みくだり日記    2003年03月前半
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03月11日(火)
  CATV を導入してから早二年あまり。もともとそれほどテレビに執着があったわけでなく、その上 CATV のプログラムの方が魅力的なものだから(なにせ横浜ベイスターズ戦を全戦放送するのだ)、以来、テレビで地上波放送を見る機会がすっかり減ってしまった。定期的に見ているのは、毎朝会社に行く前にほとんど時計代わりに流しているワイドショーか、あとはラウンド後にひっそりと放送されている日本テレビの WRC 番組ぐらいか。

  そんな私が最近、定期的に見続けている番組があるのだ。「WOLF'S RAIN」という、いわゆるところのアニメ番組である。元々は、かの名作アニメ「COWBOY BEBOP」を作ったスタッフが担当する番組ということで見始めてみたのだが、見続けるうちにその高品質な出来にすっかりはまってしまったという次第だ。

  詳細は公式 Web サイトに委ねるとして、しかしこのアニメ、登場するのは何かと性格の暗い若造達(人間のようで狼なのだが)と渋いオヤジばかり。美形のおねえさんも一応いるにはいるが、いささかとうがたっている感は否めず、もちろんお色気なぞ皆無。かといって戦闘メカの派手なアクションがあるわけでなし、一見すると地味かつ B 級感の匂い濃いマニアックな作品ともとれなくもない。しかし、その謎めいたストーリーやどことなく耽美な世界観に吸い込まれると、やにわにはまってしまう不思議な魅力がある。

  ところで今どきのアニメだけにさすがに映像は綺麗なのだが、何と言っても素晴らしいのはその音楽である。なにせ「BEBOP」と同様、作中の音楽全般を担当するのは稀代の天才メロディ・メイカー菅野よう子とくれば素晴らしくないわけがない。実際、都会的クール感が漂う小粋なグルーヴが格好いいオープニング曲を始め、作中に使われる楽曲のどれもが高品質で、改めてその才能には恐れ入るばかりである。今、こういうクールな作中音楽を書かせたら、この人の右に出る者はいないのではないか。

  ということで、週明け月曜日深夜の午前二時台(関東地方の場合)という、真っ当な社会人にはかなり辛い時間帯の放送なので、翌日のことを考えるとなかなか大変ではあるが、ニヒリズムあふれるストーリーや渋いオヤジ好き、そしてもちろん犬好き(狼だけど)の方には是非とも一度見ていただきたいアニメである。


03月09日(日)
  二日酔いに苦しんだりボケッと本を読んだり死ぬほど走ったりした初春の週末。そういえば今週は久しぶりに休日出勤しなかった。まあ、たまにはいいでしょう、こんなのも。

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  「幻獣ムベンベを追え」(高野秀行著:集英社文庫)読了。たまにはノンフィクション物も読んでみたり。
  アフリカ大陸のど真ん中、赤道直下に位置するコンゴ人民共和国の、さらに奥地にある神秘の湖、テレ湖。そこに太古の昔より生息すると言われる幻の怪獣、モケーレ・ムベンベ発見を賭け、早稲田大学探検部の三ヶ月に渡るジャングル・サバイバルの記録である。

  探検隊の発足から資料調査、スポンサー集め、調査機材と資金の調達をはじめ、コンゴ政府との探検許可の交渉から現地人との文化の違いによる軋轢など様々な困難を切り抜け、ついにテレ湖に到達するまでの過程は、大変興味深い。現地に入って調査を開始してからも、モケーレ・ムベンベ調査はもちろん、マラリアに罹る者が出たり食料問題が勃発したりと、本題以外のところの記録も妙な緊迫感があって面白く、一気に読んでしまった。現地人にならって猿やカワウソを捕って食うなんて、正にこれこそ秘境の地の探検という感じだ。しかし伝統ある探検部とはいえ学生の身で、こんな未開のジャングル奥地でよくぞここまでという行動力には恐れ入る。

  それにしても「探検」というキーワードの、その響きのなんと甘美なことか。その昔、テレビの「川口浩探検隊」シリーズをワクワクしながら見続けた年代の人間にとって、どうにも引きつけられる、一種魔法の言葉とも言えるかもしれない。

  ちなみにこの本の作者と私は同い年。私が学業そっちのけでバンド活動にうつつを抜かしていた、ちょうど同じ頃、そのすぐ近くでこんな探検行が行われていたとはねえ。


03月06日(木)
  もう明日は金曜日かよ。一週間なんて一瞬の出来事ですなあ。

  今週の火曜日は横浜方面へ仕事で行ってきた。訪問先は保土ヶ谷の横浜ビジネスパーク。ここは実家からほど近く、こういう複合ビジネス施設があるということは以前から知ってはいたのだが、なにせ中に入るのは初めて。「ビジネスパーク」と銘打つとはいえ、せいぜいのところビルが二、三棟建ってるぐらいを想像していたのに、まさかこんなに大規模で近未来的な建物群が林立しているような立派なものとは思いもよらなんだ。でもこのあたりってちょっと古めの住宅街だから、なんとなく街並みから浮いているような気がしないでもないが。

  ところでこの横浜ビジネスパークは相鉄線の天王町が最寄り駅である。関東在住以外の方のために(関東でもマイナーかもしれないが)一応説明しておくと、相模鉄道、略して「相鉄」は、神奈川県の横浜から海老名を結ぶ本線などからなる私鉄線のことで、関東の大手私鉄では唯一都心のターミナル駅を通らず、全線が神奈川県内に含まれるという、そこはかとないローカル色が独特の雰囲気を醸し出している会社線である。そういえば相鉄線に乗るのも恐ろしく久しぶりである。もうかれこれ十年ぶりぐらいかもしれない。甲高い走行音をあげて走る、相鉄名物ディスクブレーキ剥き出しの車両(パイオニア台車と呼ぶらしい)は相変わらずで、なんだか妙に懐かしいのだった。

  どうでもいいことだが、一緒に電車に乗った同僚が、相鉄の車両は他の電車とくらべてなんとなく幅が広いように感じる、という。なるほど、言われてみれば車両の見た目は幅広な気もするし、実際に席に座ってみると通路が広く、向かいの席までの距離が遠いように思える。しかし Web でちょっと調べてみたのだが、車幅まではよくわからない。どうなんでしょうか、「鉄」系の方。


03月03日(月)
  早いもので三月である。「三月」なんて、語感からするとなんとなくもう春になったような気がしてくるが、気のせいではなく今日はかなり暖かい。一昨日、昨日と雨やら強風やらでやたらと寒かったから余計にそう感じるのかもしれないが。

  暖かくなるのは大変結構ではあるのだが、なにせ暖かくなるとスギ花粉である。今日あたりはかなりの飛散量だったようで、どうにも鼻腔の奥がフガフガして目も少しむずかゆい。花粉飛散量情報のページによると、明日は今日にも増してさらに飛散量が増加し、ところによっては最高レベルの『非常に多い』ということだ。大変嫌な予感がする。今日でさえ、朝、家を出たとたんに鼻の奥がムズムズし鼻水が垂れ、まるでパブロフの犬みたいだったというのに。しかし鼻水とヨダレ、どっちがいいだろう。もし花粉症で鼻水ではなくヨダレが垂れてくるとしたらどうか。この季節、街のあちこちでヨダレ垂らしまくりの人が徘徊するわけである。ちょっと見てみたい。


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