みくだり日記    2001年06月後半
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06月30日(土)
  どうもここのところ、やたらと肩がこったり背中の筋に張りがあるなあ、と思っていたのだが、案の定それは風邪の前駆症状だったようだ。一昨日の深夜、会社から帰宅した直後、一気に体が怠くなり、気温は十分暑いのに嫌な寒けに襲われた。体温を測ってみると約三十八度。ああやっぱりこうなったか。確か以前も「風邪の前には背中が張るので用心すべし」と書いたような気がするのだが、全然学習していないようだ私は。

  ともかくこうなったら仕方がない。とりあえずは風邪薬を飲み、すぐさま布団にもぐり込む。風邪をひいたら四の五の言わずに、とにかく寝て直すのが一番である。ところが気温が高くて発熱もした状態で、本来なら暑くてたまらないはずなのに、布団にくるまってもまったく汗が出ないのである。体の中に熱が完全にこもっている感じか。しかしそれでも夏の夜である。風邪を患っているから扇風機もエアコンも使うわけにはいかず、やっぱり暑いには暑い。はずなのに、死ぬほど寒い。暑くて寒い。熱いのに冷たい。全然眠れない。

  そんな状態で本当なら昨日は休むべきだったのだが、午後から重要な会議があったため無理矢理出社。社畜ですな私も。

  ところで体温を測定するのに、いわゆる「耳式体温計」を使っている。これは確か俺を雇用する会社の創業何十周年記念だかで貰ったものだったような気がするが(ちなみに俺を雇用する会社では体温計は作っていない)、昔ながらの水銀式体温計や、電子式でも腋窩や舌下を測るタイプの体温計では体温測定に数分かかるところを、ものの数秒で測定終了するのでなかなか重宝しているのだった。

  ということで発熱したのがこれ幸いと、寝込んでいる間に面白がって何度も体温を測っていたのだが、何故か右耳側よりも左耳側の方が常に約一度ほど高くなることに気がついた。最初は測り方が悪いのかと、耳に体温計を差す角度を変えたり力のいれ加減を均等になるようにしたりしてみたのだが、何度測っても左耳側が高い。どうしてなのだろうか。

  耳式体温計はその名の通り耳の温度を測定する体温計測法で、鼓膜から放射される赤外線を計測して深体部温度を推測する方式である。鼓膜温は体温調節を司っている視床下部に流れ込む血液の温度を反映し、臨床上重要であるといわれている。視床下部は脳の中央部に位置し、左右の耳(鼓膜)からはほぼ等距離にある。したがって左耳と右耳の鼓膜温度は、多少の誤差はあれど、だいたい同じ温度になるはずである。なのに約一度も違うとなると、誤差の範囲では収まらない。たとえば左右の耳腔の長さが違うとか、視床下部に流入する動脈の位置が左右で異なるとか、なにか解剖学上の違いがあるのだろうか。

  ただ単に右側の耳に垢がたまっているだけだったり。


06月28日(木)
  あまりの暑さに目が覚めた今朝。体に絡みつくような、湿気をたっぷりと含んで粘性の異常に高い空気を、萎み気味の肺胞一杯に吸い込んでみる。よろよろと立ち上がって、カーテンを開き外光を部屋に向かい入れる。起床直後の開ききった瞳孔から入力される朝の白い輝きは、網膜のダイナミックレンジをはるかに越え、簡単にサチュレーションを引き起こしてしまう。瞬間、眼前がホワイトアウトし、ついで反射的に閉じた瞼の裏側には、無数の星が乱舞する。

  今日も朝から良い天気である。本当に、梅雨はどこに行ってしまったのだろうか。そういえば六月に入ってからというもの、まとまった雨はほとんど降っていないような気がする。先日調査したように、とりあえず現段階では関東地方の水源の貯水量は大丈夫そうだが、このまま日照りが続くと、某番組で検証していたような今夏の大渇水状態がやにわに現実味を帯びてくる。一方西日本では、九州北部から四国にかけて停滞する梅雨前線の活発な活動によって、連日大雨が続いているらしい。その水を少しはこっちに回してもらいたいものだ。世の中、なかなか上手くいかないものである。

