに病気であるから「枯れ枝」になってしまうのは仕方がないのだが、右を向いても左を向いても具合の悪そうな老人ばかりだと、何となくこちらも体のどこかがおかしくなってしまいそうである。そういう病院だけあってか、建物の中にはそこここに絵が飾られたり緑が配置されたりして、できるだけ陰気な感じを出さないよう努力はされているが、圧倒的に陰鬱なモブの前にはあまり効果はないようだ。

  今日も朝から夕方まで一日立ちっぱなし。パンパンにむくんだ足先が、革靴の中ではち切れそうである。二三日前に足の爪を切ったときに深爪した部分が、むくんだ肉に爪が食い込み軽い炎症を起こしている。免疫力が低下しているのだろうか。

  明日はようやく外出から解放だ。この二日でため込んだ陰鬱パワーを職場に持ち込んでやろうと思う。


05月23日(水)
  久しぶりの雨の一日。朝から降り続く雨はしとしとと実にいやらしく、そして鬱陶しいほど湿気も高い。天気予報では梅雨の走りということだが、まさにこのジメジメ感は梅雨のそれである。そんな雨の中を本日は久しぶりの外出。それにしても俺が外出する日は雨になる確率が大変高いような気がする。

  もうひとつ雨になる確率が高いと感じるのは、ありがちではあるが「洗車をした翌日」だが、まあこちらの場合は確実に雨になるかというと確証は今ひとつである。洗車という作業はそれなりの労力と時間を必要とし、それ故洗車をしてからニ、三日した後でも雨が降ったりすると「せっかく洗ったばかりなのに」と恨めしい気持ちになる。そのため雨が翌日でなくとも「翌日に降った」と、もっともらしく刷り込まれているのではないかと思われる。

  しかし「外出する日は雨」の方は気のせいではないようだ。実際この日記の過去ログを調べてみると、確かに過去数回の外出は全て雨に祟られている。珍しいことをすると雨が降る(あるいは雪が降る)とよく言われるが、そりゃまあ洗車も外出も「珍しいこと」であることには違いない(新車になってからは頻繁に洗車しているが)。しかしこうもそれが当てはまると、何かいけないことでもしているのだろうか、という気になる。

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  外出先は都内某所の医療施設。ユーザ先ということもあって大変疲れた。しかも一日中立ちっぱなしで、足が三割り増しぐらいに太くなったような気が。明日も朝から同所に外出である。また立ちっぱなし。いつか俺の足は象なみになるに違いない。ささやかな願いながら、せめて雨にならないことを祈りたい。
05月21日(月)
  日本初の国際格式、しかも全てターマック(舗装路)の公道を走るラリーとはいえ、様々なしがらみからさすがに一般車で混雑する主要道をラリーのために全面封鎖、というわけにはいかない。ということで、SS (スペシャルステージ:タイムアタックが行われる区間)は幹線道路からかなり離れた山の中の林道で行われた日本アルペンラリーである。もちろん競技を観戦するギャラリーも、なんとかしてそこまでたどり着かなければならないわけだが、今回のラリーでは周辺の混雑を考慮して、ギャラリーは主催者が用意した送迎バスにて SS に向かうという方式がとられた。

  しかしそこは普通車が一台ようやく通れる程度の狭い林道。もちろん大型バスは林道の中まで入ることは到底できない。よって林道の入り口でバスを降ろされたギャラリーは、SS 目指して山道を自力で歩いていくのである。その距離、約三キロ。しかも上り勾配、結構きつし。ラリーとは車を走らせる方もそれを見る方も、最後には己の体力が勝負である。

  ということで、ラリーのついでに往復約六キロの山道ハイキングをも楽しんだ我々である。おかげでかみさんは足が筋肉痛だという。特にふくらはぎと太ももがきついらしい。私?私は筋肉痛皆無。普段の鍛え方が違うのだ。


05月20日(日)
  というわけで、行ってまいりました「第19回スパイク・インターナショナル・日本アルペンラリー」。心配された天候も、一時雷まじりの冷たい雨に見舞われたものの、なんとか大崩せずに保ってくれたのも幸いでありました。それにしても現在世界で戦っている現役バリバリ・本物の WR カーをはじめとした、世界、全日本クラスのラリーマシンが日本の公道を爆走する様を見ることが出きる日が来るとは。生きていれば良いことの一つもあるものですね。

  で、本来ならばさっそく観戦レポートでも書きたいところでありますが、あまりにも疲れているため後日(予定)ということでご容赦いただき、今日のところはひとまず写真でご勘弁を。

  いやしかし、ターマック(舗装路)のラリーがこんなに面白いとは。来年も開催されるなら、是非また行きたい私であります。

ラリーアートのエボVIIデモカー STiデモカー
観戦模様その一 観戦模様その二
Vitz激走 セーフティカー
早くもエボVIIのレプリカが レプリカ大集合
サービス中のWRC2001インプ(新井マシン) 惜しくもリタイヤの田口マシン(ADVAN-PIAAエボVI
浅間山の山並み SSへ向かうインプレッサWRC2001