  と、マンダムポーズで日本付近の天候を憂慮する私だ。ところで話は変わるが、いったい今何時なのか。と時計をチラと見るのだった。現在時刻、午前十一時半。久方ぶりの大遅刻。天気の心配をする前に、我が身の処遇を憂慮した方が良さそうである。


06月27日(水)
  確か今は梅雨真っ最中だったような気がするが、昨日今日の暑さはまるで盛夏のそれである。とにかく暑い。おもてでじっと立っているだけで、毛穴から汗が噴き出してくる。って、車通勤しているから「おもてでじっと立つ」というシチュエーションはほとんどないのだが。

  そんな暑いさなかでも、会社から早く帰ってきた日はジョギングに勤しむ私である。今日のような暑いさなかに走り続けると、ちゃんと水分を補給しないと脱水症状を起こすこともあるから、本来ジョギングやマラソンは秋や冬の寒い時期が本番である。だが私の場合、なぜか夏の方が調子が出てタイムも上がる傾向にある。まあそもそも寒い時は走るのをサボってばかりいるけれど。寒いの嫌いだし。

  とにかくこの季節、走るのはうってつけである。たっぷり走って死ぬほど汗をかき、すぐさま風呂に飛び込む。ちゃっちゃと汗を流した後に飲むビールがまた格別。これを飲むためだけに走っていると言っても過言ではない。こんな幸せを感じるついでに、冬の間にため込んだ余分な体脂肪を走りまくって燃焼させるから身も軽くなり、さらに風呂にじっくり浸かってリラックスもできる。素晴らしい。ああ夏こそ走りの本当の季節である、と声高に私は叫びたい。

  しかしこれって走って消費した分のカロリーを、そっくりビールで補完しているだけのような気がするのだが、そんな細かいことは考えないのが豪たる漢(おとこ)である。


06月26日(火)
  日中はほとんどおもてにでないからよくわからないが、今日の昼間は相当気温が上がったらしい。関東地方は軒並み三十度を超える真夏日だったようである。おかげで日が落ちたというのに、大変な暑さと湿気だ。我が家の前には小さな池があり、こういう暑い日でも窓を開けていれば、池で冷やされた空気が家の中に流入してかなり涼しくなる。しかし今日はどういうわけだか風がなく、空気の動きがまったくない。昼間の灼熱がそのまま残っているような暑さである。

  ということで、この文字通り停滞した空気をどうにかして払拭するするべく、押入から扇風機をひっぱり出してみた。思えば今年初の扇風機である。いや、今世紀初の扇風機。ミレニアム扇風機。そんな大層なもんか。

  しかし直接冷風による急速冷却効果は抜群である。サウナのごとくな蒸し風呂状態から、そよ風渡る高原のコテージへ、我が家の住環境が一気に模様替えである。射程範囲がごくごく狭いのが難点ではあるが。

  ともあれ、やっぱり夏はこれですな。


06月25日(月)
  週が明けてもクソ忙し。今週もタフな一週間になりそうだ。そんな中、今日も鳴るなり勧誘電話。これがいつもよくあるつまらないセールス電話なのだが、しかしこいつがまた異常にしつこいのである。

  事の発端は今月半ば。会社名も名乗らずに俺を名指しでかかってきた外線電話は、「エンゲージリングのご相談なんですが」という、しょうもない内容であった。エンゲージリングっていわれても、なにせとっくの昔に結婚している身、今更そんなもの全く必要ないから二度と電話してくるな、という旨を告げても、電話の主はあきらめないのである。何かごちゃごちゃ言ってはいたが、いわゆる「ガチャ切り」で回線を切断したのであった。

  ところがそれが相手の逆鱗に触れたのか、以来頻繁に電話がかかってくるようになったのである。ここのところ外出が多かったので実際に電話に出たのは四、五回程度だが、どうも毎日かかってきていたらしい(毎回名乗る名前が違うらしい。それもまた悪徳なやり方だ)。もちろん電話の度に一切話を聞かずに「ガチャ切り」で対応していたのだが、このクソ忙しいときにこうも頻繁にかかってくると、いかな温厚な私でもいいかげん頭に来る。最初に断っているのに何度もしつこく電話してくる非礼を非難し、これ以上電話してきたら威力業務妨害で警察に連絡すると伝えると、「それなら家に押し掛けてやる」という捨てぜりふを吐いて一方的に電話は切れた。正に逆ギレ(切れ)である。

  すぐさま最寄り警察の防犯相談に電話。事情を説明し、今までの相手の行為が基本的に

にあたり、訪問販売法違反であること、さらにあまりに頻繁な電話攻勢により日常業務に支障がでるならば威力業務妨害にあたること、また「自宅におしかける」という言葉で面会を強要したことで「強要罪」、あるいは「脅迫罪」にあたる可能性があること、実際に自宅に押し掛けられ、面会を断っても帰らなければ「不退去罪」になること、などを確認した。当然ながらこれらは違法行為であり、電話をかけてきた業者は業務停止命令や罰金を受け、さらに電話した本人は(「強要罪」あるいは「脅迫罪」の)刑事罰を適用することもある、とのことである。

  しかしなにせ相手が会社名を名乗らず、しかも番号非通知で電話をかけてくるという卑怯なやり方(であり、常套手段でもある)なので、このままでは如何ともしがたいのもまた事実。とりあえずは会話を録音するなりメモするなりし、証拠を残しておく必要があるそうだ。面倒だが証拠作りのためなら仕方がない。確かモデムボードがあまっていたから、それを経由させて電話を繋いでおくか。

  しかしただ電話を切っただけなのに、なんで俺がこんな目に合わなきゃならんのか。納得いかない。


06月24日(日)
  昨晩は二十一頃に一度寝入ってしまったものの、深夜に目が覚めてしまった。変な時間に寝て中途半端は時間に起きてしまったためか、その後さっぱり眠くならず、そのままダラダラ朝方まで起きていたのだった。今ひとつはっきりしない頭を振り振り外を眺めると、東の空からゆっくり薄日が差し込み、朝が白々と明けていくところ。名前の知らない鳥のさえずりと新聞配達のバイクの音が、いかにも典型的な早朝の風景を演出している。今日も薄曇りながらも雨の心配はなさそうである。よし、ここはひとつぶらぶら外でも歩いてみるか、と早朝散歩へと繰り出した。

  家を出て、とりあえず適当に歩き出す。日中の蒸し暑さが嘘のような、ひんやりとした空気が肌に心地よい。いつもなら人通りが絶えない道は、どこからか運んできた餌をつつく鳥ぐらいしか動くものはなし。一見いつもと変わりない昼間の景色なのに、まるでゴーストタウンのように道行く車も人も誰もいない。妙な感じである。

  あてどもなくふらふら歩き続けたら、無性に腹が減ってきた。昨晩食事をしてから約八時間ほど。いつもならぐっすり睡眠中の時間帯のはずなのに、いきなりカロリー消費をしたから体内グリコーゲンが急激に減少して慌てたのだろうか。体は正直である。近所のコンビニで朝飯を調達して(ゴーストタウンではなかった。文化の力は偉大だ)帰宅。総歩行距離約三キロ、小一時間ほどの突発的早朝ウォーキングは、最終的には空腹に負けはしたものの、無事に終了である。これはなかなか気持ちの良いものだ。なにしろ歩くのは健康にもいい。こんな早朝に起きる(あるいは朝まで起きている)のはかなり辛いものがあるが、できれば習慣化したいと思う。

  適度に運動をしてそこそこ腹も膨れたら、すっかり眠くなったので二度寝である。ううむ、体に良いんだか悪いんだか。


06月23日(土)
  週末は雨との予報に反して、曇りながらもなんとか雨だけは降らなかった。ここのところ、平日は雨になっても週末はなんとか持ちこたえるというパターンが続いている。良い傾向である

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  最近「チップ&デールクッキー」にすっかりハマっている私である。ハマっているのは、もちろん愛するチップ&デールのキャラクタ商品であるということもあるが、そうした愛情分を差し引いても、お菓子自体の味で十分ハマるに値すると思う。過度にならない適度なココナッツ系の甘さとサクサクとした食感が、私の味覚に実によくマッチしているらしい。すっかり気に入って、最近は一日一箱明けてしまう日々が続いている。食べ過ぎてチップ&デールのような体型にならないように気をつけねば。