05月18日(金)
  大遅刻が懸念された今朝。なんとか無事に予定時刻に起床である。おお、やれば出来るではないか俺。感心感心。

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  ということで、これから「第19回スパイク・インターナショナル・日本アルペンラリー」を観戦しに群馬県の万座まで行ってくるのである。狭い公道上で行われる競技の安全確保のため、ラリーを見る側にもいろいろ取り決めがあり、スケジュールとして朝の七時に万座スキー場に入らなければならない。よって前日の深夜に出発というわけだ。

  ちなみに現在時刻は午前二時。五時間あれば、途中休憩を入れてもなんとか万座にたどり着くはずである。一応仮眠はとったので大丈夫だとは思うが、ラリーを見る前にこっちが事故ったらしゃれにならんからなあ。


05月17日(木)
  ついに今週末は待ちに待ったこれである。先日のアルゼンチン・ラリーで好成績をおさめたスバル・ワールドラリーチームの新井選手もワークスカーを駆って参加するとのことで、世界のトップドライバー達が万座のあの狭い道をいったいどうやって走るのか、大変楽しみである。しかし懸念された天候がいよいよ怪しくなってきた。先日までは多分大丈夫だと思っていたのに、最新の天気図を読むとなんだか週末は雨になりそうな予感がする。

  できれば初夏らしくカラッと晴れてもらいたいものだが、こればっかりは仕方がない。ライバルだけではなく自然環境とも戦わなければならない競技だけに、それはそれで見物のし甲斐があるとも言える。しかし雨の中を長時間観戦するのは、考えただけでも辛そうである。せいぜい風邪をひかないように気をつけねば。

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  明日は諸般の都合により、いつもよりも二時間ほど早く起きなければならないのだった。現在時刻から換算すると、睡眠時間は三時間ほどか。起きられるのだろうか私は。いっそこのまま朝まで寝ないでいた方がいいような気がとてもする。
05月16日(水)
  連休中に購入した「盗まれたフェルメール」(朽木ゆり子著/新潮新書)をようやく読了。

  絵画泥棒といえば、「ルパン三世」や「エロイカ」のような同じ泥棒でもちょっと知的でおしゃれというイメージがあるのだが、そんなのはやはりフィクションだけの話。この本によるとそうした連中は皆無に等しいようだ。フェルメール級の世界的名画になると、現存する作品が三十点ほどいうこともあり、一枚一億ドルなどという法外な価格になる。その美術品が有名であればあるほど当然足がつく可能性が高くなり、したがって普通のルートで売りさばくことはまず不可能。また「ギャラリーフェイク」のような「インチキ画商」や「悪徳コレクター」相手に(そもそも「悪徳コレクター」という人間すらいるかどうか疑わしいらしい)闇ルートで売って換金することも、まずありえないとのことである。

  となると、いったい誰がなんのために危険を冒してまで著名な美術品を盗むのか、という疑問がわく。この本では絵画泥棒の動機についていくつかの「型」に分けて分析している。まずは保険金目当ての泥棒。大きな美術館などでは展示してある美術品に盗難保険をかけている場合があり、盗まれた美術品の評価額に相応する保険金が保険会社から支払われる。しかし著名な作品ほどその額は莫大な金額になる。したがって保険会社は保険金を払うよりもまだ安いという理由で、何らかの方法で犯罪者と接触し、盗まれた美術品を数百万ドルで買い戻すこともあるとのことだ。また、南米の麻薬マフィア達による麻薬取引代金の代わりやマネーロンダリングとして利用されることもあるらしく、優雅な美術品を巡ってかなりドロドロした裏社会でのやり取りは存在するらしい。「悪徳コレクター」はいなくとも、よっぽどこっちの方がたちが悪そうだ。

  それともう一つが、著者の造語である「アート・テロリズム」という動機による犯行だ。希少価値のある美術品を盗み出し、政治犯の釈放などを要求することをいう。要求が受け入れられなければ美術品を破壊する、と脅迫する。フェルメールの名作「ギターを弾く女」も、IRA のテロリスト(かどうかは未だに不明らしい)により「人質」として盗まれてしまう。こういう世界があるということ自体驚きだが、しかしその犯人側の要求が受け入れられることは、まずないらしい。実際「ギターを弾く女」を盾に、イギリスの刑務所に服役中の政治犯のアイルランドへの移送を犯人から要求されたイギリス政府は、この要求をすっぱり断っている。たとえ世界的名画を失うことになっても、決してテロリズムには屈しないという姿勢は、長年テロと戦ってきたお国柄ならではか。これがもし日本だったらあっさり要求を飲んでしまうだろうな。ちなみにこの事件では無事に絵は戻ったが、未だに犯人は逮捕されずじまいだそうである。

  単純に金目当てだけでなく、時には裏社会での「貨幣」としてであったり、あるいはテロリストの「人質」であったりと、美術品窃盗も実に多種多様で興味深い。まあ美術品にとってはいい迷惑な話だが、なかなか奥が深い世界である。


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