  六月から九月の期間限定発売だそうで。お求めはお早めに。


06月22日(金)
  あいかわらず時間に追われる。しかしまあ次から次へと。

  それにしても私だってこう見えて少なくない経験値を稼ぎ、いくつかの修羅場もくぐった(つもりだ)。以前に比べれば、単位時間あたりに処理できるタスクの数は確実に上がっているはずである。だけどどうしてこうも変わらずオーバーフロー寸前になってしまうのか。これは身が置かれた環境というよりも、個人の資質の問題ですな。

  学校を卒業し、雇用人の身になって早十数年。これまでを振り返ってみるに、その間ほとんど途切れることなく諸々に忙殺される日々が続いているような気がする。まあ忙しいうちが花という向きもあろうが、それでもそろそろじっくり腰を落ち着けて生きていきたいとも思う。多分、無理。

  昨日が夏至だったことをすっかり忘れていた。

  やっと週末。もう週末。


06月21日(木)
  クソ忙しいったらありゃしない。

  そんなあれやこれやに忙殺されるさなか、アフリカで見ることができた今世紀最初の皆既日食を、ネット生中継で見物した。真っ白い太陽がするすると月に浸食され、やがて全てが覆い尽くされて皆既へ。コロナがカーテンのように踊り、真紅のプロミネンスが楕円状の軌跡を描く。偶然と必然が重なった、あまりに荘厳な天体ショーにしばし見とれてしまった。

  それにしても本来地球の裏側で起こっていることを、クリック一つでいとも簡単に見られるようになるとは。けだし便利な世の中になったものである。

  夜の夜中に会社でこんなことをやっているから忙しいのだよ、という突っ込みは却下。


06月19日(火)
  今年の夏は大変な小雨になる可能性があるらしい。先日放映されていた某テレビ番組によると、今年は東太平洋の海面水温が平年よりも低くなる「ラニーニョ現象」と、東部熱帯インド洋の海面水温の異常低下と西部熱帯インド洋の海面水温が異常上昇する「ダイポールモード現象」が同時に発生したため、だそうである。

  「ラニーニョ」はともかく「ダイポールモード現象」なんて初めて聞く単語であった。よくわからないがこれはえらいことだ、とテレビの解説を真剣に聞いてみたが、なんとなく「風が吹けば桶屋が儲かる」的な説明だけで、何故雨が少なくなるのか、発生機序はやっぱりよくわからない。まあとにかく「雨が少なそう」ということだけはわかった。

  確かに今年は春先からずいぶんと雨が少ない。関東地方は四月にいたっては例年の四分の一ほどの降雨量だそうである。六月に入って梅雨入りした後も、たまにちょぼちょぼと雨がそぼ降るものの、まとまった雨はあまり降っていない気がする。相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖及び丹沢湖の貯水状況利根川水系ダムを見てみると、水源であるダムの貯水量はとりあえず今のところは大丈夫そうだが、これから夏になって水の使用量が上がるにもかかわらず雨が少ないと、たちまち渇水してしまう恐れはある。雨は鬱陶しくて嫌いだけれど、だがしかるべき時にしかるべき量は降ってもらわないと大変困るのだ。

  なんて書いたそばから、九州南部から近畿地方は大雨で人的被害も発生とは。なかなかうまくいかないものである。


06月18日(月)
  ここのところ、またぞろ酷い肩こりに悩まされているのだった。常に肩から背中上部にかけての筋肉が筋張り、両肩に重量物でも乗っけられたような感覚がつらい。肩こりに効くというツボの肩井(けんせい)付近を押してみたり、風呂で念入りにマッサージしてもさしたる効果はなし。

  どちらかというと猫背気味で姿勢が悪く、そのくせ両肩から上腕部、背部にかけて無駄に筋肉がついているものだから、悪姿勢が故にそれらが常に緊張状態に陥り、ほぼ年中肩がこった状態ではある私。そんな具合だから、ほぼ年中肩が休まる時はないと言っても過言ではないのだが、それでもこり固まってどうにもならなくなるのはたいてい寒い冬の場合が多いのだった。寒い→体が縮こまる→猫背姿勢悪化→筋肉緊張増大→肩こりこり→さらに猫背に→筋肉疲労→血行阻害→肩バリバリ→体湾曲→ああ背中も痛い→…。負の肩こりスパイラルである。

  しかし今は寒い冬なぞとっくに過ぎ去り、梅雨真っ盛りの蒸し暑い季節。湿気で髪の毛が爆発することはあっても、本来なら肩こりとは無縁のシーズンであるはずだ。なのに何故今、私の肩はバキバキなのか。気苦労か。単なる運動不足か。あるいはこれも老化現象のひとつか。

  今一番欲しいもの。それはマッサージチェア。


06月17日(日)
  先週に引き続き、またも突然カレーが食いたくなったのである。なんだか最近は週末ごとにカレーを食っているような気がしてならないのだが、よくもまあ飽きないものだと自分でも感心する。比較的淡泊な普段の食生活の反動から、スパイスの利いた刺激的な味のするものを欲しているのだろうか。まあ単純にカレーが好きだということはあるにしても、思うにこれは、幼少時代のすり込み記憶によるのではないか、と推測している。ハマダ家における日曜の夕食の定番といえば、なにはなくともカレー。その様式化された記憶が無意識のうちにフィードフォワードし、週末になると無性にカレーが食いたくなる、といった案配である。単に知らぬ間に俺の体の黄レンジャー化が進んでいるだけなのかもしれないが。

  ということでカレーである。先週はナン作りに挑戦してみたわけだが、毎回同じではつまらん、と今回は趣向を少し変えて、チャパティにチャレンジである。チャパティとはインドの代表的なパンの一種で、イーストや卵、ヨーグルトなどを使うナンとは違い、ひたすら小麦粉のみで作るより素朴で庶民的な食べ物である。

  まずはボウルに全粒粉とサラダ油を入れ、水を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。ひたすら手でこねていくと、やがて耳たぶ程度の柔らかさになったところで、ピンポン玉ぐらいの大きさにちぎって丸め、手のひらに挟んで平たくする。そしてお次は圧延作業。まな板にひっつき防止の小麦粉をふり、めん棒で丸くのばしていく。厚さ一〜二mm ほどに均一にのばし終わったら、フライパンでの焼き作業である。フライパンに油を引かずに火にかけ、やがて表面がブツブツとふくらんできたら返して反対側も焼く。適当に焼きが入ったところでフライパンから取り出し、ガスの直火でかるくあぶる。この時、見事ふくらんできたら成功だ。生地をのばすときにあまり薄くしすぎると、ふくらまない可能性が高いようである。最後に溶かしたバターを軽く塗って出来上がり。

  そんなわけで、完成したチャパティとカレーがこれ。

チャパティとカレー二種  

  ナンとはまた違って、小麦粉然とした実に素朴な味わいが辛目のカレーに大変良く合うのである。作り方もナンより簡単。みなさまも是非お試しあれ。


06月16日(土)
  昨晩は職場の送別会。某駅某所の居酒屋にて、比較的こぢんまりかつしみじみと飲む。

  甘ったるい生酒に辟易としていたところに、先日中国に出張していたうちのボスがお土産に買ってきたという老酒をおもむろに懐から取り出し(いいのか?)、皆でさっそく回し飲み。ちょっと臭いをかいだだけで鼻腔の粘膜を無理矢理麻痺させるような強烈なアルコール刺激臭が、この酒がただ者ではないことをアピールしている。このいかにも蒸留酒然とした臭いはなんとなく泡盛やテキーラに近い感じがするが、ともかく息を止めてごくりと一口やってみた。

  目玉が飛び出るというのはこういう時なのだろうか。口をつけてすぐさま、唇と舌にビリビリとした痛覚が襲い、流体が流れ込んだ喉が赤銅に焼ける。まるで火鉢をそのまま飲み込んだが如く、胃袋が熱く着火。吐く息にライターの火をかざせば、間違いなく口から炎が噴出するに違いない。天然火吹き男である。あるいは自動ジーン・シモンズ。ガメラの気持ちが少しだけわかったような気がする。

  という、思わず「ファイヤー」と叫びたくなる衝動に駆られるこの酒は、それもそのはずアルコール度数五十六度。世界でも有数の「きっつい」酒だそうである。中国の人って平気でこんな酒を飲んでいるのか。

  それにしてもここのところ送別会ばっかりやっているような気がする。まあそれも他部署に移動する人がたて続いたのだから仕方がないのだが、しかしこんなに人が減っていく一方で大丈夫なのか、うちの部署。もしやみなさん、船が沈没する前のねずみですか。


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